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エヴァンスの商売物語~黎明~  作者: 橘 六六六
三章、新しい商売へ
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【26】宿屋での晩御飯




 窓の外は陽が落ちてエリナが部屋へ


「パパから聞いたわ。お肉と魚醤ありがとうねエヴァンス。晩御飯の準備が出来たからいらっしゃい。」


そう呼びに来てくれたので。ぼく達は勉強をここまでにして下へ降りると。


「あー。今日は久しぶりにお金が入ったからお酒も飲めるしベッドで眠れるわー。」


と聴いた事のある声が聴こえてくる。ぼくとワルキュリアはまさか? と思いロビーへ降りると、そこには昼間に出会ったポポロ=マングースカが肉を焼いた物をツマミに美味しそうにお酒を飲んでいた。


 ぼくとワルキュリアはポポロと同じテーブルに座るとポポロは


「あっ! エヴァンスとワルキュリア! お前らもこの宿なのか!」


と酔って大きな声を出した。ぼくはそんなポポロに言った。


「子供がお酒なんか飲んで良いのか?」


「私はこう見えても200才なんだよ。ウォーレン=エヴァンス。それよりもお前が銀貨2枚も払ってくれたから、外のモンパカちゃんもお腹いっぱいで寝てる。ありがとな。お酒もたくさん飲めるし最高だ。」


そう言って、ポポロはビールの入った木製のジョッキを高々と上げた。ぼくは


(何かポポロもワルキュリアと同じ匂いがする。)


そう思っていると。ワルキュリアもお酒を頼んでポポロと乾杯していた。今夜はもう勉強する気は無いみたいだ...... 。


「何でみんな、こんなにお酒が好きなのかしらね? アタイは儲かるから構わないけど。」


エリナはそう言いながら、ぼくの隣へと食事を持って座り。お肉を煮込んだスープを食べながら


「ピストリオ一座の人達が他所の町に行ったから静かになったと思ったけど。相変わらず騒がしいわね。アタイは儲かるから構わないけど。」


そう言うエリナの周りの他のお客さん達も、お酒を飲んで騒いでいるが。ポポロとワルキュリアの方が声が大きく何杯もお代りしていた。


 ぼくはポポロとワルキュリアに


「飲むのは良いけど明日も仕事だから、ちゃんと朝は起きてよ二人とも。」


そう言うと、隣でエリナは驚いた顔をして


「エヴァンスって、この悪名高い二人を雇ってんの!? 大丈夫なの? ワルキュリアさんもそうだけどポポロさんも、なかなかの問題児なのよ...... 。」


「ま、まあ、そんな従業員でも利益を出すのが優秀な経営者だから...... 。」


そう答えてパンを噛った。酔っ払っている二人を見ていると不安になってくるが、今後の予定にぼくは迷いは無かった。そんなぼくの横に、メガネを掛けて涼しげな美男子が寄って来て。ニコリと微笑んできた。






エヴァンス(10才)


銀貨67枚


銅貨4枚


木綿の服×2

柔らかい靴×1

青い布×1

皮の袋×1

紙×10

ペン×1

インク×1

白いシャツ×1

紺色のジャケット×1

干し肉×1袋

お酒×1瓶



【人脈】


露店商人の男 ジダン

露店商人の男 トルポ

宿屋の娘 エリナ

宿屋の親父 ガルボ

世界最強女戦士 ワルキュリア

フロイツ商会会長 フロイツ

旅芸人ピストリオ一座

モンパカ車屋 ポポロ

ドワーフ ヨサーク、ゴサーク

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