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第16話 ガイ君

 若い男の先生が入って来た、見た目はイケメン…では無いね、準イケメンと言ったところか、服装は普通、茶色の髪に黒い瞳、何か前世の学校でこんな感じの人いたな、まぁその人は髪を染めてたけど、この先生は地毛だろう。

 男の先生に続いて、これまた美人の若い先生が入って来た、あ、この人昨日、私達のステータスを計った人だ、服装はワイシャツに動き易そうな黒い長ズボン、体格はスラッとしていて、赤い髪に、緋色の目、いかにも出来る麗人、と言う印象をうける。


「えー、俺はこのAクラスの担任になった、アレスだ、まぁよろしく」


 この、アレス先生は少しやる気がなさそう、別に、欠伸をしているだとか、眠そうにしているとかは、無いんだけど、そのように感じる。

 次に美人に先生が教卓に立ち、挨拶をする。


「私は、イリス・ファーレンと言います、皆さんは今年、学園に入学したひと151人の中から25人の優秀な生徒として、このAクラスに居ます、ですが、他のクラスにも才能がある人、才能が無く、人の何倍、何十倍、努力する人も居ます、あなた達は確かに才能を認められてこのクラスに居ますが、それらの人たちに追いつかれる事も、いえ、絶対に追いつかれます、自分の力を過信せずに、これからの学園生活を送ってください」


 うん、何か凄いね、この人。

 てか、このイリス先生貴族なんだね、学園の教師をわざわざやる人なんて貴族にしては珍しいね。


「さて、俺達の事は、まぁ、分かっただろう、授業について説明さして貰う」


 アレス先生が授業内容について、説明してくれた、ざっと言ってしまえばこうだ、この学園では1時間目~6時間目まであり、1間目~2間目までが、一般教養、3間目~6間目が実技、魔法の訓練となる。 実技と魔法はそれぞれに別れ、実技コース、魔法コースと分かれるわけだが、それは2年生からで、この1年基礎を叩き込まれるみたいだ。

 

「まぁ、そんな感じだ、何か質問があるなら言ってくれ」


 アレス先生がやる気なさそうに言った。

 そこで1人の生徒が手を上げて言った。


「アレス先生そんなまどろっこしい事はやめて、1年から魔法と実技は別けるべきです、それに1年間基礎を皆でやっていたら、足手まといがでます、そんなのと一緒に授業をやりたくありません」

「あんたは」


 先生が心底めんどくさそうに言った


「私は、ガイ・アシュヴァート、アシュヴァート家の長男です、アシュヴァート家は代々アルタ王国の騎士になる家計です、私は幼い頃から騎士になるため精進してきました、ここに居る人たちとは違います」

 

 蒼い髪に、エメラルドみたいな綺麗な緑色の目はっきり言って、イケメンだ周囲の女の子の何人かは、彼に見ほれているのが分かる。

 うん、彼の発言で言いたい事がある……お前はまだ、幼いだろー!

 何? 幼い頃ってアンタ、自分の年齢見直してから言えや! と、物凄く突っ込みたい。

 このアレス君いい感じに周囲を見下してるね、でも、それは自分のほうが皆よりも努力している、お前らより俺は強い、と言う自身から来るもののようだ、庶民だからと無条件に差別している印象を受けない、親が騎士だから、曲がった教え方はされて無いみたいだ。


「これは規則だ、口出しは許さん、それに、お前もまだ幼いよ、俺から見たらね」

「そうですか、ですが、1つ、人はその人にあった教え方があります、出来る人の仲で出来ない人が居たのでは、出来る人も、出来ない人も、迷惑になります、そこは別けて教えたほうがいいでしょう」

「あのなー」

「それは違う!」


 私は溜まらず叫んだ、先生の言葉を遮りながら。

 皆、突然私が叫んだ事で、驚き私のほうを向いた。


「最初から人のことを、出来る人、出来ない人、で判断しないでください、それに皆で一緒にやったほうがいいよ、出来る人の事を見て、出来ない人は学習できるし、逆に出来ない人が出来ている事を、出来る人が、出来ていない事だってあるんです、出来る人は出来ない人に教えて、教えあう、それで皆で強くなればいいじゃないですか」


 ほんとにそうだ、前世でも学校で出来ないからって、置いて行かれた事がある、分かるのに、お前は分からないから、と、切り捨てられる、これがどんなに残酷な事か判ってないんだ。


「そんなのは、出来ないヤツの戯れ言だ、出来るヤツは前に前に進む足手まといは要らない」

「確かに、そうかもしれない、だけど私は切り捨てる事は好きじゃない」


 私はガイと睨み合った、そこでイリス先生が手をパンパン、と鳴らした。


「そこまでよ、教え方は私達教師が決める、私達が皆をしっかりサポートします、たとえ、ガイ君の言う落ちこぼれが出たとしても、その人が努力する限り私達はサポートをし続けます、私達教師は決してあなた達を裏切らない、だから安心して授業を受けなさい」


 流石だね、イリス先生はほんと、出来る人って感じがするよ。


「それとね、ガイ君、彼女の事を出来ないヤツの戯れ言、と言っていたけど、貴方より彼女の方が出来ると思うわよ」


 それだけ言ってイリス先生は下がった。

 ちょーーイリス先生何言っちゃてんのーーー。

 ガイの事見てよむっちゃん睨んでんじゃん!


「そんなに言うなら二人共模擬戦やって、白黒付けたらどう」


 アレス先生がそんな事を言ってきた。


「いいですねそれ」


 ガイも乗り気みたいだ、あ、これって…


「じゃあ決まりな」


 嵌められたーーー! これ絶対イリス先生とアレス先生に嵌められたーーー!

 だってアレス先生なんかニヤニヤしてるもん、私のステータス知ってて絶対言ってるー。


「ちょっと、待って私の意見は」

「何だーあんなに啖呵切っといてやんねーの」


 いやいや、それとこれとは話が別って言うか。


「逃げるなよ、俺の実力見してやる」


 はー、分かったよ、分かりましたよ!


「分かりました、仕方ありませんね」

「うんうん、その息その息」


 私が肩を落としながら、先生が楽しそうに言う。

 どうしてこうなった。


 良かったら、感想ください。

 ストーリの進め方がこれでいいのか、正直不安です。

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