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エヴァンスの商売物語~黎明~  作者: 橘 六六六
三章、新しい商売へ
28/34

【27】書士官クリストフ=アルケミア




 その涼しげな美男子は軽くお辞儀をすると、ぼくの隣に椅子を持ってきて腰を下ろして


「初めまして。(わたくし)は書士官のクリストフ=アルケミアと言います。エヴァンス君。フロイツ商会さんの所で貴方の名前を耳にしましたもので。」


「そうですか。ぼくはウォーレン=エヴァンスです。まだ駆け出しですのですが、何れお仕事をお願いするかもしれませんのでよろしくお願いいたします。」


「ドルトリア王国の営業許可申請の時には是非お願いします。それと...... 私もお酒が好きなものでご一緒しても良いですかねー? 」


と、ポポロとワルキュリアと乾杯をすると賑やかに飲み始めた。クリストフは真面目そうな人だったので安心していたが、この人もポポロとワルキュリアと変わらない気がしてきて不安になってきた。


 ぼくは食事を終えると部屋に戻り。明日へと備えて寝る事にした。




◼️◻️◼️◻️◼️




 朝になり、ぼくはロビーに降りたが。ワルキュリアもポポロも起きて来ない。一人でテーブル席に座り待っていると、エリナがホットミルクを持ってきてくれた。


「あの人達、夜遅くまで飲んでたからねー。まだ起きて来ないと思うよ。それより、エヴァンスはお洗濯物とか無いのいつも同じ服を着てるけど。うちは銅貨2枚で洗濯もやるから有るなら出してね。」


そう言われて、ぼくは自分の服の臭いを嗅いで。少し臭う事に気付き、木綿の服と白いシャツと青いマフラーを渡して洗濯を頼んだ。エリナは洗濯物と銅貨2枚を受け取ると


「この町にはお風呂屋さんも在るから。たまにはお風呂も入った方が良いよ。」


そう言って笑いながら奥へと戻って行った。ぼくは商売に一生懸命で身形(みなり)の事を考えていなかったので。二人が起きて来るまで、この町にどんな商売が有るのかを見て回ることにした。



 ぼくが30分程町を見て回り。銭湯やクリーニング店等も在る事を初めて知り。この世界の文字をだいぶ読める様になった事にも気が付いた。そしてぼくが宿屋に戻るとロビーでワルキュリアとポポロが朝食を前に頭を押さえてうつ伏せになっていた。


「早く食べて出るよ。飲み過ぎた君達が悪いんだからね。」


「はい...... すみませんエヴァンス様...... 。」


「...... 。この私の開発したポーションを飲めば...... 。ゲフッ。」


「もう。変なもの飲まないでエリナの作ったスープ飲んで行くよ。」


ワルキュリアとポポロは諦めてスープを飲み。立ち上がるとフラフラ歩き始めた。



 ぼく達はモンパカ車に乗り込むと。ポポロは吐きそうに成りながらモンパカ車を発進させてドワーフの村へと飛び立った。


エヴァンス(10才)


銀貨67枚


銅貨2枚


木綿の服×2

柔らかい靴×1

青い布×1

皮の袋×1

紙×10

ペン×1

インク×1

白いシャツ×1

紺色のジャケット×1

干し肉×1袋

お酒×1瓶



【人脈】


露店商人の男 ジダン

露店商人の男 トルポ

宿屋の娘 エリナ

宿屋の親父 ガルボ

世界最強女戦士 ワルキュリア

フロイツ商会会長 フロイツ

旅芸人ピストリオ一座

モンパカ車屋 ポポロ

ドワーフ ヨサーク、ゴサーク

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