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異世界でもコツコツ強くなっていきます!  作者: 黒陽
八章 明らかになる真実
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第百十六話 意外な出会い

 第百十六話 意外な出会い


輝はどうすることもできず、翌日から学校の壁を登ろうと必死に頑張っていた。


「(高すぎるんだよな…… まぁ、ライキにまたしてもらうのはやだしな)」


そして、輝の授業後の秘密特訓は続いてゆき、輝は途中までもメタルで階段を作り、そこからは壁を全速力でダッシュする方法で壁を登りきった。


「凄い景色だな」


壁の上からは、魔法界学法都市ジクールを全貌を見渡すことができ、そこには三つの大きい学校を眺めることができた。


「(あれがそれぞれ学校なのか…… この学校ほど大きくないけどな)」


輝は勢いよく壁から落ちてゆき、地面に打ち付けられた。


「痛った……」


しかし、輝は足を挫いてしまい、起き上がれずにいた。


「(ヤベー、マジで立てない。痛いすぎてまじで…… どうしよ)」


すると、輝の前に手が差し伸べられた。


「大丈夫?」

「痛いです……」


輝が顔を見上げると、そこには赤い制服を着たドアフ族の女子生徒がいた。


「ま、ま、魔機師専門学院! (ラッキー)」

「えぇ、そうだけど……」

「あの…… 友達になってください!」

「えぇ、何急に?」

「俺は輝です! 魔導師専門学校二年生です」

「まぁ、今この学校の上から落ちてきたからね」

「それで友達になってもらえますか!」

「私はレミーだけど…… それと一年生です」

「それで! あぁ、そうか、キリって知ってる?」

「何? キリ? 知らないわ。それよりもあなたが大丈夫なの?」

「歩けそうにないな…… でも、どうしても誰か……」

「いいわよ。でも、何でお兄さんに聞かなかったの? 私の学校に友達多いはずなに……」

「もしかしてボビーのこと?」

「ボビー! はい、ボビーです」

「でも、ボビーはなんか嫌われてるって。学校に入ったから」

「ほんとは、そんなことないけどね。伝統を破ったとか…… と言うのを抱え込んでいるのかな?」

「そうだったのか…… 」

「まぁ、とにかく友達になってもいいわ。だけど、キリは知らないわ」

「そうか…… でも、なんか情報があったら教えてね」

「ボビーによろしくね」

「じゃあね」

「いや、待って! 足はどうするのよ!」

「そうだった……」

「だって魔導師専門学校は全寮制で外出禁止だからね」

「やっぱり知ってたんだ」

「私の学校に来て手当てしてもらう?」

「でも、そんなことしたら……」

「だから、制服変えてさ」

「でも、何でそこまで……」

「そりゃあ、お兄ちゃんとも友達だからね!」

「ボビーいい妹持ったな」

「だから行くわよ! お兄ちゃん用に買った制服があるから、サイズは合わないと思うけど、家まで来て」

「ほんとありがと」


ジクールの街中を歩いていくと、レミーに寄りかかりながら輝は歩いていた。大きな鍛冶屋通りに入り、多くの煙と釜がどの鍛冶屋にもあった。


「ただいま!」

「おぉ、レミーか?」


そこに出てきたのは大柄のボビーがいた。いや、それはボビーの父親であった。


「おぉ? 誰だ? その制服ってボビーのところの?」

「そうだよ、父ちゃん! しかも、ボビーの知り合いだって」

「そうか、そうか。でもあそこの学校の人が何故?」

「それがなんか私の学校に友達を作りたいから出てきたみたいなの。しかも、壁から落ちてきて、怪我しちゃってるみたいで」

「そうか、そうか。なら、仕方ないな。それでボビーはどうしてるんだ?」

「元気でした。今は違うクラスなのですが、去年はルームメイトで」

「そうか、そうか。それでその怪我はどうするんだ?」

「それがね、私の学校で治してもらえばいいかなって連れてきたの。お兄ちゃんの制服残ってるでしょ?」

「そうか、そうか。あれはソナーの坊にやっちゃったな」

「えぇ、じゃあどうすれば……」

「そうか、そうか。俺がやるぞ」

「父ちゃん、直せないでしょ!」

「そうか、そうか。って、何だと! 俺にできないことはないんだぞ!」

「そんなこと言って! 父さんはできないだろ!」

「そうか、そうか。って、父さんだってできるんだぞ! えっと、名前聞いてなかったな」

「輝です!」

「そうか、そうか。テルだな。よし、足を此処に置け!」


そう言って、ボビーの父はテルの足を金床の上に置かせると、ハンマーを振り上げた。


「待ってください! もっと悪くなるって!」

「ちゃんと、治るぞ! どんな魔機だって、これ一発で!」

「でも、俺の足は魔機じゃないぞ」

「そうか、そうか。でも、同じようなもんだろ!」

「あの、他の方法はありませんか……」

「そうか、そうか。そういえば、何で普通に学校、戻らないのか?」

「それが、ですね。そのままは戻れないからです。足が治れば何とか魔法を使って戻れるんですけどね」

「そうか、そうか。おぉ、俺がハンマーでぶっ飛ばしてやってもいいが……」

「えぇ!? それって安全ですか? なんか危険な匂いしますが……」

「そうか、そうか。試してみるか」

「まぁ、足は学校の方で治してもらえるかもしれませんしね」

「そうか、そうか、そうだよな! よし、行くぞ!」


輝たちは魔導師専門学校の壁の前に着いた。ボビーの父は三回りも大きいハンマーを担いでいた。


「準備はいいか?」

「ちょっと、まだ心の準備が……」

「行ーーーーーけ!」


輝は壁を通り越して、学校内に落ちていった。


「うわぁーーーー(てか、また地面に落ちる!)助けてーーー」


輝は恐怖から気を失ってしまった。




輝は目を覚ますと、病室にいた。


「(此処は…… もう異世界にきて何回病室で目覚めてんだよ!)」

「テル! 起きたか?」

「ライキだよな? 何で此処に?」

「てか、何で空から降ってきたんだ?」

「それより、魔機師専門学院に友達できたぞ!」

「それよりじゃないだろ! 足も怪我してたじゃねーか」

「それがね……」

「そっか、悪いことしたな」

「それで俺はこれからどうすればいいんだ?」

「キリの情報はなかったのか?」

「あぁ、知らないって聞いたな。そうか……」

「まぁ、まずはみんなでミーティングだな」

「その前に、壁を乗り越える方法がないと困るんだけど……」

「でも、今回できたんだろ!」

「それが、壁の上まではいけるけどそっからまともに降りられないんだよな。だからこんな怪我を……」

「そんなの適当に魔機を使えばいいだろ!」

「メタルを使ったらもっと危ないぞ!」

「だから魔機っていってるだろ! グラインダーみたいなやつとかないのか?」

「てか、ライキはどうしてるんだよ!」

「いっただろ、普通に正門からだよ!」

「それは無理だな…… 風も氷もないしな……」

「まぁ、何とかなるだろ!」

「身勝手な!」


 輝はひとまず学校に戻り、問題なく授業に戻ることができたのであった。

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