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異世界でもコツコツ強くなっていきます!  作者: 黒陽
序章 異世界への招待
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第六話 あの人との再会

 第六話 あの人との再会


 七日目


 輝は日の出と同じくして意識を取り戻した。輝は病室のベッドに寝ており、慌てて見渡すと、白いローブを羽織った人一人がベッドの近くにいた。

「あの、ここはどこですか?」

「えぇ?! 先生ーー! 患者さんが目を覚ましました。」

「(女性の…看護師さんか)それでここは……」

「ここはハサーク病院よ。ハイルランド最大都市の総合病医院のね」


 するとまたあらたに白いローブを羽織った人が輝の元に走ってきた。

「おぉ! やっと起きたか、ちょっと麻酔が強すぎたかな? 身寄りもいないし大変だったんだぞ」

「(男の声。医者か?)麻酔?」

「そうだ。普通は三日程度程度でキレるのに君は四日も有したよ」

「体がどう……」

「何も覚えてないのかね」


 その男は一つため息をつくと話し始めた。

「君の体中あちこち骨折したんだが、全身麻酔及び医療技術で完全に回復した。なるべく早く治るように赤血球も増やしといたからな」

「(それってドーピングじゃね)……」

「あと医療費はもう支払われたから、いつでも退院していいぞ。あと服はボロボロだったから、新しいものを揃えておいた。



 そこには5種類程度の服が準備されていた。輝は前に履いていたような赤色の下着、時に気に入った服はなかったため、動きやすい上下には長袖長ズボンの青色のジャージを着て、赤茶色のローブを羽織った。靴と靴下はスポーツ用のものだ。ローブは前に使っていたものである。


 エレベーターのようなもので、6階から一階へとおり、そして自動ドアのような扉から無言で病院を後にした。


 輝はどうすべきかもわからずただひたすら歩いた。道にはルーマス以上に人がいたが、皆黒色のローブを羽織っている人がほとんど、建物もビルが多いことから、黒色はスーツのような意味なのではとも予測できる。

「(やっぱりあれっておれの能力とかじゃないのか?)」

[わかりません]

「(体温がどうとか言ってたじゃねーか)」

[事実を述べただけです]

「(それならそうすれば使えるんだ?)」

[訓練あるのみですね、洞窟にこもって稽古とか…]

「(もしかしておれの記憶からか?)」

[その通りです、ラノベの]

「(それも一理あるけどな、金稼ぐには体張るのが効率いいし)」


 しかしそのような訓練ができる山などもちろん輝は知らない。ここで情報屋の必要性を改めて認識した輝はハサークで情報屋を探すことにした。


 しかしどこを歩いても情報屋らしい場所はなく、また地図もお金もないためどうすることもできないことに気づいた。

「(そういえば勝ったなら賞金は? 負けたのかな)」


 輝は立ち止まって考えていると、輝の後ろから誰かが話しかけた。

「金が……とか思ってんだろ」

「(男?)誰だ?」

「こい」


 するとその男に連れられて、路地裏についた。その男は紺色のローブを羽織っている。するとその男はフードを脱いだ。

「(こんな顔知らねーぞ)」

「おれを忘れたのか?」

「(ローブの時の? そんなわけないか)……」

「まぁいい、おれとこないか?」

「どこに?」

「来るのか?」

「(場所も言わずにどういうつもりだ)断る」

「ローブ屋の時も、足りない病院費も出してやったのにか」

「やっぱり。でも病院費って……」

「お前の賞金六十万では足りないんだよ。それを三百四十万ハイルも出してもらった人に答える態度か?」

「(借りでかすぎ!)……」

「来るよな!」

「おぉ、おう」


「そういえば名前はテルであっているな、おれはベルトだよろしく」

「よろしく…」


 ベルトは路地をでて、街のあちこちを歩き回った。輝は必死について行った。

「いつになったらつくんだ?」

「もう少しだ」


 というものの、結局ベルトが止まったのは真夜中だった。そこはビルとビルの間の路地。何の変哲もなく、つくに何かがあるというわけでもない。

「ここに何が? 後なんであんなに……」

「それは時間を潰すためだよ、夜じゃないといけないからな」

「(ふざけんな!)……」


 べルトは壁の前に手を当てて何かを言い始めた。すると壁に扉が現れた。

「魔法!」


 何かにいるとバーのような雰囲気である。中には‘おっさん’と呼ぶにふさわしい男がいる。彼はローブを羽織っていなく、またベルトもローブを脱いだ。ベルトは二十代後半といった見た目であった。

「オーナー! ダスラン山、二人だ」

「五号室だ、何で払う?」

「マジクで」

「百マジクだ」

「ほらよ」


 ベルトは何かしらの紙切れをオーナーに渡した。ベルトは数字の5と書いてある扉を開けた。すると扉の向こうから、風が吹いた。

「ここは?」

「ダスラン山だ」


 扉を出、閉めると扉は消えた。その場には花や草木が育っており自然豊かな美しい光景であった。目の前には渓谷があり、深すぎるためそこを見ることができない。

「そういえば、マジクってなんだ?」

「何にも知らないんだな、今度教えてやるよ」


「そういえば、ベルトも魔法使えるのか?」

「当たり前だ」

「じゃあやっぱり試合の時俺を助けてくれたのは!」

「それはお前の魔法だ」

「俺の?」

「話は終わりだ」


「最後に一つ、ここにはなんできた?」

「修行だ」

「一緒に?!」

「バカか。お前がだ。ここから這い上がれ!」


 ベルトは輝を渓谷へ突き落とした。輝はどうすることもできずただ落ちていった。

「えぇー! (怖い怖いこあうぃ!死ぬー)




 なかなか底につかない。



「ぶっドすん」


 どうやらそこについたようだが特に体に異常はない。落ちた底が柔らかかった。日光はうっすらと周りがぼんやりと見える程度だ。気温はかなり低い。


 少し経つと輝の目が環境に順応してきた。

「(ふわふわ?)」


 周りには白い大きな楕円状、円柱状のようなものが転がっている。すると急に周りが暗くなった。輝は慌てて見上げると何かが落ちて来るようだった。

「(なんだ?)」


 輝は立ち上がり、少し距離をとった。するとその落ちて来るものを目の当たりにした。それは大きな鷲のような鳥だった。

「(てことはここは巣か?)」


 輝は急いで巣の端に行くとさらに底があることがわかり、渓谷のそこへとたどり着いた。


「(ベルト、這い上がれとかいっていたよな)」

 輝は見上げると天は見えない。ものすごい深さであることを一瞬で認識した。

「(数千メートルはあるぞ、もしかしてマグマとかはないよな……)」


 この地の底のような渓谷からの脱出を果たすことが輝にできるのか、本人はもちろん誰もまだ知らない。

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