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64 暗躍のミスティ

 ◆

 

 ミリタニア王都スカイハイの王宮には、豪奢な黄金の天蓋を持つ寝台が三つほどあった。一つは王妃、今ひとつは王子、そして最後の一つは国王のものである。

 特に国王の寝台は最も大きく、天蓋には無数の宝石がちりばめられていた。


 ミリタニア王アルギルダスは三十二歳。臆病なことで有名な王は、滅多なことでは王宮から出ない。どころか寝室から出る事も稀で、大体は寝台の上に料理を運ばせ、食べる始末であった。

 そのような生活習慣からか肉体はだらしなく弛み、たっぷりと肉を蓄えた腹が突き出ている。痩せていた頃は相応に美男子と呼べる容姿であったが、近頃はその面影さえ無かった。

 

 もっとも平時であれば、それも悪くは無い。王の姿が豊かさの象徴とも云えるだろう。

 また、一室に籠っている訳だから警護も容易だし、急な予定の変更にも対応できる。

 といって政治に口出しすることも稀なので、大臣達は己の手腕を存分に振るえた。


 だが、ウルドに攻め込まれ――既にスカイハイを囲まれた今となっても寝室から出て来ないのは困る。

 最終的な責任の所在は、国王にあった。

 というか国王に責任を押し付けたい大臣や武人達にしてみれば、せめて自分達の作戦や政策を承認して貰いたいのだ。要するに敗戦後、ウルドやグラニアに対する言い訳が欲しい――ということである。


 しかし王は相も変わらず寝室に籠り、姿を現さない。

 困り果てた大臣達は王妃や王子に願い奉って、王を公の場へ引き出そうとした。

 しかし、どこの馬の骨とも分からぬ愛人が王の下へ侍り、今では家族さえ寄せ付けない有様である。


 しかし王には、そうするだけの理由があった。

 何しろ大国グラニアの都合だけで、望まずして得た地位だ。

 それでも最初はやる気に満ちて、国を導こうと奮起した。

 

 いくら望まずして得た王位と云えども、自分は若き英雄、イラペトラ・ジーク・サーリスヴォルトに選ばれたのだ。そう思う事は、ある種の誇りを呼び覚ました。


 けれど政治に口を出せばグラニア派の大臣が薄笑いと共に言葉を遮り、軍事に口を出せば将軍達が嫌そうに睨む。やるべき事は、ただ世継ぎを残すだけだと言われ――大臣達が適当に選んだグラニア貴族の娘をあてがわれて……。


 自分はイラペトラではないと、いつしか気付いてしまったのだ。

 そもそも辺鄙な田舎国、一体何の価値がある――そう思い……。

 しばらくするとアルギルダスは国に価値も見出せず、自らにも価値を見出せなくなっていた。


 それに拍車をかけたのが、王妃となった女性である。

 彼女はグラニア貴族で容姿端麗――しかし刺々しい人物であった。

 ことあるごとに彼女は「グラニアでは」と口癖のように言う。いかにもミリタニアが田舎だと言いたげで、それがアルギルダスは非常に不快であった。


 それでも世継ぎを残すため、夜な夜な王妃の寝室に通ったが――結局王妃は王が身体に触れることすら許さずに……けれど王子は誕生した。


 むろん王は自らの恥を知りながらも、王妃を連れて来た大臣を糾弾。

 しかし大臣はグラニアに亡命して、全てが有耶無耶となった。

 一方で王妃は子供の父親を、アルギルダスだと言いはった。大臣達も、これを信じると言い……。

 けれど王としては、まったく身に覚えのないこと。

 だから王子に父上と呼ばれても、乾いた笑みしか返す事が出来なかった。


 余りにも無力で、余りにも卑屈な王の日々。


「これが王か……」


 玉座の前で膝を付き、涙を零しても誰一人慰めはしない。

 だから王は、ついに自らの寝室へ引き蘢ったのである。

 そして「臆病者」のそしりを受けた。


「余など、いてもいなくても同じであろう。余はまさしく価値なき国の、価値なき王である」

 

 王が酒を飲み、日々変わる夜伽の女に語る言葉がこれだ。

 しかし、ここ暫くの間、夜伽の女は変わっていない。

 珍しいことであった。

 王が一人の女に執心して、かれこれ一週間以上であろうか……。

 

 アルギルダス王は今、夢の中にいた。

 春の草花が咲き乱れる草原で、黒髪の美女が隣に座っている。

 不意に前髪を撫でられ、微笑まれた。

 はっ――と目を覚まし瞼を開けると、そこには夢で見た美女の顔がある。

 彼女こそ、ここ一週間というもの、片時も離れず王の側にいる女であった。

 

 どうやら寝台の上、美女の膝枕で眠っていたらしい。

 窓から刺し込む日は既に高く、昼を過ぎているようであった。

 

