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はじまり
初めて書くので温かい目で見守ってください。
暗い、暗い闇の底。男は薄れゆく意識の中自らの人生を振り返っていた。
振り返ってみれば周りの期待に応えるだけの一生だった。そこに自由などなく、思い出もこれといって無かった。
「次はもっと自分のために生きたいな......」
それが男の最期の言葉だった。
ある世界のある時代、1人の男の子が産まれた。
周りに祝福され産まれた子は「ソウスケ」と名付けられ、大切に育てられた。そして自我が芽生えて少ししたある日。
(あれ......もしや俺生まれ変わってる?)
男の子は気がついた。自分は勇者の生まれ変わりであり、この世界はとても平和であると。
(やったー!今回こそは自由に生きてやるぞ!)
しかし彼は知らなかった。この世界はそんなに甘くないという事を。