表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合の間の黒子さん  作者: 無霧はぐれ
1/2

スピードワゴンはクールに去るぜ...!(サブタイトルと本編の内容は関係ありません)

百合って素晴らしいですよね。


「白石ちゃんそれ美味しそうだね」

飴を口に含んでいる白石をみた彼女は舌を小さく出し、ニヤリと笑った。

それは彼女が「面白いこと」を思いついた時にいつもやる仕草だ。

「それ、何味?」

「えっと、ミルクですね」

「良いね。白石ちゃん...それ一口くれない?」

「良いですよ。はいどうぞ」

白石はそう言ってポケットから飴を1つ取り出し彼女に差し出した。

「違うよ」


「え...?違うって何が——んっ...!?」


あろうことか彼女は白石に思いっきりディープキスをかました。

「黒井さ...!んっ///!」

黒井は何度か舌を絡め合った後に口に含んでいた飴を口移しするように奪い取ったのち口を離した。

記念すべき第1話であると言うのに初手からディープキスとは...うらやま......けしからん。


「ん!美味しいねこれ。どこに売ってた?」

「美味しいね!じゃないですよ!...これは学校の近くのコンビニに売ってました」

「へぇ...じゃあ帰り寄って良い?」

「良いですよ。ついでにアイスとかも食べましょうか...って違います!」

「え?何が?もしかしてこの飴売ってる場所間違えた?」

「そっちじゃないです。ここ学校ですよ?今いる図書室はあまり人が来ないからまだ良いとして、周りには私達が付き合ってるのは内緒なのに...」

白石はそう言いながら困ったような少し嬉しそうな顔をしていた。


そう。この2人は百合カップルなのである。


「こういう人目の無いところでえっちなことするの興奮するよね」


「え」

「だからさ...キスなんかよりももっと凄いこと......しよ?」

「え、いや...さすがにまずいですよ...」

黒井はひたすらに白石に近づこうとし、それに合わせて白石は後ずさる。

「こんなとこダメですよ...!」

「大丈夫大丈夫。先っぽだけ。先っぽだけだから。ちょっと先っぽ挿れるだけだから大丈夫だって」

こいつ「先っぽ」と「大丈夫」ばっか言ってんな。

「ナニを挿れるんですか!?黒井さん女ですよね!...って壁が...」

「はい壁ドーン!」

「ひゃあ!」

「もう逃げられないね」

「ダメですって...!こんなとこ見つかったら停学どころじゃ無いですよ!」

「私は白石ちゃんと一緒なら退学どころか自殺だって良いよ?」

「・・・。」

「...それに白石ちゃんがこういうの好きなの知ってるんだからね」

そうやって耳元で囁くのと同時に白石の顔と耳が真っ赤になる。

「ち、ちが...」

「なんも違くないでしょ?...ほら正直に言ったらいっぱい良くしてあげ...」

そこまで言った所で黒井が視線を横にする。

その先にいるのは正座して2人を眺めている私を見て。


いつもは攻めなのに攻められると弱くなる女の子って可愛くありません?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