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第60話 後悔しました

 遅くて申し訳ありません。

 ……私の直感が言っている、ヤバイ、と。


 ま、まさかね……。


「あの、もう始業式まで時間がないので、わ、私行きますね」


 ……直感が言っている、逃げるが吉、と。


 そして私が第一訓練場に向かおうとしたら肩をガッツリ捕まれた。


「そこは大丈夫ですよ。私がユキさんが始業式を出なくていいようにしましたから」


 ……直感が言っている、逃げれない、と。

 あ、もうダメだ。

 いやいやいや、別に私が遣ったとか言っていないし大丈夫だよね!


 そこからアリアちゃんと別れて私はドナドナされて行きました。





 校舎に入って図書室まで行き、突き当たりまで行った。

 普通はこんなにも奥には行かないから人気が全然ない、まぁ今は始業式だしね。


「ユキさん、少し目隠ししますね」


 そう言って、イリス先生は布で私の目を覆った。

 そして、少しいてから、ゴゴゴっと、何故か最近何回か聞いたことの有る音が聞こえてきた。


 ……あの、一つ言っていいですか。

 なんで隠し扉と本はイコールなの!?


 いや、これ絶対隠し扉だよね!? 王都は図書館、ハルちゃんの所は書庫。

 これって何の法則だよ!?

 もういいや。


 そこから目隠ししながらイリス先生に手を引かれて付いていった、キー、と錆びた扉を開くような音がした、そして閉まる音がした。

 たぶん、部屋に入ったのだろう。

 そして目隠しが外された。

 そこに居たのは。


「よー漸く見つかったか」


 アレン先生だった。


 そこの部屋は石造りのの質素な部屋、真ん中に木で出来た質素な机に椅子、入って来た扉は後ろにある、それともう一つ奥に扉がある。

 感じは警察官が犯人に尋問する部屋のイメージ。


「ユキさん、まぁ座ってください」


 やっぱりこれ取り調べだわ。


 私は言われた通りに座った、別に言質を取られなければ大丈夫だと思って。

 

 ……でも、後にもっと慎重にしていたら、と、後悔するのであった。


「ユキくん、なんで呼ばれたか分かっているかい?」

「いえ、私何かしましたか?」


 ここは白を切るしかないよね!


「そうか、盗賊団のことは聞いているね」

「はい。さっきアリアちゃんから聞きました」


 アリアちゃんからきいたことは嘘ではない、初めに聞いたのは他の先生なだけだ。


「それじゃ、単刀直入に言うよ。その盗賊団を倒したのは君かい?」


 なんでそんな事を聞く意図が分からないな、私がどう答えるかなんて今までのやり取りできる分かるだろうに。


「違います」


 カーン。


 ん?


「そうか、そうか。うんうん」


 い、嫌な予感が……。

 今のアレン先生は物凄く笑顔だ、その笑顔が物凄く怖いんだけど。


 何か音が鳴った。

 それはアレン先生の右横のある小さな天秤だった。

 それが少し右に傾いていた。


 確認するのが怖いんだけど、仕方ない。

 「真理眼」発動。


 〖真実の天秤〗

 これは、真実見破るアーティスト。 *スキル「真実」「虚偽」

 対象が発した言葉が嘘の場合天秤が右に傾き、逆に真実を発したならば左に傾く。


 ……。

 ヤ、ヤベェー。

 手に嫌な汗が滲んでくる、ど、どうごまかせば!!


 私がずっと黙って〖真実の天秤〗凝視していたら、それに気付いたアレン先生が。


「気付いたかな? これは〖真実の天秤〗と言って噓を見抜くアーティストなんだ。右に傾くと噓を言っている事になる。さーて、なんでこの天秤は右に傾いているのかな~?」


 この悪魔!!

 くそ~どうして私はもっと慎重に行動しなかったんだー!!


「それはつまりユキくん。君が噓を付いているという事なんだよ」


 やばいやばいやばい。


 でも、何でも先生達は私の事を疑ったんだ? 普通、何の情報も無しにまだ一年生の生徒を疑ったりするだろうか。

 やっぱり、考えられるとすれば。


「何で分かったのか疑問そうだね。回答を教えようか、俺は『コードレコード』というい魔法が使える、これは対象が最近最も印象に残ったことを読み取る魔法なんだが、俺は盗賊団にそれを使った」


 そ、それってまさか。


「読み取ってみたら、本当に驚いたよ。それは子供が盗賊団を完膚なきまでに叩き潰していたんだから。それに、この子の声には聞き覚えが合った、そうユキくん君なんだよ。『リンク』でイリス先生にも観てもらったんだけど、イリス先生も同意見だった」


 私はイリス先生の方に振り返った。


「ええ。私も本当に驚きました、その実力も。そして、あの盗賊達に何をしたのかも分からなかった」

「さあ、ユキくん。洗いざらい吐こうか」


 ど、どうすればいいんだーーー!!!





 結局、私は先生達の強い押しに負けてしまって、私が盗賊団を倒した事を認めた。

 そして、戦技【地獄の時間】を使ったことも。


「戦技【地獄の時間】とは聞いたことがありませんね」


 そらね、私がさっき創ったんだもん。


「それに、あの身のこなしに剣の扱い、とても素人とは思えません。魔剣も扱っていましたよね……私の記憶が正しければ、あれは」


 イリス先生、近いです近いです。


 これは言ってもいいのだろうか、大陸魔剣のことって結構、重大ように思えるんだよね。


「確かに。俺も思ったよ、あれは文献に在った、大陸魔剣 カラドボルグにそっくりだ。だがそれはあり得ない、あれは魔大陸の何処かにあるはずだ。魔族が人間にそんな大事まものを渡す訳が無い。そもそもカラドボルグは今まで誰一人として主として認めていないと聞く」

「そうですね。では、その魔剣を観して頂けませんか?」

「そうだね。俺も観てみたいかな」


 ぜ、絶対に嫌だ!!

 これ観したらダメなパターンだよ!!


 ヤバイ、この危機、どうやって斬り向ければいいんだーーー!!!



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