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エヴァンスの商売物語~黎明~  作者: 橘 六六六
一章、裸から始まる異世界生活
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【7】宿屋の親父ガルボ




 ぼく達が席に着くとエリナの父親で宿屋の主人のガルボが現れた。ガルボほ中肉中背で口髭を生やし、とても穏やかで。


「エヴァンスさん。ワルキュリアさん。今日のスープは凄く出来が良いんでお代りしてくださいね。」


そうニコニコしながら空の器に鶏肉とじゃが芋と人参、玉葱のスープを注ぐと奥へと下がって言った。ぼくは食事を取りながら


「ワルキュリアさんはドルトリア王国以外に行った事は?」


「武者修行時代にある程度各国は廻りましたね。エヴァンス様。」


「ワルキュリアさん。このドルトリア王国から1番近い国は何処ですか?」


「ここから1番近いのはフランティア公国ですね。ユーロシア程では無いですがフランティア公国に海に面した領国も在りまして漁業も有りますよ。ドルトリアからなら馬車で3時間程で行けます。」


そんな会話をしていると。お盆に料理を持ってエリナも、このテーブルに座り


「アタイも今日はここで食べるから。エヴァンス。解らない事は何でも訊いてね。」


そう言いながらチーズを噛り。ぼくは


「エリナ。後で紙とペン何て貰えないかな?」


「ペンは銅貨2枚に、インクは銅貨1枚、紙は10枚で銅貨3枚になるわよ。」


(そうか。前の世界と違い紙やペンはこの世界では紙はそこそこ貴重なんだな。)


「じゃあ、合計で銅貨6枚なんだね。後で部屋にお願い。それじゃワルキュリアさんも後でぼくの部屋に来てください。」


そんな会話をしながら、ぼく達は食事続けた。食事も塩味が中心で味気は薄いが空腹だったので美味しく食べ。何よりも身体が温まった。


 食事を終えて部屋に戻る時に各自にガルボから少し深めの皿に油を入れたランプを手渡された。部屋の中は薄暗いがランプの灯りで生活している様であった。


 その後、部屋にワルキュリアとエリナが来て。ぼく達は銅貨を国に見立てて話を進めて。各国の名産品や産業等の情報を貰った。大切な情報は紙にメモを取りながら。


 鉱山の在る領国を持つゲンシュタット帝国やフランティア公国。水産資源の多いユーロシア王国やフランティア公国。ドルトリアでは内陸地に安定した淡水を持つ事から農業が盛んで有り。パンが銅貨1枚で買える安さである事も知った。


 パンを作る小麦粉の単価やランプに使われる鯨油の事等。そこに、ぼくの持つ別の世界での知識を掛け合わせると。ぼくの中で希望が溢れて来た。流通に関して明日は露店のジダンの所に顔を出してみようと考えた。


 そしてぼく達は話を終えると、各自の部屋へと戻り明日へ備える事にした。









エヴァンス(10才)


銀貨20枚


銅貨7枚


木綿の服×2

柔らかい靴×1

青い布×1

皮の袋×1

紙×10

ペン×1

インク×1


【人脈】


露店商人の男 ジダン

宿屋の娘 エリナ

宿屋の親父 ガルボ

世界最強女戦士 ワルキュリア

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