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かんたんファンタジー  作者: 挫刹
†雪融けの村
6/66

・武器屋



 道具屋の女主人に見送られて、今度は武器屋を覘いてみる。


「おう。なんか隣がうるせぇなと思ったら客がいたのか」


 イカツイおやじが出てきた。


「武器が欲しいのか?

なーにィ?見に来ただけぇ?


チッ、冷やかしかよっ、こっちはヒマッ……、だったわ……。

しゃーねーな、ジャマにならねーよーに見ていけよ。


他の客が来たら出ていってもらうからなっ。


いっちょ前に剣なんか眺めちゃってよぉ。

おまえみたいなチンチクリンに武器のナニかが分かんのかよ。


はん?わかんねえだ?

わかんねえで見てるのかよ?

そうです?だから、いろいろ教えてください、だ?

な、なんだよ。意外に素直じゃねぇか。

張り合いがねぇなぁ。

田舎は、態度に張り合いがねェと話になんねえぞッ?

つまんねぇやつだな。なんだ。落ち込むなよ。

つまんねぇヤツって言われたらなっ!

そんなワケねえだろボケッ!って張り合うんだよッ!

それが田舎の流儀だッ!


あ?引っ込むのがこっちの流儀?

血げえねェッ!その調子だッ!

自分の流儀を押し付け合うのが田舎の流儀ってモンだッ!

ようはビクビクすんなってこったな!

あ?ビクビクすんのがこっちの流儀だ?


かぁーっ、

あーもー、

めんどくクセーなー、

わかったわかった。

もうメンドくせーから教えてやるよ。

つっても、ここにはロクなのありゃしねぇから教えるもクソもなかったわ。


とりあえず、今んところ、ウチにあるのは初期装備だな。


鉄の剣とか銅の剣とか、鉄の斧とか槍とかそんなのばっかだ。

素材は鉄か銅!あとは形が剣か斧かって具らいだな。


あん?

それでこの村の外は安全に散策ができるのかって?

まぁ、できないこともねえわな。

鉄の剣や斧だったら、そこら辺の獣だったら攻撃力としてはボチボチっていったところだ。

ただなぁ。

おまえさん、あそこの奥に行くんだろ?

あそこの奥の上に行くんだったら、この装備じゃぁ無装備も同然だ。

もっと王国予算ぐらいの超質のいい伝説級や戦略級の武器、防具でも揃えねえと、話になんねぇぞ?


……残念だが、それ級の国宝級の武器はウチには置いてねぇよ。

ただの村だぞっ?ここはッ。

それに、造るにしても材料がな……。

あん?鍛冶屋?

鍛冶屋はウチの裏の事だ。工房になってらぁ。

注文があれば作ってやるよ。

つっても材料だ。

下の農園の鉱脈、あそこでも出るには出るが手掘りだろ?

一週間、飲まず食わずで篭って掘って掘り続けて、やっと小手か剣の柄か鍔ができるかどうかって量しか出ねえぞ。

質は最高なんだが量がなぁ……。

量がない質には用がねぇッ!ここはそういうトコだ。

まあ、割り切ってやれやッ!


自分の持ち場、覚えるまではよく用心するこった。

オレがお前の顔を覚える前に居なくなるのはゴメンだぜ?」


「おとーさーん。

荷物ここに置いとくよー」


「おうよっーって、

親父って呼べっつったろぉっ!


おん?おおウチの娘だ。

ここの村、女系でな。女が多いんだ。

お前さんの年頃の子供は、ほどんどオンナしか……。


……て……おい、

気色悪い目で追ってんな。オレの娘に手出しやがったら承知しねえぞ?

あ?

女の子は全て、自分のハーレムにしますッ?

それが流儀?

いい度胸してんじゃねえか?

オレの娘を、親の目の前で、

服ひんむいて、毒牙にかけようってかッ?


なら気をつけておけよ?

お前が下宿先にしている所にも娘がいるはずだ。

丁度、アイツやお前と同じ年頃の娘だ。

いま笑って出てったアイツとも仲がいい。

とうぜん隣の道具屋や防具屋の娘たちともな?しかも全員メンコい。

美人か、器量よしか、貞淑か、って、よりどりみどりってな具合だ。

他にもいろいろいんぞ?

そいつら全部、お前のそのしょうもない棒、イッポンで囲えるのか?


え?ムリです?

だから次は防具屋に寄る?


ケーっ、

そんな玉ナシでオレの可愛い愛娘をそのチンケなドロ亀でアヘアへさせてキズモノにしようたぁ、笑わせる野郎だ。


覚悟しとけよ。次の防具屋はこの時間……、

まぁいいや。

行って後悔しろ。


責任は取ってやれよ……ッ?」


 尻を蹴り上げられて店を追い出された。






(※お好きな次回予告BGMを鑑賞しながらお読み下さい)



【次回予告】


 口の悪い武器屋は下ネタが生き甲斐という、この設定。

 いやぁ本当に心臓に悪いッ!(著者的な意味で……) 

 運営さまッ!これは登場人物の発言ですッ!

 ガイドラインには抵触しておりませんッ!

 利用規約違反など、微塵もしてはおりませんッ!

 しかし、無情にも運営さまの監視は続いて行き……そして……?



 次回! 雲行きの怪しくなってきた、かんたんファンタジー 第六話。


 『防具屋』


 ああ、やはりファンタジーには結局、

 性を喰い物にしかしない、

 みんな大好き『性的な話』とは切っても切り離せないものなのかッ?

 特に理由の無いピンクなプロットが著者を襲うッ!(デン♪デンデデデン♪)


                         来週もまた読んでねー!!♡



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