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エヴァンスの商売物語~黎明~  作者: 橘 六六六
三章、新しい商売へ
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【28】委託製造と販売



 ―― ドワーフの村に着いたぼく達であったが。ポポロとワルキュリアはグッタリとしていたのでぼくは二人を置いてモンパカ車から降りると。


 ヨサークとゴサークが現れて。グッタリとしたポポロとワルキュリアを見ると


「ポポロの奴が二日酔いだぞ! ゴサーク! 」


「また魔力暴走で村を破壊されかねん! 薬湯を持って来るぞヨサーク! 」


そう言うと。慌てて二人は家から薬湯を持ってきてポポロとワルキュリアに湯飲みを渡して二人に飲ませ、そのまま寝かせた。そんな二人にぼくは礼を言い


「ヨサークさん、ゴサークさんすみません。この二人、昨日飲み過ぎちゃったみたいで。今日はお土産を持ってきたのでこちらをどうぞ。」


二人に干し肉とお酒を渡した。すると二人は喜び、ぼくを二人の作業小屋へと案内してくれた。二人は自慢気に出来上がった七輪を見せると、ぼくは手に取りでき具合を確認した。ヨサークとゴサークの技術は素晴らしい物で、ぼくは出来を褒め


「素晴らしい出来です。これを出来た分だけ頂きます。製造をこのまま続けてもらえますか?」


そう言うと。ヨサークとゴサークは


「良かったな。ゴサーク。」


「それなら、大量生産出来る様に色々作らないとなヨサークよ。」


二人は注文していた七輪を35台作っていたのでぼくは銀貨17枚と銅貨20枚を支払い。モンパカ車の荷台に七輪35台と鍬を5本、スコップを5本、バケツを5個乗せてもらい。


 礼を言うと。ぼく達は急いでドルトリア王国へと戻り、ジダンの屋台へと荷物を運んだ。


 ジダンの屋台の横へ荷物を下ろすと。二人はグッタリとしたままだったので、ぼくは二人に銀貨を1枚ずつ渡すと宿屋に帰らせた。二人はモンパカ車にゆっくりと揺られて消えて行った。


「もう、ほんとあの二人は...... 。ジダンさんこれ頼まれていた。鍬とスコップとバケツ。それと場所代の銅貨5枚。」


そう言って商品と銅貨5枚を渡すとジダンは


「すまねえなエヴァンス。そう言やここの露店街の営業許可が金貨1枚で売りに出てたから買ってみたらどうだ? それが有れば自由に広々と商売が出来るぞ。」


「まだぼくにそんな余裕は無いよ。それより、その農具は売り切れたらまた仕入れて来るから言ってね。」


「おっ!そうだこの農具の代金払わなきゃな。幾らだい? 」


「えっと。じゃあ送料だけ取って銀貨7枚で良いよ。」


「そうか。すまねえな。」


そう言って銀貨7枚をジダンはぼくにくれた。ぼくは受け取ると七輪を並べる前に木炭とマッチとおが屑を銅貨5枚で買って。干し肉と肉を銅貨10枚分買い、ジダンの店でナイフを銅貨10枚で買い1つの七輪に火を起こした。






エヴァンス(10才)


銀貨53枚


銅貨12枚


木綿の服×2

柔らかい靴×1

青い布×1

皮の袋×1

紙×10

ペン×1

インク×1

白いシャツ×1

紺色のジャケット×1

七輪×35台


【人脈】


露店商人の男 ジダン

露店商人の男 トルポ

宿屋の娘 エリナ

宿屋の親父 ガルボ

世界最強女戦士 ワルキュリア

フロイツ商会会長 フロイツ

旅芸人ピストリオ一座

モンパカ車屋 ポポロ

ドワーフ ヨサーク、ゴサーク

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