・キャラクターの名前を決めてください
二階の自分の部屋に戻った。
食後のお風呂は一人で入った。
下宿屋の娘が先に入ったお風呂だった。
もちろん親父さんには睨まれた。
睨まれた眼光に脅えて、
親父さんが一番最後に入ったお風呂に、自分が入った。
お湯は毎日、掃除と手入れの行き届いた温泉の源泉かけ流しだったので、
極楽だった。
もちろんステータスは上がらなかった。
……というか、
そんなテレビゲームのようなステータスというものは、ここには無かった。
ベッドに入る前に、机に向かった。
ここで今日一日、起こった出来事を日記に記録しておこう。
さて、
まずは、自分の名前は何だったか……?
セーブしますか?
> ・はい(チッカ。チッカ) ・いいえ
ピッ。カキカキ。
日記に書き終わったら、回りが暗闇になり睡魔が襲ってきた。
セーブは無事に終了しました。このまま電源をお切りください。
(お好きな、セーブ音や宿屋の音楽をお流しください)
……パタンと本を閉じて。
今日の冒険はひとまず終わった……。
【次回予告】
・『お気の毒ですが、冒剣の書1は消えてしまいました』
デンケ♪ンデンケ♪ンデンケ♪ンデンケ♪ンデンケン♪
デン♪デレレェン♪