「カースフィア、カースフィア――そなただけは余を必要としてくれるな?」


 近頃の王が、一日に十度は口にする言葉であった。


「はい、もちろんですとも。王さまはわたくしにとって、大切なお方ですよ。だからもう一度――ぐっすりお眠り下さい……うふふふ」


 うつ伏せでモゴモゴと言う王の顔を膝に抱き、愛人であるカースフィアが優しく言った。

 彼女は今、紗の薄衣一枚で、王の下に侍っている。

 何処とも知れぬ場所から現れて、いつの間にか王の寝室で時を共に過ごしていた女。


 カースフィアは美しい娘だ。


 黒く長い髪は艶やかで、白い肌はまるで白磁のよう。 

 紅い瞳は爛と輝き、秘めたる情愛の熱を灯しているかの如く――。

 

 元は女官だと言う者――或は親衛隊の一人だったという者――様々な憶測が飛び交っている。

 けれど問われたカースフィアは、常に薄く笑って「どうだったかしら」と言うだけだった。

 

 ともあれカースフィアは、王のお気に入り。

 そして王はカースフィアと共にいるとき、一日の大半を眠り過ごすのだった。

 

 ◆◆


 ところ変わって――ここはスカイハイ王宮の会議室。

 石壁に囲まれた無骨な部屋で、壁面には王家の紋章が描かれた垂れ布が四方に掛かっている。

 

 大きな長卓の周囲に十の椅子が並び、上座を占めるのは黄金色の豪奢な椅子だ。

 しかし上座に座すべき一国の主は、この場に不在。

 アルギルダス王は今もカースフィアの膝の上で、ゆらりゆらりと夢の中である。

 だから長卓を囲むミリタニア最高指導部に名を連ねた十人は、幾度も幾度も苦虫を噛み潰していた。


「王は寝室から出て来られぬのか?」


 苛立たし気にラシードが言えば、


「カースフィアとやら、絶世の美女と評判だぞ」

「そういう問題ではないでしょう、トゥースどの」

「まあ、陛下も男であられる――ということだ。はは……そう怒るな、ラシード将軍」


 こうしてトゥースが柳の様に受け流す。


 二人は長く北方の要塞を守備していた為か、気心が知れていた。

 といって本人達にそのことを問えば、決して認めなかったであろうが。


「はぁ……となると、どうせ死ぬなら美女の腕の中で――とでも思っておいでかな?」

「まあまあ、ラシード将軍。それ以上は不敬にあたろう、口を慎まれよ」

「しかしトゥース将軍、流石に我慢ならんぞ! 敵が迫ったこの状況で、未だ女とお戯れとはッ! これでは、何も決められぬッ!」


 ダンッ――と机を叩くラシードを諌めたのは、向かいに座る上将軍達であった。


「陛下は我らに任せると、そう仰せであったはず」

「うむ――兄者の言う通り。ここは一つ、皆で力を合わせて守り通そうぞ」


 彼等の名はラザールとクレメント。二人は兄弟で、ラザールが兄である。

 また彼等は王家の遠縁である為、同じ上将軍であってもラシードとトゥースより格上であった。

 

 しかし、だからこそラシードにしてみれば、面白く無い。

 実力であれば、自分が一番なのだとラシードは常々思っていたからだ。

 もっとも――先日ウルド軍に敗れた手前、今は余り大きなことを言えないが……。


 とはいえ今、言わなければミリタニアそのものが崩壊するかもしれない。そんな思いが、ラシードに次の言葉を吐き出させた。


「――だったら、悠長に門の中にいるべきではない! 幸い南と東は敵の数が少ないのだ! 打って出て、蹴散らすべきであろうッ!」

「うむ、私もラシード将軍の意見に賛成だ。グラニアが援軍を寄越さぬ以上、守りを固めているだけでは勝てぬ。少なくとも西か北――敵がどちらに主力を振り向けてくるのか、それだけでも知るべきであろう。これ以上、敵に先手を打たせてやる必要は無いと考えるが?」


 どうやらトゥースも、ラシードと考えを同じくしていたようだ。

 ラザールとクレメントも、「座して待つは得策にあらず、か……」と、その考えに傾いた。

 だが、これは合議。話はそれで収まらない。


「ちょっと待て! そのようなことをしては、逆に敵を呼び込む事になるのではないかッ!?」

「そうだ! グラニアとて、いつまでも国内に敵を入れたままではおるまい! いずれ援軍がやってくるぞ!」

「まったくですな。それまで耐え忍べば、我らに勝機がある」


 軍人達に反対したのは、宰相を含む六人の大臣達であった。

 彼等は全員がグラニア派であり、だからこそ援軍を待とうと主張する。

 こうして真っ二つに割れた意見は、容易に纏まらなかった。

 

