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0,5話「始まりの予感」

誰もがいつもと変わらぬ日々を送っている


この世界に、未来がわかる人なんていない

西暦2143年、この世界は段々と崩壊し始めるーーーー



ピピピピッーーピピピピッ…

いつもと変わらぬ朝、彼は目を覚ました。いつもと変わらぬ…いや、今日は漠然とした恐怖が心の隅のかすかに解る範囲で蠢いているのを感じた。

明日から新学年だから?課題は終わっているのか?新学級に知り合いはいるんだろうか?



そんなものではない、得体のしれない恐怖がこちらを待ち構えている。そんな感じだった。


彼、鳴瀬ナルセ来希ライキは今年で高校2年、明日から新学年なのだ。


上っ面を仰ぎながらテレビを垂れ流し、食パンにキャラメルピーナッツを塗り口に運ぶ。

彼の母は忙しいようで、幼少期から目覚めた頃にはもう家を出ている。父は南極の世界調査員に抜擢され2年前調査に行っていたのだか、今から1週間前に無事帰還したと聞かされた。今日は父のいる施設に行き、2年ぶりに再開する。そういう流れになっている。


「よし、準備万端、あと十分でバス停について、それから新幹線に乗ってタクシーで移動…っと、今日だけでかなり疲れそうだな、、」


そう言うと彼は自宅を後にした…


「続いてのニュースです。地球温暖化により南極の氷河が溶けている問題ですが、調査により、一部範囲の氷の中に古代のものと思われる未知のウイルスが発見されました。南極全土にウイルスが漏れ出している可能性から、今朝、南極の立ち入りが禁止されましたーーーー」



消し忘れたテレビの音がマンションの一室にこだましていた…

今日は彼と世界にとって運命の日となるのは、まだ誰も知りはしなかった。



エスペランサ

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