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あかるい空  作者: につき()
4/8

最後の黄昏

九藤 朋さん主宰 黄昏時コンテスト参加作品です。

*おまけは除外。

最も哀しき冬の姿は黄昏の窓辺

消えかかる空の最後の冬にまろやかな音が響き渡る


彼女は死ななかった唯隠れていった

雪国の蜥蜴のように

真っ暗な岩陰に潜み唯黙って待ち続けるだろう

春去りて雨の終わりに

夏は死に秋は裸に散り急ぎ

そうしてふたたび冬来たるのを


わたしは忘れない

その白い横顔を冷たい吐息を

そして決して媚びることの無かった眼差しを



ffおまけ

やわらかなひかりのどけきたそがれに

かげはわすれじふゆをわすれじ


寒さの中で悲しみは自由だったのです。

それが緩み人々の間に軽やかさが戻るころ、悲しみたちは行き場を失い彷徨い始めます。

また冬を待ち、暗い影に潜むことが出来ればいい。でも、そうでないものたちもいて、それらが春の狂気として湧き出てくるのです。

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