第66話 学園対抗戦が始まった!
学園対抗戦が始まった!
パチパチパチパチひゅーひゅードカドカばんばん。
……いや、だから何だよ。
自分でも思うけど冷めてるねー私って。
でもほら、私って試合出る訳じゃないし、そもそも興味とかないんだよね。
開会式が終わった後に学園の生徒専用の観客席が用意されているみたいだからそこに来て皆はしゃいでいるようだ。
開会式の的にも思ったが学園対抗戦なんてたいそうな名前が正直に言ってそんなたいそうなもんじゃない。
だってね……出場する学園が四校しかないんだから。
普通に考えたらそうなんだけどね、そもそもこの世界じゃ学園なんて通えるのは貴族が一部の大商会のご子息ぐらいの物だ。
学園が一杯あったとしても、通える貴族がそんなにいないから仕方がない。
私達の学園は平民からこの国の兵を作り出すために造られた学園、地方から才能がある子供を勧誘していたりするわけで。
言ったらほかの学園からは全くこのなる形で成り立っている。
その分国が色々と支援とかしているんだろうな。
前世の世界風で言ったらこの学園は国立だ。
対して他の学園はというと私立に近い。
貴族から平民からしたらで肝を抜く位のお金を授業料としているわけだし、国から干渉こそあれ援助の実用はないだろう。
だから、この学園は他の学園の生徒からしたら異色に映ることだろう。
それに、嫌われているといっていいかもしれないがそれには理由があると思う。
私たちが勿論、貴族でないことは確かに、彼ら彼女らに取ったら疎ましいだろう、だがそれだけではない。
私達の学園と他の学園の決定的な違い、それは教養だろう。
私達は将来、騎士になるものが多い、当然戦闘の事も秀でてなくてはならない。
だが彼ら彼女らは違う、将来貴族の跡取り息子などは親の地域を継ぐだろう、それは領地の運営方針、交渉事、言葉遣い、礼節、会場などのマナー、私たちが学ばなくて良いものを学園で多く学んでいる。
さて、そんな者たちが戦闘になると秀でている事はあるのか?
いやないだろう。
ガイ君にみたいに騎士の家計の貴族は例外として。
温室育ちの、そんな奴らが汗水たらして戦闘の訓練などするものか? それもないだろう。
まぁ、どこにでも例外はいるものだが今は置いておく。
つまり、そんな奴らと戦ってもこちら側が勝つ決まっている。
当たり前だ。
そのことから優勝を取られると分かっているのだろう、彼ら彼女らからの視線は敵というだけではなく色々なものも含まれている。
平民が調子に乗るいる、などの事も影で平気で言ってくるだろうが、この対抗戦での出来事を外に持ち出すのはご法度である。
そんなことでこちら側からしたら理不尽だが、八つ当たり気味なこともされるだろう。
だが、貴族の子供というのは平気で脅す時がある。
貴様の親がどうなってもいいのか、とかね。
そんな事を言って権力を振りかざして勝ちをもぎ取る者もいるだろう、聞いた話では毎年この学園の生徒で不自然な負け方をする人もいるみたいだし。
先生に言えば解決してくれるだろう、国王も試合で負けたからと言ってそれを持ち出してはならないと言っていたはずだ。
もし、持ち出してその平民の家族が何らかの仕打ちが受けたのなら処罰の対象になるらしい。
これは長年の王家の決まりらしいが。
まぁ、幼い生徒がそんな事を理解して発言しろという方が酷である。
さて、そんな事を考えたら初戦が始まるようだ。
序盤はならしみたいなものだ、一年生の代表が戦うみたいだ。
対抗戦では一年生は代表は一人なのだが、学年が上がれば代表の人数が増える。
二年生は5人、3年生が10人、4年生が15人、5年生25人、6年生が45人とどんどん増えていくわけだ。
今日は一年~二年までの試合が行われるだろう。
それで各年の最強の学園は誰かと決める訳だ。
この対抗戦は7日間の長期間によって行われる、正直私はこれは刺激を求めた娯楽だろうと思っている。
そんな見世物の代表にならなくて良かったと心底思うよ。
3日間に渡り、学年の各学年ごとの代表が戦いあう。
だが、この対抗戦の目玉はこれではないだろう。
4日目から始まる総当たり戦。
これは、希望した人が全員が出れる学年が一切関係がない戦いだった。
この戦いが一番の目玉だろう。
勿論、私は出場しない。
そんなので目立っても意味などまるでないからだ、悪目立ちするのは明らかだしね。
そんな事を考えたら初戦は終わったみたいだ。
観なくてもわかるほど低レベルな戦い、ハルちゃん達を思い出す。
ハルちゃんはこの戦いを見たらどう思うだろう? 魔族にとったら人間は敵である。
体たらくと思うだろうか? それともこれで当然と思うだろうか?
多分こういうだろうな「そんなものに興味などない」と。
まぁすることもないしな、どうしようか観戦していてもいいんだけど。
兄様を探しに行くのもいいな。
うん、そうしよう。
子供のうちにたんと甘えなければ。
兄様のことを考えていると自然とほおが緩む、前世ではそういう甘えれるる対象がいなかったからか私は甘えるれる優しい兄様のことが大好きなのだ。
この対抗戦に兄様も来ているだろう。
兄様は凄い人だから絶体に代表になっているはずだ。
でも、いま探しに行くのはダメか。
迷惑になってしまうかもしれない、試合が一通り終わるのを待って、そうだな、お昼休みにでも会いに行こう。
その時私の事をずっと観ている人影に私は気づいていなかった。
その人影は吞気に微笑んでいる少女の末路にほくそ笑む、そして入念に計画を練るのだが、その結末は――。
あ~この後どうしよう~。
まぁそれは置いておいて、もう一つの作品もそろそろ投稿再開させねばと焦る作者である。




