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第8話 クズ君

 第6話言われたので、少し誤字脱字を直しました。

これからも、よろしくお願いします。

 なんか嫌~な感じのヤツが話し掛けて来たんだけど。

「はい、あなたは?」

「お前、失礼だそこの方を誰だと思っている」

 いや、誰だよ! なんだコイツいきなり、後ろのヤツが叫んだ。

 ここ図書室だよ? むやみに叫ぶとか頭おかしいんじゃないだろうか。

「俺は、アザ・フィリルと言う、付いて来て貰う」

 え、なに? 益々下種な笑みが深くなってるんだけど。

 これは、まさか! 幼女誘拐、監禁、俺にご奉仕しろ~、みたいな変態が来たのか?

 キャー、兄様助けてー変態に襲われるー。


 まぁ、冗談はさて置きこいつ等私に何しに来たんだ?

「何でですか、何処に行くのですか」

「お前に拒否権は無い、子爵家ごときが俺に意見を言うなクソが」

「お前には、第11訓練場でお前の兄のことで話があるんだよ」

 もう、会って1分もしない内に化けの皮が剥がれてるな。

 また、このアザ、何だっけ? の取り巻きが乱暴にしかも大声で叫んだ。

 だからここ図書室! 管理員さんが迷惑そうにしてるよ!

 兄様のことで話があるのか、それなら仕方がない、なんたって兄様の話だよ? それ以外でこいつ等の言うことを素直に従うなんて無理、初代面のレディに対してこのいいぐさ兄様が絡んでいないなら無視していたね。

「分かりました、その第11訓練場に行きましょう」

「ほう、やけに物分りがいいじゃないか」

 うわ~この、ア…なんだっけ? もうクズ君でいいか、この下種の笑み、生理的に無理ですわ。

 なんか第11訓練場に行く道のりで、私の周に10人くらいの人が私を囲ってるんですけど、これがエスコートや護衛だったら悪い気持ちはしないのに、逃がさないための、言わば囚人を連行する獄卒みたいにされるとこちらはもう、萎えますわ~。

 てか、これはたから見れば幼女を連行して人気の無いところに連れ込んで狼と化した男達が……あかんあかん、これ以上はあかん。

 

 さて、第11訓練場に着いたみたいだ、見ためは、小さくなったコロシアム? そんな感じだ中に入るとまあ何も無い更地だ。端っこに客席みたいなのがある。

「あの、兄様の話ってなんですか?」

 私の周りにいた人たちが、クズ君のところに集まって行った、良かったずっと私の周りにいたら、精神的にアレだもの。

「お前の兄キリは前々から調子に乗っているんだよ」

「兄様が?」

 何この思い込みが激しいヤツ兄様が調子に乗るなんてありえない。

「そうだ、このスキル2つ持ちの俺様が注目を浴びないなんてアイツのせいだ!」

 ああ~そういう、つまりクズ君は自分が注目されないのを兄様のせいにして、努力もせず俺はすごいと優越感に浸っているのだろう。

「だから、キリへの見せしめとしてお前を嬲り殺してやる」

 うわ、クズだクズがいる、あ、クズ君だからか~。

 それにしてもここまで来るといっそ清々しく思えてくるよ。

 うん? 今思ったんだけど、コイツ日ごろ兄様にちょかい掛けてるんじゃ、許せん! この糞ったれ共が! 兄様に手を出したこと後悔させてやる!

「やれる者ならやってみなさい、3分間、3分間私はあなた達に何もしない、ここから動きもしなければ、攻撃もしない、もし私に傷一つ付けられたら、素直に嬲り殺されてあげる」

 もうそれはそれは、クズ君は顔を熟したイチゴの様に真っ赤にさせて、怒りながら、うっとしい大声でどなって来た。

「ふざけるな! 生きていることを後悔するほど嬲り殺してやる! 楽に死ねると思うなよ!」

 後悔するのはあなたよ、っと言うまえにクズ君は私に殴りかかって来た、それを私は指一本、人差し指で止めてやった。

「なに!?、そんなバカな!」

 フフフ、驚いてる驚いてる、私は「完全防御」で殴る衝撃など、まぁ簡単に言えば殴るという攻撃を、無効にした訳だ。

「クソが!」

 その後、殴る、蹴る、を数回した後に、私から離れた、幾ら殴った所で意味が無いと分かったのだろう。

 それから、クズ君が取り巻き達に叫んだ。

「お前達、ありったけの魔法でやってしまえ」

 取り巻き達が一斉に魔法の詠唱をし始めた。

「お前はもうここまでだ、死ね!」

 コイツだめだ! 早く何とかしないと!

 まぁどんな魔法が来ようと関係ない、どんな魔法が来るのか気になったので「真理眼」発動。

ファイヤボール、ファイヤアロー、アイスアロー、ウインドエッジ、などなどまぁ、よくある魔法だね、その中に気になるものがあった、サンダーボルト、たしかこれは混合魔法、混合魔法は属性をまぜてより、強力な魔法を繰り出す、これは、火と風の属性を混合した魔法だ、ズルイ、私も使ってみたい!

 それらの魔法が一斉に私に飛び交って来た、それら全て、当たった瞬間に「完全防御」で無効にしてやった。

「なん、だと?!」

 あはは、これは! あれが言えるのでは! アニメ好きなら誰でも言ってみたい、あれが!

「あなた達、今何かした?」

 やったー!言えたー! 今の私すごくカッコいいー!

