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かんたんファンタジー  作者: 挫刹
†冒剣の書
11/66

・復活の呪文を唱えました!



 やっぱり復活の呪文を唱えた!


 テカテカッ!


 復活の呪文が違います。



「えっ!!!!?」


 ベッドから飛び起きた。

 寝癖が付いたまま、自分の体に異常がないかを手で確認する。

 周囲も見回したが、これといってなにも起きていない。


 慌てて立ち上がると、机にある日記を開いた。


 ……昨日の出来事はちゃんと書いてある。


 日記の内容に変化がないことを確認して安心すると、開けっぱなしの突い立ての窓を見た、

 もう朝だった。

 雪溶けの冷たい風が流れてくる。


 服は上下とも下着インナーだった。


 寒い。(うん)

 風邪ひく。(うん?)

 はよ。(なにが?)

 ……、はよ。(だから、なにが?)


 急かされたので、

 ……仕方なく十字キー(?)で移動して、クローゼットの前に行く。


 白い下着インナーの上から昨日と同じ服装を選ぶと、

 着られるだけ袖を通した。


 服、布の服、厚手の服、布の衣、皮の靴、鉄の剣……。

 故郷からそのまま持ってきた防具と武器を身に付けて、

 二階の入り口から外に出ようとすると、

 声が飛んできた。


「ねぇ、朝ご飯はっ?」


 下宿屋の娘が昇り階段から顔を覗かせていた。


「今日はやめとく」

「……。お風呂いれないよ?」

「……食べます」


 少女は大満足して大きく頷くと床を指差す。


「じゃあ荷物もう一回そこに置いて、台所に来て。

帰ってくる時間も教えてね?」


 白い三角巾の赤いエプロンが、嬉しそうに一階に駆け下りていった。


「裸にエプロン……」


 子供にはまだ早いッッ!


 登場人物と著者の会話が、

 ここでも入ってくる、空想の無常……。

 うーん、ファンタジー♪(殺意)


 温かい朝餉の薫りが、部屋奥の階段から立ち上ってきた。

 乳系のしっとりとした蕩ける味覚の匂いが芳醇している。


 開けていたドアを閉めて、

 ひとまず今は、冒剣の予感を告げる雪溶けの外気を閉じた。


 ……空腹には勝てない。


 少年は、匂いに誘われるまま、

 音の鳴り止まないお腹を押さえて、下りの階段へと走っていった。


 走っていく少年の名は……、

 アズル・アズアール


 ……それが、

 この物語ファンタジーの主人公……。






(※お好きな次回予告BGMを鑑賞しながらお読み下さい)



【次回予告】


 今回の驚愕の事実は、一話の文字数が一気に減ったという絶望的な顛末。

 まずい、一話で千文字もいかなかった危機的事態ッ!

 うっかりゲームあるあるネタをムリヤリぶち込むと、

 次のお話を書き出すのが致命的に難しくなるという、絶好の悪例の好例となった今回のこのお話ッ!

 しかしッッ!今は次回予告こそを記さなければいけなかったッッッッ!!!!!


 次回! 張り切って再開する、かんたんファンタジー 第11話。


 『村の外』


 村の外で一体何をするのやら?

 ここまで不安定にしてしまった物語を立て直すことが出来るのか?

 まずは村の外に出て考えてみよう。(デン♪デンデデデン♪)


                         来週もまた読んでねー!!♡



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