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異世界でもコツコツ強くなっていきます!  作者: 黒陽
八章 明らかになる真実
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第百十七話 試合の知らせ

 第百十七話 試合の知らせ


 輝とライキ、ケレンとカレンは集まっていた。


「それではキリ討伐ミーティングを始める!」

「なんか進展あったの?」

「なかったわ。ライキは?」

「俺もなかった。テルはどうだったの?」

「俺は昨日会ったけど、知らなかったぞ」

「つまり、進展なしと……」

「てか、ライキは師匠に聞けないのか?」

「テルもだろ! てか、テルの師匠の方が!」

「言っただろ!」

「神出鬼没なんだろ」

「知ってるな言うな!」

「俺の師匠はキリを知らないぞ。前に聞いたからな」

「じゃあ、もうどうすんのよ!」

「ベルトがいればな……」

「とにかく勉強も大変そうだから後回しかな」

「でも別にテルもライキもケレンも点数はいいんでしょ?」

「だけど、今日、サクラ先生が明日重要なお知らせがあるって……」

「そうなの! B組は関係がないと言うことね」

「とにかく、その内容によってはしばらくミーティングもないかな? 情報がある次第各自伝えるように!」


次の日、寝坊の多いA組は全員授業に集まっていた。


「じゃあ、昨日言ったように重大なお知らせがあるわよ!」

「また、試験ですか?」

「「えぇーーー」」

「まだ、何も言ってないでしょ! とにかく、2年A組は二年生三年生A組恒例学校対抗試合が学年末試験の代わりにメイにあるわよ」

「先生! まだ、九十日以上もあるじゃないですか?」

「だけどね、毎年私たちの学校が勝っているのは入念な準備を経てだからね。つまり、負けてはいけないってことですよ」

「負けたらどうなるのですか?」

「B組に落ちることになるわ」

「「「えぇーーー」」」


「でも別に負けなければいいだけだろ!」

「それはライキだから言えるんだろ!」

「いいえ、このクラスならできるはずよ! 今まで毎年二人しか落ちてないからね」

「二人って!」

「結構多いな」


皆が顔を見合わせて不満の声を唱えた。


「その学校って……」

「あら、サノル、知らない?」

「いえ、魔機師専門学院と青魔導師高等学校、そして魔賢者量産学校ですよね」

「テル、知っていたのね。そうよ、去年からは四校になりましたからね」

「なら話は早いわね。それで試合のルールだけど……」

「何でもありですか?」

「そう、どんな魔機でもどんな魔法でも使用可。そして、試合は一階のコロシアムを順次改造しながら行うことになっているわ」

「それってつまり対満だけではないと言うこと?」

「そうよ。どんな試合になるかはわからないわ。負けたら、とは言ったけど、一度しかチャンスがないって言うわけではないですからね」


「何だ」

「なら大丈夫か」

「まぁ、一回ぐらいなら勝てるか」


「それでは今日からはそれぞれの特訓に移ります。それぞれ各自が伸ばしたい所、補いたい所、必殺技などなどを改良に励んでください!」


そうして、皆はそれぞれの特訓に戻った。


「(俺はどうしようかな…… メタルアーマーを使いこなすとかかな?)」

「ちょっと、テルいい?」

「はい、別に構いませんが……」

「実はベルトリアル様から来月会おうとの連絡を受け取りました」

「サクラ先生? いつから様付けを?」

「前からです。それよりも、驚きませんか?」

「なぜ?」

「ベルトリアル様が定時をするなんて! あと、会えるんですよ!」

「まぁ、突然現れるからな」

「そうですよ! ほんとに!」

「(すごい好きなんだろうな、ベルトリアル様って呼んでたし、尊敬なのかな)」


輝はタンタルを身にまとうとその状態で通常の筋力トレーニングを始めた。それは、全身に重りをつけられたようであった。しかし、同時に法力及び機力をコントロールしながら関節部を動かさなければならないため、ただの腕立て伏せさえも、フルマラソンを走るほどの労力であったのだ。


「(やっぱりきついな。こんなに同時に……)」


腕立て伏せと腹筋だけでなく、スクワットや体幹トレーニングを始め、その後、ランニングや武器を用いた動きなどを取り入れていき、二ヶ月が瞬く間にすぎていった。


ベルトはと言う問いには簡潔に来なかったと言うことが事実だ。そう、結局ベルトは来なかったのだ。


「先生……」


 サクラ先生はあの頃から一ヶ月が経った頃から寂しそうに俯いて歩いていたのだ。


「いや、別にわかっていたのよ」

「でも……」

「ベルトリアル様ですものね」

「大丈夫ですか?」

「ちょっと明日から二日間休暇もらうことになったわ。二日ぐらいは先生もいらないだろうってね」

「そうですか(意外とこう言う時に限って休暇中に来るんだろうな)」


そして、輝の想像通りベルトが魔導師専門学校を訪れたのは翌日であった。


「おい、テルはいるか?」

「誰ですか?」

「あぁ、ベルトさん」

「何だ、ライキの知り合いか? って、ベルト!? それってあの!」

「あぁ、ちょっとな」

「あの、サインもらえますか!」

「悪いな、サノル。ちょっと、ベルトさんも忙しいからな」

「そっか……」



「ライキ、それでテルに合わせてもらえるんだよね」

「はい、そうですが……」

「何だ? 何か問題があったのか?」

「短刀直入に聞きます! キリって知っていますか? 翼の魔法を使う」

「キリか…… 翼の魔法を使う? 知らないな」

「そうですか…… ベルトでも知らないなんて……」

「どうしたんだ?」

「いや、特にないです……」

「理由がわかれば、別にも聞いてやることもできるぞ」

「ほんとですか!?」

「保証はしないけどな」

「なら! 実は、キリが僕の父なのです」

「そうだったのか。それで父を探していると言うことか」

「いや、それだけでは……」

「何だ? 他にもあるのか?」

「実は……」

「どうした?」

「実は、キリがアウェスを……」

「空の都アウェスをか……」

「はい……」

「なるほど、わかった。ちょっと探しをかけてみるな」

「ありがとうございます。あぁ、テル来ました!」

「マグニスによろしく頼むな」

「はい!」


輝は嬉しそうにかけていくライキを通り過ぎていくのを見た。


「よ、テル」

「何だ、ベルトか」

「何だとは何だ?」

「一ヶ月後じゃなかったのか?」

「それがな、いろいろあってな」

「どうせそう言うことだと思ったけどな。それで何か用があるんだよな?」

「あるにはあるんだが、その前に、ライキはキリを探しているのか?」

「あぁ、ライキだけじゃないけどな」

「ケレンとカレンもってことか」

「何でそこまで…… もしかして、知っているのか? だからライキはあんなに嬉しそうに」

「いや、知らないといっておいた」


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