第10話 アリアちゃん、実は良い子!?
今回は少ないです。
はぁー性格まで、似てますか、どう説得しょうこういうタイプってなに言ってもきかないんだよね。
もういいや、言いたいことだけ言おう。
「アリアさんでしたね、あなたルールと言う言葉を知っていますか?」
「何言ってんの、それがなに」
あ、ちょとイライラしてるね。
「あなたは、そのルールを守れないバカなんですよ」
「私に向かっていい度胸ね、アンタ名前は?」
額に青辻が浮かんでますよ。
「生憎バカに名乗る名はないんですよ」
「あなた、この私、アリア・ヴェレント喧嘩売ってますの?」
お~怖い怖い、でもこれで怒鳴り散らさないってことは意外と自制心があるのかな?
「いえいえ、でもルールを守らない人は何時か痛い目をみますよ」
「そんなの、知った事じゃないわ」
どうしょう、私相手怒らしてるよ、何も考えて無かったからこうなったのかな~もういいや。
「あのね、アリアさん、貴族だから何でもしていいって訳じゃないんだよ」
「は? 私は貴族よ大抵の事は許されるにきまってるわ」
はぁーこういう考え方の人が貴族には一杯居るから兄様が苦労するんだよね。
「だとしても、ここは学園であなたは、ここシュテルン学園の一生徒にこれからなる訳です、そこに貴族とか庶民とかもって来ないでください」
「そんなの、知らないわよ、お母様が私は庶民の上に立つ貴族だから、それに相応しい振る舞いをしなさいって…あなたみたいな庶民に言われたくないわ」
そうか、やっぱり子は親の影響を受けてしまう、か、それは仕方無い事なのかもしれない、何も知らない子共が親も考え方の影響を受けてしまうことは。
でも、そう考えだら兄様が親の考え方の影響を受けずにしっかりと自分の考えを持ってる、ってスゴイ事じゃないかな。
「貴族とか庶民とか、関係あるんですか? それに、それはあなたの親の考え方ですよね? あなた自身の考え方を持って言ってくだだい」
あれ? なんか、さっきまで怒ってたのが、一変涙目になったぞ?
まぁ、確かに6,7歳の女の子にこんな事言い張ったら、泣くか、まだ泣いて無いってことは、結構強い子なのかもしれない。
それに、6,7歳の女の子に自分の意思をしっかり持てって言うのは、酷かもしれない。
「庶民、だから、私の、考え、が、分からない、の、よ」
やばい、もう泣きそうだ…どうしよう? これって物凄く大人げ無いよね…。
「さっきから庶民と言ってますが、私も貴族ですよ」
「え…」
物凄く驚いた顔をされた、そんなにおかしかったかな、まぁ格好は庶民ぽいしね。
沈黙が続いた、受付のところを見ると、私達が言い合ってる間のも先生達はちゃかり、生徒の受付を行っていた。
本当にちゃかりしてるね、もうこのアリアちゃんの、入る列ないよ、しかたない。
「アリアさん、後ろで一緒にもう一回並びましょう」
私が言った後アリアちゃんは列を見てからもう自分のところが空いてないことを理解したようだ。
こんなところに何時までいての悪目立ちする、私はアリアちゃんの手を掴んで列の後ろに行く。
アリアちゃんは無言で着いて来る、大丈夫かな? 少し言いすぎたね、反省。
途中で、サキちゃんが居たので手を振ったら、笑顔で手を振ってくれた。
ああ~私の心はもうサキちゃんにメロメロだよ~。
列の後ろに来た時はずっと無言だったけど、時間が経つにつれてだんだんアリアちゃんの調子が戻ってきた。
「さっきはごめんなさい、少し言いすぎました」
悪いと思ったので素直に謝る。
「もういいのよ…私も少しはしたなかったわ」
私は驚いた、てっきり「本当よ、これから気を付けなさい」みたいな事言われると思っていたからだ。
私は思い違いをしていたのかも知れない、この子は別にそこらの貴族の様な選別主義の人間ではなく、根は、良い子なのかも。
でも、お転婆なのは変わらないね、だってこんな事言ってきたし。
「あなた、私とステータス勝負するわよ」
「でも、入学手続きの審査のステータスは個人情報なので秘匿されますよ? 口答で言っても嘘かもしれないじゃない」
何言ってるのかな?
「そんなの、審査の時に一緒に受けて先生に勝負するからステータスを公開してもらえばいいじゃない」
ああ、そういうことか、それなら可能かもね、アリアちゃんは結構自信ありそうだね、私はステータスを見たの一ヶ月前だけど、MPどうなってるかな、怖くて見れないんだけど。
サキちゃんのステータスは、どうなってるのかな、すごく気になる。
さて、私達の番みたいだ、てか私達で最後みたいだね。
「先生、私達はステータス勝負をするわ、だから2人共一緒にステータスを見て頂戴」
受付の先生は苦笑いして了承した。