第50話 こっのアホーー!!
遅くなり、申し訳ないです。
~~~魔王 ハルちゃん~~~
ふふふ、さて、どうしようかの。
楽しみじゃのう~。
ユキの素顔を見るのが。
確かに普通は部外者にはこんなところへ連れてはこぬが、そんなもの妾はしらん。
大陸魔剣 カラドボルグは暴走するじゃろうが、それに利用してユキの素顔を剥けるのじゃからな、ふふふ、これは偶然を装わなければならぬから、慎重にせねばな。
ははは。
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ちょっと! 絶対もう直ぐ開放されるよ!!
逃げていいよね! ね!?
「何をやっている、お主も手伝え」
オーマイガー!! & ホワーイ!?
なぜ私も協力しなければならないのか!?
いやだってハルちゃん一人でも絶対行けるよね!? だってそんな雰囲気醸してるもん!!
ふー叫んだ叫んだ~。
さて、どうしようかね。
ほんと私巻き込まないでほしいよ。
「で、私は何を?」
それを言ったらハルちゃんは考えるように顎に手を当て、閃いた様に手と手を打ち合わせた。
……嫌な予感しかしない。
だって、無邪気と読んで邪悪と読む、みたいな笑みしてるもん。
絶対何か企んでる。
「では、お主には前衛で戦って貰おうかの。妾が後衛じゃ」
ちょーーーーと待て!!
それ一番危ない役割だから!? 普通魔王のハルちゃんが前衛だから!? 後衛は私だから!?
本とに何がしたいんだよハルちゃん……。
そしたらハルちゃんが、ヤレヤレ、といった雰囲気で。
「仕方ないの、妾も前衛で一緒に戦おうかの」
いやいやいや、何しれっと言ってんの!? それって私も一緒に前衛で戦うってことだよね!?
「お、もう喋っている時間はないぞ」
私も魔剣を似てみる。
確かに全身にヒビが回っている。
はーもういいよ、分かったよ。
やりゃーいいんでしょ、やりゃ。
「来るぞ」
ハルちゃんがそういった途端。
パリィーンー!!!
と、鼓膜が割れるかと思うほどの音量で例えるならガラスが割れるような音が鳴った。
いや、まじで驚いたよ。
これ先に言って欲しかった。
咄嗟のことで耳塞げ無かったよ、耳痛い。
黒い幕から出てきたのは、剣。
いや、そんな事分かっているって。
ん~いうなれば、ムッチャカッコいい、クレイモアかな。
剣の形はクレイモアだ、それも凄くカッコいい存在感? かな、そんなものが滲み出ている。
「『グラビティ・デス・スタンプ』&『ウン・ヴェッター・オルカーン』」
ハルちゃんが先制攻撃とばかりに魔剣に向かって魔法を放った。
『グラビティ・デス・スタンプ』は重力を操る土魔法だね、それも特級だ。
『ウン・ヴェッター・オルカーン』も特級、特級の風魔法だ、これは荒れ狂う風の刃を生み出す感じのヤツ。
流石ハルちゃん特級魔法を無詠唱で出すなんて。
今、魔剣は空中で瞭然と佇んでいる。
「て! ちょっとーー!!!」
こっのアホーー!!
私を巻き込むなーー!!
『グラビティ・デス・スタンプ』は確かに魔剣に向かって討ったみたいだけど、『ウン・ヴェッター・オルカーン』は広範囲魔法の中でも結構広範囲なんだからここまで突風来たよ。
もうちょっと範囲抑えられなかったの!?
突然の突風過ぎて対処が遅れて後ろに飛ばされたよ。
ちくせう。
ハルちゃんのバカ。
てかマジで凄い風、今は無効にしているけど、これ台風が突撃したあらこんなんじゃない? その中心の魔剣とかゾッとするね。
あ! フウド破れた!
まあいっか、良く良く考えても人間と魔族が交流とか無いし、私の事とか洩れないでしょう。
まあ口止めはするけど。
こんな諺があるしね、念には念を入れて。
てね。
「ほう。やはりこんなものではビクともしないか」
私はハルちゃんの所まで戻っていき、嵐がやんだ方をみた。
何故かハルちゃんが私のほうを見て驚いた顔してたけどなんだろう?
顔に何か付いてた? まあいいや。
魔剣の方を見てみる。
魔剣が刺さってあった祭壇みたいなものが跡形もなくなっている。
凄い威力だったんだね。
党の魔剣は重力の魔法を放たれて居るにも関わらず、空中に浮いている。
少し疑問に思うことが有るから聞いてみる。
「ねえ、アレッてなんで浮いているの?」
「魔法に決まっているだろう?」
「え? 剣なのに?」
「大陸魔剣は一種の生物と考えても良い、妾達の様に魔法やスキルも使うぞ」
え? マジで?




