・プリンセスを救出せよ!
「きみたちの友達……?」
青いマントの少年が訊くと、
魔王の少女と聖女の少女も頷く。
「そうだ。
オレたち二人には「友達」がいた。
かけがえのない友人だ。
そいつを「さらわれた」んだよ。
だから我々は、
そいつを助けるために、お前に「助け」を求めた……」
……あの横暴な態度は「助け」を求めていたのか……。
少年は思わず物思いに耽る。
「その子って今、どこにいるの?」
「あそこだよッ!!!」
そう言ったのは黄金の騎士ッ!!
黄金の騎士が指差したのは、
巨大な中心の大浮遊島を大地にして高くそびえて建っている巨大な塔の付け根だった。
「あそこの積層状の塔の根元の左側に巨大なドーム状の増設部分があるだろう?
あそこだ。
あそこにソイツラの「ダチ」というのがいるんだと思うぜ?
ただな?
それを簡単に俺たちがさせると思うかッッ?」
黄金の騎士がッ、
そうはさせじ、と少年に盾を振り下ろしたッッ!!!
(※お好きな次回予告BGMを鑑賞しながらお読み下さい)
【次回予告】
人種差別の話を中途半端に切り上げて、不安に駆られている現在の私。
やっぱりもう少し掘り下げるためには更新ペースが無謀だったのだろう。
しかし、そんな事をいつまでも考えていても始まらない。
永かった夏休みもあと一週間で終わる。
このかんたんファンタジーの特別企画も8月の31日で終わりです。
え?8月31日は土曜日だぞ、って?
いやいや何を寝ぼけている?
たとえ日曜日でも9月1日はもう夏休みではないッッ!普通の日曜日だッ!
甘えるなッ!
切り替えろッ!9月1日からはもういつもの8時の一回しか更新しないからなッ!
次回! いつまでも夏休み気分でいたい子供たちに残酷な現実を突きつける、
かんたんファンタジー 第59話!
『剣で遊ぶな、月が落ちるぞ?』
次々回の土曜日9時に更新するお話の回で、この「最終ステージ」の章は終了です!
(デン♪デンデデデン♪)