「こうなれば――陛下にお出まし頂くしか無かろう」


 夕日が沈む頃合いになって、トゥースが諦めた様に言う。 


「そもそも上将軍たる卿らが、今日に至るまで無策であったのが原因であろう。ああ、とにかく陛下のご裁可を……!」


 大臣は苦々し気に侍従を呼び、アルギルダスの下へと走らせた。


 この場で真剣に敵の撃退だけを考えている者は居ない。 

 ある者は私欲、ある者は保身、ある者は義理、ある者は給料分――その様な理由が絡み合って、責任の所在が不明瞭になっている。


 だからこそ将軍達と大臣達の意見が、まったく噛み合ない。

 結果として自分達が老廃物の様に扱っていた王を呼び、責任だけをとらせようと裁可を求める始末となったのだ。


 ――――アルギルダスが会議室に姿を見せるまで、たっぷり二時間は経過したであろう。

 

 ようやく、キィ――と部屋の扉が開いた。きらびやかな衣服を身に纏う、でっぷりとした王が姿を現す。だが、この場に現れたのは王だけではなく……。

 王は黒髪の美姫を連れており、彼女の手を引きこう言った。


「……敵は去ったか?」


 オドオドとした視線を虚空に彷徨わせ、豪奢な椅子にちょこんと座る。

 これが我らの王かと思えば、ラシードの心には落胆しか無かった。

 むしろ椅子の斜め後ろに立った黒髪の女――こちらの方が女王然として気品がある。


 ラシードは目頭をもんで、頭を振った。

 王の前で無礼でも、奥歯を噛み締める力が強まっていく。

「ウルド軍が勝手に去るワケねぇだろ、このボケ」――と言いたい。

 けれど口に出しては、別の事を言った。


「陛下、敵に一撃与える許可を頂きたく存ずる」

「いえ、陛下。グラニアの援軍が到着するまで、ここは一歩も動くべきではありませぬ!」

「「ご裁可を!」」

 

 王は斜め後ろを振り返り、美姫の手を握る。


「カースフィアは、どのように思うか?」

「そうですね――わたくシが思イまスに――……」


 黒髪の美姫はヨロリと揺れて、首を左右に振る。

 すると長い髪が滑らかな鎖骨の上で弾み、甘い香りを放った。


 その場の一同がウットリと目尻を下げて、カースフィアに魅了されたかのようだ。

 全員の頭が揺れている。そのままカースフィアは言葉を続けた。


「人間共よ、西門から兵を下げて、王宮へ回せ。出撃は禁じる――なぜなら……――ん?」


 いや――ただ一人、女性の大臣だけが、その様を不快気に見つめている。

 彼女は腕組みをして、大きく溜め息を吐いた。


「まさか、魔性の類だったとはな……――」


 カースフィアは赤い唇を歪めて笑い、女性の大臣に声を掛けた。


「女もおったか、聞いていなかったな。ぬしは――魔術師か?」

「貴様こそ何者だ? 悪魔が王を誑かしにきたか?」

「質問に質問で答えるなど、無粋。しかし良かろう、答えてやる。確かに我は悪魔で……名前は――……む……」


 カースフィアが眉を顰め、「ううむ」と唸る。


「……勿体ぶるな、何を悩む?」

「簡単なこと。人に名を訪ねるのなら、まずは己が名乗れ。礼儀であろう」

「ふん。悪魔が人の礼儀を語るとは……私はミリタニアの宮廷魔術師、エマ・グラス――旋風のエマといえば、多少は耳にしたこともあろう……今なら事情を詳しく言えば、苦しませずに殺してやるぞ」


 ゆったりとした仕草で、エマが立ち上がった。

 彼女は白いローブを着て、背中で明るい茶色の髪を纏めている。

 実年齢は五十歳をとうに過ぎていたが、見た目は三十歳前後にしか見えない。

 彼女は手に水色の宝玉が付いた杖を握り、その先端をカースフィアに向けていた。


 しかしカースフィアは慌てた素振りも見せず、首を傾げて瞼を閉じた。

 彼女の長い黒髪が肩口で揺れる。すると先ほどよりも濃厚な甘い香りが、フワリと漂った。

 エマは眉を顰め、「ちっ」と舌打ちをする。


「旋風など……知らん。しかし――せっかく名乗ってくれたのだ、我も名乗ろう。礼儀であるからな――我はミスティ、悪いサキュバスじゃないよ」


 えっへん――と言った感じで、胸を逸らすカースフィア改めミスティだ。本来の目的を忘れ、少し楽しくなっていた。


「――は? 悪いサキュバスじゃない、だ? この状況でそんな話、誰が信じるものか。ウルドかシラクの魔術師にでも召喚されたのだろう。ヤツ等め、まったく……悪魔を使うなど、なんと下劣なッ!」

