俺はこの幼女とぼっち女子高生とその他もろもろによくある日常を贈りたい。
小中高とぼっちの高校二年生|織林九蘭《おりばやしくらん》はある日登校中に、小さな女の子が道端で泣いているのを見つける。お母さんがいなくなったと告げるその子はあさひという名前で迷子だった。一緒に探すことにした九蘭だが、あさひへの違和感に気づき始める。だが、人と関わることを良しと思わない九蘭は見て見ぬふりをしていた。しばらく探すと父親らしき男が現れる。九蘭はその違和感を感じつつもその違和感から逃げ出した。あさひについた明らかに不自然な怪我の後から。あさひは男のもとに帰ることを拒んでいたが、九蘭は冷たい言葉をかけるしかできなかった。その一部始終を見られていたのか振り返ると九蘭と同じ学校の制服を着た女の子が立っていた。彼女は九蘭に向かってこう言った「こどもは好き?」と。ここから始まるのはラブコメか。それともなにも変わらぬぼっちの日常か。
だから彼はぼっちである道を選ぶのである。
2020/04/19 17:00
彼女は彼にそう言った。
2020/04/19 20:00