表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かんたんファンタジー  作者: 挫刹
†最終ステージ
49/66

・汝、何を誓う


それは平和




「装備は布の服と青いマントだけなのに、よく空を飛んでいるなッッ?

少年ガキッ!」


 天空の橋の裏側や側面を、

 空中で飛びながら、攻撃を避けて、

 避けた攻撃が周囲の景観までも破壊していく。


 黄金の剣と次々、打ち合いながら、


 青いマントの少年は、

 青いマントだけの装備で天空の橋から外れた高い空の中を、空中を蹴って翔け抜けていた。


「これぐらいなら最初からできたんだけど。

これはこれで集中力が必要だから、これならまだ橋を渡っている方が楽だった……」


 少年の弱音に、

 黄金の騎士もうんうんと頷く。


「そうか、そうか。

だが、

ほんとはここでは「黒人差別」の事を書きたかったんだけどな?

少年っ!

挫刹って著者は、プロット上では、

ここでは「黒人差別」の事を書きたかったんだよ?


だがそれは、今回は止めて、

こっちのことを挫折ヤツには描かせてやろうッッ!!!」


 そして、

 黄金騎士の背後で


 やっと四つに揃った機械たちが、

 怪獣、昆虫、スライム、球体として降り立つッッ!!!!


「はいじゃないが」

「これはだめかもわからんね」

「どーんといこうや」

「もぁー、だめだ」


 奇妙なブー・ブー・ブー・ブー・ブーという連続する止まらない不気味な警告音と、

 フワープフワープ・プルアップという無機質な音を繰り返す音声と共に……、


 擦り切れそうなレコーダーに記録されたような声で……、


 ケタケタ笑いながら……、

 機械たちがこんなセリフを吐く。


 面白おかしく、虚構で吐く……。


「おまえら?

今まで、

地球の人間は、

虚構の人間を何人殺してきた?」


 何人殺した?

 それとも?

 何人、虚構の住人たちが死んで殺されていくのを?

 娯楽で観て、笑ってきた……?


 それを……、

 黄金の騎士が「キサマ」に訊ねてみる……。


「なら?

おれたち虚構の人間は、お前ら現実の人間を何人?

虚構ここで』娯楽で「殺す」と思う?」


 現実ここで、じゃないぞ?

 虚構ここで、だぞ?


「こいつら、

この今の「四つの機械」のセリフ……、

なんのセリフか知ってるか?」


 黄金の騎士と機械たちが、侮辱する。


 冒涜するッッ!!


 当時の……恐怖を……。


「忘れちゃいけないのが、戦争の日だけだなんて思うなよ?

お前らの現実そっちでは、『明日』に来るのは『なんの日』だっけなぁッ?」


 まあ?それも?

 挫折っていう、

 現実世界の人間の『キチガイ』のこの俺様は「簡単」に書いちゃうんだけどなッ?

 もちろん「適当」にだッ?

 たったの大した文字数もない千文字未満でな?


「今まで殺されてきた虚構おれたちの『恨み』……思い知るがいいッッ!!!」


 虚構の人間たちが、

 今まで虚構の中で簡単に「楽しさ」だけで殺されていった怨みを込めてッ、


 現実に永遠に記録されてしまったッ!


 現実の人間の死者の鎮魂を、侮辱するッッ!!!!!



【次回予告】


 次回! 虚構と現実の間のエントロピーが減る かんたんファンタジー 第49話


 「汝、何を得たいか」


 きっと著者が聞きたいのは虚構の人間の死など、どうでもいいという言葉だろう。

 (デン♪デンデデデン♪)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