「失礼な。我はウルド如き野盗に仕えぬし、シラクのように暑い街は嫌いである」

「だったらローザリア・ドレストスの配下、か?」


 ミスティの赤い瞳が、まん丸に開かれた。「なぜわかった!?」と言わんばかりだ。

 彼女は優秀だが、どこか抜けていた。決して知能が低い訳では無い。まだ現世に馴れていないのだ。

 

 一方ミスティの顔が歪んだので、核心を衝いたとエマはしたり顔。そのまま調子にのって言葉を続けると……。


「なんとまあ、あの成り上がり女――淫魔を配下にしておるとは……かのウィリス・ミラーも、その淫乱な下半身で抱え込みおったのだろうなぁ! フハハハハハ!」


 ピクリ――とミスティの肩が揺れた。


 ミスティは自分をこの世界に呼んでくれたサラに感謝し、真名を与えてくれたウィリスを敬愛している。

 その彼等を包み込む「君主ローザリア」の存在は、彼女にとって日ごとに大きくなっていた。

 そうでなければ、これほど危険な任務を自分から、志願したりしていない。

 だからこそ、今、エマが口にしたことはミスティにとって、到底許せる言葉ではなかったのだ。


「……黙れ、ニンゲン。さもないと、あらゆる責め苦を与えて殺すぞ」

「なんだ、生意気に怒ったのか、淫魔。だが、これで分かった。この計略はローザリア・ドレストスの奸計だ」

「分かったから、何だというのだ?」

「簡単だ。貴様等の主力は西から来る。分かれば対策も立てられるし、状況の逆用も可能だ! ――つまり貴様は王に取り入ったが失敗した、ということ。残念だったな、惰弱な王に身を捧げて、ようやくここまで来たと云うのに――アーハハハハハッ!」

「残念なのは、ぬしだ。天寿を全う出来ぬ己の惨めさを、あの世で悔いるがよいぞ」

「ぬかせッ! 私に勝てると思っているのかッ! 死ねッ! この淫魔ッ!」


 エマが杖を振り翳すと、風の刃が放たれた。

 それはミスティの顔を縦に両断しようというもので――しかし――


「旋風? こんなものは、そよ風だ……」


 フワリとミスティの髪が後ろに泳ぎ、刃は大気の中に溶けて消えた。

 そのままミスティは指先をエマに向け、ニタリと笑う。

 赤い口が弓なりになって、覗くのは白い牙。その姿はサキュバスと言うより、ヴァンパイアを思わせる。


「――風とは、こう使え」


 ストン――と、エマが再び椅子に座った。首をカクンと下げて、口元からは一筋の赤い雫が垂れている。

 圧縮した空気が、エマの胸にぶつかり弾けたのだ。それで彼女の心臓は、動きを止めた。


「あ〜あ……無用な殺生をさせおって。これでは成功しても、ローザリアさまに叱られてしまうではないか……まったく。あ、それからな……我はまだ処女である。誰にも身を捧げておらぬぞ――そのようなことをせずとも、我程になれば男から精など、いくらでも集められる……と、もう死んでおった、言うだけ無駄か」


 言うと、カースフィアを名のるミスティが、指をパチンとならした。「さて」

 

「ええと、どこまで言ったかな……そうそう、西門から二千の兵を王宮に回して、防衛兵力を五千まで減らすのだ。それから、決して打って出ては駄目だぞ。よいな――アルギルダス陛下」


 王は惚けた様にミスティを見つめ、それからラシードに命じる。


「うむ、うむ、そうだな。カースフィアに何かあっては大変だ。ラシード、余の――あ、いや、カースフィアの警護に二千を回せ、よいな?」


 命じられた側も頬をほんのりと赤く染め、心ここにあらずといった体で頭を垂れた。


「……御意」


 その後、すぐに王は部屋を去り……。

 気付けばラシードは妙な約束をしていて、兵をすぐに動かさねばならなくなって……。


 ラシードは呆然として、皆に問うた。


「おい、何か――おかしいだろう」

「いや……陛下の断は下った。打って出てはならぬ」


 その後、大臣を兼ねていた宮廷魔術師の女性が死んでいたと分かる。

 医師は心臓の病だと断じたが、ラシードはカースフィアに対して、言い知れぬ恐怖を抱き……。


 図らずもミスティは、ミリタニア最強の魔術師を殺すことに成功した。

 つまり彼女はローザリアの企図する敵兵力の分散を果たし、スカイハイ攻略における最大の障害を排除したのである。


「まあ、欲を言えば門を全て開けて欲しいのだが……流石にそこまで言うと、バレてしまうからの」


 再び寝室へ戻り王を寝かしつけたミスティは、そう一人ごちる。

 彼女が別の世界、別の時代で魔王になるのは、また別の話であった。

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作者のやる気が上がります!


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