第9話 サキちゃんは癒し系
7,8話の質問で、瞬間移動で家の中からでも学園に行けるだろうにどうして門まで行く必要があるんですか?帰る時は家の前に移動してますよね?
と言う質問がありました、これは、貴族は昔からの、しきたり、習慣などを重んじるイメージがあると、私は思っています。
だから、わざわざ馬車を使って門まで着ました。
帰りはキリがもう疲れたから、直で帰ったということで。
もうすぐ私の学園の入学式だ、楽しみだな~。
私が入学する学園は、シュテルン学園、シュテルン学園は全寮制だ。
つまり、兄様に全然会えないという事だ、悲しい。
だけど仕方のない事だ、と割り切るしかないかな、「瞬間移動」で何時でも帰れるんだけど、それをやってしまうと、父様、母様、そして兄様になんで、来られたか聞かれても、答え様が無い、私のスキルの事は内緒なのだ、まぁ、兄様になら教えてもいいかな~なんて思ったりもしたけど、まだ10歳の兄様にこんなのと教えてどうするんだ、という結論になった。
兄様と全然会えない…まぁ仕方ない、割り切るのはとくいな方だと、自負している、でも、悲しいのは悲しいんだ!
そんな事を、何時まで考えても仕方が無い、さて、ここ一ヶ月兄様に兄様の学園、シュトローム学園の図書室から本を借りて来て貰い、本を読んでいる。
また、シュトローム学園の図書室に行きたかったのだけど、断られてしまった。
そう何度も、行ける訳では無いのかな?
私は回復魔法はどの属性か気になったので、調べてみたみました、アニメやゲームだと、土属性だったり、光属性だったり、するのだけど、光属性は無いだろうだから、土属性かな~って思ってたんだけど、何と、無属性だった、見たとき、は? ってなったね。
だって魔法適正に無属性なんて存在しないんだよ? おかしいじゃん! ってことで兄様に聞きました。
分かったには、分かったんだけど、この無属性って物凄く雑! っていう感じをうけました。
簡単に言うと、火 水 風 土 の4大属性あと光 闇 属性のどれにも当てはまらない魔法を全部、無属性に突っ込んだ、みたいな感じだ。
まぁ~雑だね~
雑でも、いい事がある、無属性の魔法は比較的に覚え易い、という点だ。
無属性に身体強化魔法、回復魔法などなど、他の属性に比べると比較的覚え易い、だがある一定以上行くと才能の壁に、ぶち当たるとか、まあそこは仕方がないね。
でも、何故だろう? 私には無属性魔法が一切使えないのだ、覚え易いのならやってみよう、って事で本に書いてあるとうりにやっても全然できない。
最初は魔力の問題かな~と思ったんだけど、私がやったのは、MP5を使う、誰でも出来る身体強化魔法~は? 意味分からん、誰でも出来ないじゃん、私出来ないじゃん!
はー私って才能無いのかな~でも光魔法の、光の剣は物凄く、それはもう物凄く簡単に出来たんだけど…あー分からん考えるのやめー。
さて、とうとう私のシュテルン学園、入学日の5日前になりました。
シュテルン学園はアルタ王国の、端っこ側にあるらしい、だから馬車で5日掛けてシュテルン学園に行くらしい、5日って意外と早いな~と思ったら、そうでもないらしい、馬車は御者か馬に身体強化魔法を使うからその速さが普通なのだとか、無属性魔法の身体強化魔法は簡単だから皆使えるとか、書いてあったね…何故か私は使えないけど。
「ユキ、けして舐められるなよ」
「はい」
父様、まず私の心配しましょうよ。
「ユキ、しっかりライトリア家の長女として相応しい様にするのよ」
「…はい」
だーかーらー、私の心配しましょうよ母様!
「ユキ忘れ物は無いかい? あっちでもしっかりね、怪我とかするんじゃないよ」
「はい! 兄様」
さすが! 私の兄様分かってる!
荷物は、全て「異空間箱」に入れてあります。
「それでは、行ってきます」
家族に見送られながら私は馬車に乗った、寂しいけど我慢だね。
さて、普通に何も起こらず学園についてしまぅた、え? こういう時って何かイベントとか、普通起こるものだよね? おかしくない?
まぁ起こらなかったことは仕方が無い、まずは入学の手続きをしに行こう、御者の人にお礼を言って別れたのだが、何故かお礼を言ったらひどく、驚かれてしまった、何かしたかな?
まずは、学園の入り口に向かいますか、入り口所で、受付をしているね、早速行ってみよう~。
結構大きな学園だね、シュテルン学園って、兄様のシュトローム学園には全然及ばないけど、デカイ。
さて、受付の列に並びますか。
並んで、居たら前の女の子が話してきた。
「あなたも、今年から、この学園に入る生徒ですか?」
「そうですよ、あなたは?」
「私は、サキっていいます、よろしくお願いしますね」
サキと名乗った女の子は可愛いピンク色のワンピースをしている、髪もピンク色で瞳は赤だ、綺麗な瞳だな~。
因みに、今の私は青を主体とした、ワンピースを着ている、母様からは、ドレスを着ていけ、とか言われだが、そんな遺族みたいな服浮くじゃん、と思って頑なに拒否した。
「可愛い名前ですね」
名前を褒めたら、笑顔をくれた。
おお! これぞ癒し系だ! かわいいー!
「ありがとう、あなたは?」
「私はーーー」
私が名乗ろうとした時、受付の所で騒ぎがおきた。
「サキちゃん、アレは何の騒ぎでしょう?」
私が指を指すとサキちゃんもそちらに向いた。
「たぶん、貴族が待ちきれなくて、順番を抜かして騒ぎになっているのだと、毎年起こっているらしいですよ」
そうなんだ、短期な人だな順番くらい待てんのか、注意しに行こう、こんなことで時間を浪費していられない。
「サキちゃん、ちょっと注意してきますね」
そう言って、私が受付のところに行こうとしたら、サキちゃんに腕を掴まれて止められてしまった、え? なんで?
「だめだよ、貴族の人に目を付けられるよ」
ああ、そういうことか。
「大丈夫、私はそんな事気にしない、それにここでその貴族を止めないと、その貴族はこれからもっと傲慢になっちゃうよ? 同じ人間なのに他人を見下す、そんなの間違ってる」
「でも…でも…」
私はどうして説得しようか考えてたら、サキちゃんは腕を放してくれた、そして声援までくれた。
「がんばって」
「ありがとう」
私は嬉しかったので、サキちゃんの両手を掴んでお礼を言った。
心配そうにしながら、笑顔をくれた、ああ~癒される、この笑顔がたまりません。
さて、行きますか。
「そこの受付の先生! 先に私を受付なさいって何度も言っているでしょう」
「順番んは守ってください、他の人の迷惑です」
「そんなの知るもんですか、私はヴェレント家の貴族、アリア・ヴェレント、ですわよ」
うわ~なにこの人、バカなんじゃ、まぁ貴族ってこんなもんか?
このアリアさんは、何と言うか…少女漫画によく出で来る、いじめっ子、そう、あの伝説の金髪ドリルではないか。
派手なドレスもきているね。
さっさと注意して、終わらせますか。
「アリアさん、順番は守りましょうね」
「は? なんなのあなた、今なら許してあげる消えて」
イラ、なにコイツ、マジむかつくんですけど。