第57話 休暇の終わり
ちょっと箇条書きになってしまいました。
今回は運が良かったとしか言いようがないね。
ヴィオレットさんがそもそも最初から本気を出されていたらたぶん私は負けていただろうから、今回は油断していたヴィオレットさんの虚を付くことでなんとか倒せた感じだ。
「ハルちゃん、私の勝ちでいい?」
私はハルちゃんに向き直って言った。
「うむ。では勝者はユキとする。ご苦労であった」
さてと、戦技のリバウンドが来る前にさっさと「却下」してしまおう。
「真理眼」で今の私の状態を観る、そしてリバウンドを「却下」する。
序にヴィオレットさんもの治しておこう。
ヴィオレットさんの傷の状態を観る、そして「却下」。
これで大丈夫だろう。
「ユキよ、お主戦技を多用していたようじゃが、体の方は大丈夫なのか?」
私の所に来て心配してくれた。
でも大丈夫。
「大丈夫。そういうスキル持ってるから」
「そうか。何でもありじゃなお主」
「そうかな?」
「そうじゃよ」
ふふ、と笑っていた。
さて、それじゃそろそろお暇しましょうかね、これ以上居ると家族に勘づかれそうだし。
「そろそろ帰るよ」
「そうか、今日はすまんかったのう」
「いいよ、それとこれ」
私は当初の目的のお菓子を渡した。
「ん? これはなんじゃ?」
「これは私が作ったお菓子。砂糖が無かったから余り種類は無いけどね」
「ほう! ユキが作ったお菓子か! 楽しみじゃ!」
「そこまで期待しないでね。ノイルちゃんにも上げてね」
「勿論じゃ」
「じゃまた来るよ」
そう言って「瞬間移動」の指輪を作って自宅の私の部屋に帰った。
それからは家で兄様と遊んだり、カラドボルグの話し相手になったり、ハルちゃんの所に遊びに行ったりで過ごした。
私の作ったお菓子が豪く気に入ったようでもっと作ってくれと催促されたりもした、砂糖を使っていいともことだったのでケーキを作ったらこれが大人気になった。
ハルちゃんにレシピを教えてくれと頼まれたが丁寧にお断りした。
だってケーキって糖分めっちゃあるからね、あの勢いじゃ毎日食べそうだった、それじゃ太ってしまう。
ハルちゃんが太った姿なんて見たくないしね。
その事言ったら我慢するとか言ってたけど私は信じられなかったので心鬼にして断った。
後はヴィオレットさんが毎回試合を申し込んで来ることかな。
まぁいつの断ってるけど。
そしてとうとう学園の夏の長期休暇が終わりを迎えようとしていた。
「行ってきます!」
「行ってらっしゃい」
私に答えてくれた兄様にギューと抱きつく。
「分かっていると思うがなめられるなよ」
「はい」
それ前にもやりましたよ父様。
「ライトリア家の長女として相応しい振る舞いをするのですよ」
「はい」
ちょっと前と変わっているけど大概おなじだね。
私は兄様や母様、父様と他愛ない話をして学園へ旅立った。
はい、また何も起きず。
また定番の盗賊とか出るかと思ったんだけどね、なんも無かった。
そうそう、途中でよった街に前に私が倒した盗賊団居たんだよね。
なんと、その盗賊だった人達は街の人気者だった。
聖人なんて読んでる人もいたね、困ってる人がいたら何を置いても助けに行ったり、稼いだお金を全て孤児や困ってる人のために使う。
街の治安がその人達のおかげで良くなったみたい。
うんうん、私ってば天才この為に盗賊を生かしていたのだ……嘘です、ただ人殺しとか嫌だっただけです。
でも結果オーライ。
学園に着いたけど始業式は明日だしね。
今日は私の部屋に戻って寝ました。
う~んいい天気。
食堂に行く。
朝食を食べた。
サキちゃんやアリアちゃんは居なかった、始業式は午後からだしその内来るでしょう。
私は時間まで自室で過ごした。
そろそろ、始業式なので始業式のある第一訓練場向かっている。
なんだろう? 先生方がやけに騒がしい。
私は、近くの先生に聞いた。
内容はこうだ。
ここから少しした所に大規模な盗賊団が来た。
その盗賊団はもとは傭兵団だったらしい、だが今は平和だから戦争がなく食いつぶれて盗賊に身をおとした。
その盗賊団に生徒の一人が捕まったらしい。
その生徒の名前サキだった。




