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エヴァンスの商売物語~黎明~  作者: 橘 六六六
三章、新しい商売へ
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【31】生産発注と仕入れ金




 ドワーフの村へ着いたぼくは。ヨサークとゴサークの作業小屋に走ると。ヨサークとゴサークは、まだ1台も七輪を造らずにお酒を飲んでいた。


 ぼくはワルキュリアとポポロの顔が頭に浮かび


(この人達もか...... 。)


と残念な気持ちに成りながら、二人に話し掛けると


「おお! エヴァンスさんよ。良い報告が有りますぞ。なあゴサーク。」


「今、我々も祝杯を上げていた所ですぞ。エヴァンスさん我々に付いて来てくだされ。なあヨサークよ。」


二人が嬉しそうに、そう言うのでぼくは。二人にお土産にカツオダラの干物とお酒を渡すと。二人は作業小屋を出て、村人の集まる大きい作業小屋へと案内してくれた。


 ぼくがその中を覗くとドワーフの村人達が集り。七輪を造っている。ぼくは中に入りよく見て見ると七輪の金型を使い、村人が簡単に七輪の原型を造り。焼き上げて大量生産を実現していた。



 想像以上の出来事に、ぼくは目を丸くしながら。その行程を見て無駄の無いことに感心しながら


「ヨサークさん、ゴサークさん。実は、あの七輪に3,000台の注文が入りまして。この状態を見て安心しました。」


そのぼくの言葉を聞いてヨサークとゴサークは、二人でハイタッチすると


「それなら10日も有れば出来るなゴサークよ。」


「おう。十分だ。今やコストも削減出来たので銅貨8枚でも良いですよエヴァンスさん。なあ、ヨサークよ。」


ぼくはその言葉を聞いて嬉しかったが。ヨサークとゴサークの手を取り


「その製造のコストを削減出来たのは、あなた達の努力です。ぼくは今まで通り銅貨10枚で買いますので、あなた達の利益にしてください。」


そう言うと。ヨサークとゴサークは涙を流して。


「帝国の闇商人と違いエヴァンスさんは。本当の商人だ。なあゴサークよ。」


「ああ、この人は本当の商人だ。ヨサークよ。」


そう言い喜び。二人は七輪の製造を頑張る事を約束してくれた。そんな二人が口にした『帝国の闇商人』と言う言葉が気になりながらも。ぼくは次にドワーフ達から仕入れるお金の事を考えた。


 正直にぼくは仕入れの金貨20枚は用意出来ない。だからと言って借りる相手もいないので、分割の納品でその度に支払って貰い。やりくりする事を考え。ぼくは手持ちの銀貨を考えた。ぼくは銀貨が心細い物に感じて、もう一度フランティア王国マリシア領へ行く事に決めた。


 ドワーフの村を後にして、もう一度マリシア領へと行き。魚油200壺を銀貨40枚と魚醤を60壺を銀貨4枚で購入してモンパカ車へと積み込みドルトリア王国へと戻った。

エヴァンス(10才)


銀貨41枚


銅貨12枚


木綿の服×2

柔らかい靴×1

青い布×1

皮の袋×1

紙×10

ペン×1

インク×1

白いシャツ×1

紺色のジャケット×1

七輪×1台



【人脈】


露店商人の男 ジダン

露店商人の男 トルポ

宿屋の娘 エリナ

宿屋の親父 ガルボ

世界最強女戦士 ワルキュリア

フロイツ商会会長 フロイツ

旅芸人ピストリオ一座

モンパカ車屋 ポポロ

ドワーフ ヨサーク、ゴサーク

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