魔法使えちゃった テヘペロ
魔法なんてものがあるんだ。
私も使ってみたいな。
みんな使ってるって言ってたしできるよね。
えっと...さっき母さんは、呪文的なの言ってたはず。
呪文を言うだけで良いのかな。
いや、ラノベでは体の中に魔力的なのがあって、それを一点に集中させたりしてるから、それをやろう。
えっと...目を瞑って、体の中の流れを感じ取る。
ん?なんかある。
これを、手のひらに集めて...さっきの呪文は...
「清光よ、少しばかりの力をお恵みください。」
うおおお!
なんか、手のひらすごく光ってる!
そういえば、何を治すんだっけ?
もうすぐ放出されるよ!どうしよう!
えっと、えっと...
周りを見渡していると、ぼろぼろの壁や天井、床等が目に入る。
これって家に使えるのかな。
使ってみるか。
わあ!
家が綺麗になってきた!
腐りかけていた木も治って、ガタガタの床まで平らになった。
壁が白く塗られていく。
塗装が剥がれていたようだ。
机が現れて、廊下に置かれていく。
その上には花が活けてある花瓶が乗った。
元々オシャレだったんだな。
それ以外にも、色んなところが綺麗になって、まるで新築みたいだ。
それ自体は凄く良い事だよね。
でも、これ母さんにどう説明しよう。
絶対私の擦り傷を治すために使った魔法じゃないよね。
うーん。
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寝るか。
ゆりかごに戻ります。