「何をした!お前、一体何をした!」

「は? 言うわけないじゃん、バカなの? 死ぬの?」

 しゃー!また言えたー! ああ、最高~。

 もうぶち切れたのかクズ君は、腰に有る剣を抜き、私に向かってきた。

「子爵家如きが、さっさと死ねや!」

 うお~怖い怖い「真理眼」で剣を見たら「絶対切断」と言うスキルが付与されていた。

 

 「絶対切断」……物、空間を絶対切り裂く


 ふん~結構強いね、でもね、私の「完全防御」の前では無意味なんだな~。

 私はその剣を片手で受け止めた。

「なん、何なんだよお前は」

 少し怯えた声で言ってきた、こんな可愛い女の子に怯えるなんて、小物だな~。

 次の瞬間、取り巻き達から、スキルを使った攻撃を次々に私に向けて発動した、これを難なく全て無効にした。

 ハハハ、私には効かないのだよ! 発動、攻撃かな? アレを攻撃と読んでいいのか、まぁいい攻撃したスキルの中に少し気になるスキルがあった。


 「呪い束縛」……対象者に使用者が決めた条件で束縛、対象者が破れば身体に激痛が走り、それでも破るなら死


 これスゴイ、でも対象者の精神が強かったら、レジスト可能みたい。

 さて、そろそろ時間だね。

「3分経ちました、ね?」

 私が言うと、もうクズ君は心底怯えた顔になった。

 私はこの世界に来て初めて全力で体を動かした、猛スピードでクズ君の前に行きその腹を全力で殴った。

 驚いた、私ってこんなに速く走れたんだ、自分が予想もしていなかったスピードが出た。

 物凄く嫌な予感がした、私はそれに従い、さっきよりも全力で後方に飛んだ。

 危なかった…後一歩遅れたらクズ君の胃の中の物がかかってたよ、クズ君は胃の中の物を地面にぶちまけていた、汚い。

 それを見たクズ君の取り巻きは一斉に逃げ出していった。

 あーあ見捨てられたね、これまでの、特に兄様にちょかいだした報いだね。

「大丈夫ですか?」

「ひぃ!」

 さすがに、これはやり過ぎたかなと思い、声を掛けたら怯えられてしまった。

 そんなに怖いか、こんなに可愛いのに!

 さて、たぶんだけど、このクズ君これまでにも気に入らない人とか殺していますよね、そんな人野放しにはしておけない、かといって私が殺すとか絶対無理。

 だからさっきのアレ使えね? と思った。

 そう「呪い束縛」だ、これをさっき図書室で読んだ光属性の魔法、光の剣に付与して、悪さは出来ないって、条件を付けたらいいんじゃない?

 ものは試しだ、剣を作ったらクズ君が怖がりそうだったから、腕輪を作ることにした。

 本め才能が無いと出来ないとか書いといて、スゲー簡単に出来たぞ。

 そして、「呪い束縛」も手を上げるぐらい、簡単に光の剣…腕輪? に付与出来た。

 MPがどれだけ減っているのか気になり「鑑定」してみた。



 ユキ・ライトリア


 HP120(体力50 パワー25 スピード45)

 MP4


 スキル

「完全防御」

「森羅万象」

「異空間箱」


 魔法適正

 光

 闇



 うん? 全然減って無いね、前に見た時はMP6だった、つまり、光の剣にMP1消費、「呪い束縛」付与にMP1消費した訳か、思ったより減らないね。

 新たに見返したら、私って身体能力チートだよね、魔力チートが良かったよ…

 まぁいい、さて、これをクズ君に付けますか、これには私の能力「完全防御」のプロテクト能力で「呪い束縛」を覆っている、これで「呪い束縛」を解除されることも無いだろう。

「これを付けますね~」

「やめてくれ!すまなかった、助けてくれ!」

 もう、これでもかってぐらい怯えているね、そんなに怖くないよ~。

「これは怖い物ではありませんよ、ただ、これを付けたら悪さが出来なくなるだけだよ」

 抵抗する間もなく、ほいっと腕輪を付けてやった。

 ちゃんと「呪い束縛」がかかったね、魔法解除っと、魔法を解除してもかかった呪いはもう消えない。

 もう用は無いし図書室に戻りますか、兄様が探しているかもしれないし。

「じゃあね、バイバイ」

 私は心底怯えてるクズ君を置いて図書室に戻った。



 この学園広すぎ! 清掃員とか管理員がいなかったら迷うわ!

 道中何度か迷ってしまった。

 図書室に戻っても兄様は居なかった、私を探しているのか、まだ用事をしているのか、探してたらごめんなさい兄様。

 そんなことを思っていると兄様が図書室に帰ってきた、兄様~。

 私は兄様に抱きついた、どうしたんだろ、心なしか疲れた顔をしている、てか汗すごくかいてますね。

「兄様どうしたんですか?」

「何でもないよ、今日はもう帰らないかい?」

「そうですね、読みたい本も読めましたし」

 本当のところ、もう少しここで本を読みたいけど、兄様物凄く疲れてますね、帰って休ましてあげたい。

 兄様今日なにしてたんだろ、こんなに疲れて、兄様この学園で大変なのかも知れない、さっきみたいな人たちが大勢いたら疲れるよね。

 

 学園を出て兄様の「瞬間移動」で家の前に着いた、「真理眼」でちゃかり「瞬間移動」を理解して、ありがとうございます兄様。

 兄様は家に入ると自室に入ってしまった、今日は疲れたのだろう、ゆっくり休んでくださいね、兄様。

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