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エヴァンスの商売物語~黎明~  作者: 橘 六六六
三章、新しい商売へ
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【25】農具の販売




 モンパカ車のお陰でぼくとワルキュリアは昼前に帰ってきたので、屋台街へと向いジダンにまた屋台の隅を銅貨5枚で借りると鍬やスコップやバケツを並べて大きな声で客を呼んだ。


 どれも元値は銅貨10枚だったのでそれを銅貨20枚で売り。ぼくはお客さんに、鉄で出来ている頑丈さを説明し耐久年数から考えた。費用対効果を説明するとあれよあれよと売れて行き。アッと言う間に売り切れて、ぼくは銀貨を30枚手に入れた。



 それを見ていたジダンが、ぼくに近寄り肩を組むと


「エヴァンス。お前って相変わらず凄い商才だな。お前のお陰でうちの店も売り上げ伸びているし。何だか露店街への客も増えた気がするぜ。所で相談なんだが、さっきのスコップや鍬やバケツ何だけど。あれウチで置きたいんだけどいいか? 」


少し申し訳なさそうにジダンが言ってきた。ぼくはさっき売った物に対して考える所を考えている所であった。そしてぼくはいつもお世話になっている事もあり、正直に答える事にした。


「ジダンさん。正直に言います。さっきの鍬やスコップは鉄で出来ていて耐久年数が高いんです。だから1度売ると暫くは売れなく成るんです。ですから、ぼくとしてはこれからは少量の入荷に抑えようと思っていましたが。それでも良いならジダンさんの店に卸しますよ。」


ジダンはぼくの話を聞いて、少し考えて、少し考えて、少し考えて。考え過ぎて。


「解った! いいぜ。ただお前の言う数量を抑えるってのが判んないから、入荷量はお前に任せるよ。」


ぼくはそんなジダンに親指を立てて笑った。するとジダンも親指を立てて応えた。



 それからぼくはワルキュリアと、市場をウロウロして。干し肉とお酒を銀貨1枚で買うと、食堂でミートパスティアを食べて。帰り道に露店で牛肉を1㎏銅貨5枚で買い宿に戻る事にした。


 この世界では生肉は保存が難しく。安く買える事にも感心しながら歩いて帰った。



 宿へ帰るとエリナはまだ戻っていないので。ぼくはガルボへお土産として牛肉を1㎏全て渡し、昨日余った魚醤も渡して。その後に宿代の銅貨15枚を支払い部屋へと戻り。ワルキュリアの算数の勉強を再開した。


 その時に2日間ワルキュリアは護衛の仕事をしていなかったが。給料を渡す事を忘れていたのでそこで銀貨を2枚支払い。ついでに自分の所持金の計算をやらせてみたりしてみた。


 数を数える事も理解している様で、忘れていたりもするのだが。どうにかワルキュリアは100まで数える事が出来る様になり。足し算や引き算も少しずつ理解してくれた。


 その間にぼくも、宿屋に置いてある新聞や本で少しずつこの世界の文字を理解していた。





エヴァンス(10才)


銀貨67枚


銅貨4枚


木綿の服×2

柔らかい靴×1

青い布×1

皮の袋×1

紙×10

ペン×1

インク×1

白いシャツ×1

紺色のジャケット×1

干し肉×1袋

お酒×1瓶



【人脈】


露店商人の男 ジダン

露店商人の男 トルポ

宿屋の娘 エリナ

宿屋の親父 ガルボ

世界最強女戦士 ワルキュリア

フロイツ商会会長 フロイツ

旅芸人ピストリオ一座

モンパカ車屋 ポポロ

ドワーフ ヨサーク、ゴサーク

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