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第36話 自分の腕切り落とすって怖いよね

 34話に、人間と魔族は敵対同士の文を追加しました。

 なんか、物凄い数の賊共がいるんだが……どうしよう。


 そうだもう面倒だしこの事王城の人たちに報告しよう、そうしよう。

 私でも手を焼きそうな人いるし。


 ん? 何か奥の部屋に……なんか奴隷にしようとしているのか、知らないけど一人檻で捕まっている、いやね、それなら分かるよ、だって賊のアジトだし、でもね、それが……魔族なんだけど!!


 少女が(幼女?)捕まっているではありませんか、それも飛びっきりの美少女。

 歳は5歳くらいで黒目で黒髪の美少女、でも真ん中に角が生えている。


 これは助けた方がいいね。泣き疲れて寝ている様だ。

 何かしらのアーティファクトで縛っているね。

 なになに、「束縛」のスキルが組み込まれた鎖で繋がれているね。


「束縛」……動き、働きを制限、禁止する


 これなかなかにえげつないね、これはスキルでの働きも束縛するみたいだ、それも外からも。

 つまり、助けも呼べないし来られ無いね。 

 だってこの子の位置が特定出来無いもん、探そうにも。


 さてと、瞬間移動でぱっぱっと行きたいのだがこの事をどうやって報告しよう。

 う~ん。

 もういいや、誰か偉い人を直接連れてきちゃえ。


 丁度MPも回復して2に成ったしね。

 「千里眼」で見ても「瞬間移動」出来ないみたいだ、「瞬間移動」裸眼で見たところ、行ったところしか「瞬間移動」出来ないみたい。


 でも実は「瞬間移動」も隠れ機能というか、私も「座標操作」が手に入って気づいたのだけど、「座標操作」で座標固定すればいけるんじゃね? と。

 「真理眼」で確認したんだけど出来ました。

 つまり行ったこと無いとこでも、「座標操作」が有れば行ける、と言う訳だ。


 さて、魔族の少女をお持ち帰り……この言い方だとダメだね、助けに行く前に王都の騎士団の人誰かこのあたりに連れて来よう。


 「千里眼」で誰かい無いかな~て探していたら王城の門の近くの大きな建物の最上階の部屋に壮年の厳ついおじさんが居ました。

 今は書類の整理をしているみたい。


 てことで、左手の人差し指び「座標操作」の指輪を作って、おじさんの部屋に座標固定。

 おっと事情説明の為に姿を見せないといけないね、何も無い所から話されても恐怖しか無いからね。

 コートにフウドがあるから、深く被る。それと「存在隠蔽」を解除っと。


 さて、準備は出来た。「瞬間移動」。




「こんばんは」

「!? 誰だ!!」


 私が「瞬間移動」して声を掛けたら驚いたが、机に立てかけた剣と即座に抜いて戦闘態勢をとった。


「……子共? 貴様どうやって此処に入って来た!」


 壮年の騎士は一瞬困惑した表情をしたが、直ぐに警戒をした表情に戻った。


「「瞬間移動」ですよ」

「「瞬間移動」、という事はお前は此処に来た事があるということだな?」

「無いですよ、まあそんな事はどうでもいいです、私はただ貴方をある場所に連れて行って報告しようと来ただけです」

「そんなえたいの知れない所行く訳ないだろ!」


 困ったな、このおじさん観たけど結構強いんだよね、逃げられたら苦労しそうだ。

 まてよ、もしかして連れて行かなくても大丈夫かもしれない。

 大丈夫、出来そうだ。


「そうですか、では報告だけしたいと思います。ここの王都で賊共のアジトを発見いたしました」

「アジト? 根城の事か?」


 騎士の人は警戒しながらも話を聞いてくれる様だ。


「そうです」


 私は答え騎士の居る机にゆっくりと歩いた。


「何をするつもりだ」


 私は答えずに机の前に立つ、騎士は益々警戒を強めた。

 これで問答無用で斬り掛からないあたり、この騎士は優しいのだろう。子共だからと躊躇っているのだ。

 私は左手の手袋を外して中指の「千里眼」の効果が付与されている指輪を机に置いた。


「これを付けて頂けませんか?」

「無理だ、怪しすぎる」


 まあ確かにそうか、でも、付けて貰わないと進まない。


「これは『光の剣』です、「千里眼」を付与した」

「『光の剣』だと? 信じられん、そもそも剣では無いではないか」

「『光の剣』は形状を自由に変えれるのですよ」

「だとしても信じられん、何を企んでいる?」


 企んでいるも何も貴方が行かないと言うのだから「千里眼」でアジトを見せようとしているのだけど。

 『光の剣』のスキル付与をおじさんにして、あくまでも制御はこっちでしてね。


「どうしたら信じてくれますか?」

「ふん、じゃ腕を切り落としたら信じてやるよ」


 おじさんが冗談みたいに言ってきた、まあ冗談なんだろうけど。

 でも言質取ったよ?


「分かりました」

「は?」


 まあ、普通に自分の腕とか切り落とすのとか嫌なんだけどね。

 でも私は「却下」で私の痛覚を遮断して切り落としてから、「却下」で切った事、事態を無かった事に出来るし。

 じゃないとこんなとち狂った事絶対しない。

 「完全防御」も怖いけどオフにしないと、自動で発動しちゃうからね。

 うん、マジで怖いわ。


 私はからナイフを出した。


「約束しましたよ」


 ヤパイ、いざ斬ろうとすると怖すぎる。

 だって自分の腕だよ本当に怖い。

 はぁはぁ、いざ!


「止めい!」


 キン、と甲高い音が鳴りナイフが飛ばされた。

 おじさんが剣でナイフを飛ばしたのだ。


「震えているではないか、なぜそこまでする」


 どうやら私は震えていたみたいだ。


「信じて貰おうと……」


 なんだか段々申し訳なく成ってしまい言葉の小尾が段々小さく成った。

 私の事を心配してくれたみたいだ。


「はぁー、分かった信じよう」


 そう言っておじさんは、指輪を付けた。


「!? これは!!??」

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