第17話 入学2日でスキル2つ持ち全員会っちゃた
ガイの名前変えました。
何故かガイと模擬戦をすることになってしまった。
はー正直言ってめんどくさい、ガイはやる気みたいだけど、ガイのやる気って絶対イリス先生の最後の一言だよね、何てこと言ってくれだんだ。
模擬戦をするために、皆で第二訓練場に行くみたい、この学園は訓練施設が幾つかあるが、大体は訓練場か運動場で訓練や実技の授業をやる、訓練場は第一~第八まであり、今回急だったため第二訓練場しか借りられなかったのだ、他の訓練場は整備中である、3間目には終わるのだが、その時間帯は他のクラスが使うのである。
そもそも、1間目~2間目は座学である、実技はしないのだ、今回は特別貸して貰ったのだろう。
私が訓練場に着いて増す思った事は、大き過ぎ、中に入って観ると、客席がズラーッ、と並び、良く整備された平べったい地面、たぶんこの第二訓練場って大きな大会とか上級生が派手な試合をする時に使われるのだと思う。
良くこんな施設を借り様と思ったものだね、たぶん運動場じゃ校舎から見えてしまうから、と言う処置だろう、入学して授業の最初に模擬戦なんて目立つからね。
訓練場の広間の中心に私達は向かい合った、そしてアレス先生がルールを説明してくれる。
「さて、模擬戦のルールだが、シンプルに行こう、気絶、降参、したらそいつの負け、以上!」
早! いやいや、もっとあるでしょう、例えば剣は刃の無いものを使うだとか、危険な魔法は使わないだとか、そう思っていたらいイリス先生が補助をしてくれた。
「剣はこちらで用意いたします、刃の無いものです、死に至らしめる魔法は禁止、と言っても使えないでしょうが」
……使えます、はい。
私のは闇の剣と言うそれはもう、鬼畜な効果を持つ魔法が有ります、はい。
「降参するなら今の内だぞ、見たところテンで弱そうじゃないか」
ガイがそんな事を言ってくる。
て、こらアレス先生なに腹抱えて笑い堪えているんですか、そこーアリアちゃんもプルプルしない。
サキちゃん貴女だけだよ、純粋に応援してくれるの、サキちゃんが「頑張ってー」と手と振って応援してくれる、私も手を振り返した。
あ~癒される~。
さて、ガイのステータスはどんなのかなーって気になったので「鑑定」発動ー。
ガイ・アシュヴァート
HP82(体力30 パワー25 スピード27)
MP70
スキル
「残像出現」……残像を出現させる、出現させた残像を操作可
「存在隠蔽」……存在を隠蔽させる
魔法適正
火
風
なるほど、言うだけの事はある、これは凄い、特に「残像出現」と「存在隠蔽」この組み合わせは脅威た。
例えば、相手に向かってナイフを投げたとする、そのナイフを「残像出現」で複数に増やして攻撃する、相手はどれが本物のナイフか分からずに全てに対処しなくてはならない、そこで「存在隠蔽」を使うのだ、「存在隠蔽」で本物のナイフを隠蔽し、相手が訳も分からず倒される。
「存在隠蔽」だけを使って奇襲って手もあるね。
まぁ、まだまだ色々あるのだが、いいだろう。
ガイの歳でこのHPは凄いな、本当に幼い頃から父親等に色々仕込まれて精進してきた事が伺える。
てか、スキル2つ持ちなんだね、これで今年のスキル2つ持ちは全員会った事になる、入学2日で全員と会うとか何か凄いね。
「こちらが今回の模擬戦で使う剣になります」
イリス先生がそう言うと模擬戦で使う剣を渡してくれた。
剣の長さは私達に合わせてくれたみたいだ、普通剣にしては短すぎる1年用みたいな剣が有るのだろう。
「言っとくけど、たぶん、アンタじゃ私に勝てないわよ」
「そんな強がりに俺がだまされる訳無いだろ」
はー面倒くさい。
「さて、審判は俺アレンとイリス先生が行なう、危険が有ったら止まるから安心して戦っていいぞ」
アレン先生はチラッと私を見て。
「最初からあまりやり過ぎんなよー」
と、少しま抜けな声で言った。
「大丈夫ですよ先生、女の子に向きにはなりませんよ」
いや、たぶんアンタに言ったんじゃなくて、私にいったんだと思う。
アレン先生の最初からは私が最初から突っ込んで、一撃で終わらせるなって言ってるんだろうね、そうしたら早く決着が付くからね、そしたら早いんだけどなー。
まぁ、こっちは大人の対応でいきますか。
「さて、準備は出来たか、そろそろ始めるぞー」
もう私も、ガイも準備完了だ。
「それでは、「試合、始め!!」」
アレン先生とイリス先生の号令で試合が始まった。