プロローグ
無口な主人公ですがよろしくお願いします(笑)
「あの子が例の…」 「早くどこかに行ってくれないかしら」 おかみさんたちが口々に言っている おかみさんたちの目線の先には1人の少年がいた 「ねぇお兄ちゃんどうしたの?」1人の子供が言った 「…」 少年は何も言わなかった 「こらっ!話しかけるんじゃありません」 子供の母親が腕を引っ張って行ってしまった するとたくさんの人たちが一斉に逃げてきた 「人狩りが来たぞ!」 「早く逃げないと」 「捕まったら人生の終わりだ」 人々が逃げる中少年は逃げる方向と逆の方向に行った 「ちょっと君!どこに行くんだ」少年は男の声を無視して歩いていった 「あなた早く逃げないと」 女は男に言った 「あの子は魔術師なのよ」 「お前らしっかり商品になる奴を捕まえるんだ!」 「イエッサー」 高級な武装をした兵士たちは逃げまどう人々を次から次に捕らえていった すると1人の兵士が少年に気づいた
「おいっ!坊や商品になりたいのかい」 少年は何も言わなかった 「生意気なガキだな!」 「おいっどうしたんだ?」 他の兵士たちが集まってきた 「そのガキも商品だ」 兵士が少年を連れて行こうとした時 「うっ!」 連れて行こうとした兵士が倒れ込んでしまった 「どうしたんだ!」 兵士たちが駆けつけた 「こいつが俺を」 兵士は少年を指した 少年を手には赤く染まった短剣があった 「こいつ!」 兵士の1人がなぐりかかろうとした しかし… 後には無惨な兵士たちがいた 逃げていた人々が戻ってきた 「人狩りはいなくなったようだ」
「もっとヤバいのがいる」 人々の口からでた少年の名前は… 「心の無い魔術師」