番外編〜とある少年の物語〜 1
「はあ、はあ、はあ。」
少年は走った。疲れ果てても振り向かずに走った。
疲れなど忘れて走った。
何時間経っただろう。少年は後ろを振り返ると、
ほっとしたように眠りについた。
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それは貧しい村だった。だが、そのかわり村人が
助け合い、笑い声が絶えない村だった。
その村の一人の少年 アトラスは健康で、毎日
走り回り、畑仕事をしたり手伝いをして真っ黒だ。
ある日の夜、鐘が鳴った。生まれてから訓練以外で
聞いたことが無い音。
その日は訓練はないはずだった。
アトラスは間違いだろうとそとにでた。
そこの様はまるで地獄のようだった。
周りの家は焼けて大人達は今まで見たことの無い
鬼の様な形相で子供達を守っていたが、その周り
には死体が転がっていた。
知らない人のものもあれば、メリア婆さんや、
ランドリ、リーデノの物もあった。
アトラスは泣きながら走った。
村から少しでも遠くに行こうと。
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アトラスは気づくと森の茂みにいた。
そして持っていたアトリアルを持って食べられる物
を捜しに行った。
ガサガサ
後ろの茂みから、音がした。
アトラスがアトリアルを向けるとそこには…
令和の噂話
アトラスは隠れてネズミ飼ってました。
ネズミ。