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エヴァンスの商売物語~黎明~  作者: 橘 六六六
一章、裸から始まる異世界生活
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【2】通貨レート




 露店のお兄さんは一頻り笑い終えると


「そうだな子供服なら銅貨15枚で良いぜ。」


ぼくはとりあえず、銀貨を1枚渡した。すると露店のお兄さんは


「ほらよ!」


と、ぼくに銅貨を15枚返してくれた。ぼくは


(銅貨15枚の物に、銀貨1枚を渡して。お釣りが15枚なら銀貨1枚は銅貨30枚って事か。)


そんな事を考えながら黒い半ズボンと、白い長袖のシャツを着ながら。商品と値札を見ていると。この世界の貨幣は、銅貨、銀貨、大銀貨、金貨が有る事を知った。


 そして服は着たもののまだ肌寒いので、銅貨5枚で売っていた青く染められた厚手の布を買って首に巻きながら


「ねえお兄さん。もう1着、着替え用の服も買いたいから色々教えて欲しいんだ。」


「おう!そうか。それならサービスでもう1着は銅貨10枚で良いぜ。それで丁度、銀貨1枚分だろ。良いぜ何でも聞きな。」


「ありがとう。じゃあこれと同じのを貰うね。」


ぼくはそう言って着ている物と同じ服を取り。ぼくはお兄さんに質問した。


「お兄さん。大銀貨と、金貨って銀貨何枚なの?」


「そうだな。お前は貧乏そうだから知らないだろうが。銀貨5枚で大銀貨1枚。そして大銀貨が10枚で金貨1枚だ。そして俺も見たことが無いけれど金貨より上の貨幣も有るらしいぜ。」


お兄さんは、ぼくに然も自慢気に話してくれた。ぼくはお兄さんに興味深々な顔を作り


「お兄さんって何でも知ってるんだね。ありがとう!それとそこの皮の袋は幾らで売ってるの?」


そう訊ねると


「これはただの袋だからタダで良いぜ!お前の事、気に入ったからな。あと、この靴もやるよ。」


お兄さんは笑顔でそう答え。ぼくはお兄さんから皮の袋を受け取り柔らかい革製の靴を履くと


「ありがとう!ぼくはウォーレン・エヴァンス!また来るよ!」


「エヴァンスか。俺はジダンってんだ。また来いよな!」


ぼくとジダンは知り合いになり。露店が建ち並ぶ通りから立ち去り。銀貨を隠した壺を掘り起こして、中の銀貨を皮の袋へと移して。その上に着替えの服を入れると肩に担いだ。


(今、銀貨が31枚。これが大銀貨なら6枚だ。少しの間ならきっとこれで宿にも泊まれるだろうけど。この世界は判らない事がたくさん有る。もっと街のことやこの世界のことを知らないとな。)


そんなことを考えながら歩き出した。肩に担いだ皮の袋は小さい体には重い荷物である。ぼくは先ずは身ぐるみを剥がされた経験から、荷物と自分の安全を確保する方法を探す事にした。




エヴァンス(10才)


銀貨31枚


木綿の服×2

柔らかい靴×1

青い布×1

皮の袋×1


【人脈】

露店商人 ジダン(男)

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