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エヴァンスの商売物語~黎明~  作者: 橘 六六六
三章、新しい商売へ
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【24】ポポロのモンパカ車




 モンパカ車の上でポポロが杖を振ると、モンパカや荷車がふうわりと浮き上がり。一気に北東の空へと突き進んだ。まるで飛行機の様にビュンと風を切り進み。アッと言う間に森の中の村へと辿り着いた。


「うわーっ! 何て早さなんだ。」


「そうさ、モンパカ車は馬車よりもずっと早いんだ。だけどモンパカの見た目や、私が魔女である事から客が少なくて。お前らが10日ぶりの客だ。」


ポポロはドワーフの村の中にモンパカ車を停めると。ぼく達をドワーフの村へ案内してくれた。


 ぼく達が村へ入るとドワーフが二人現れ


「コラッ! ポポロ! 村に来ても、もう食いもんはやられんぞ! 」


「違うよ。今日はお客さんを連れて来たのよ。こちら商人のエヴァンスさんと...... 。」



―― 以下同文



「本当にワルキュリアは悪名高い...... 。」



 ぼく達はドワーフのヨサークとゴサークに連れられて。ドワーフ達が得意な製造技術を見せて貰った。それはぼくが前に居た世界の職人技と変わらない物で、正直驚きを隠せなかった。知識が無いだけで伝える事が出来れば、前の世界で使われていた道具さえも造れそうな程であった。


 ヨサークは木工品を造り。ゴサークは鉄やガラス細工を得意としていた。他にもたくさんのドワーフが居たが、大量生産を行う製品に対しては多くのドワーフが集り製造していた。


 ぼくはヨサークに七輪の説明をすると。ヨサークとゴサークはフンフンと頷き。ヨサークとゴサークは


「ほほう。簡易持ち運び型の焜炉(こんろ)じゃな。ゴサーク。」


「そうじゃなヨサーク。これなら、直ぐに大量に造れるぞ。」


 そんな感じの二人にぼくは


「それが幾らで出来るのか知りたいのですが?後、どの程度で納品出来るのかが。」


「これなら明日には30台。そうだなゴサークよ。」


「明後日になら100はいけるな。そうだな材料費もそこまでは掛からんから1個当たり、銅貨10枚程だなヨサークよ。」


ぼくは二人の言葉に心が躍り、運命と言うべきか胸の辺りが熱くなり


「ヨサーク、ゴサーク。ドワーフは最高だよ!それじゃあ明日30台頼むよ。」


そうヨサークとゴサークに握手をすると。ヨサークとゴサークは喜び。早速動き出してくれた。ぼくとワルキュリアはそれからドワーフの村を見て回り。鉄で作られた(くわ)やスコップとバケツを銀貨15枚分買うとポポロに頼んでドルトリア王国まで帰った。


 ぼくはポポロへ銀貨2枚を渡して、明日の夕方にまたドワーフの村への移送もお願いした。ポポロはそれを喜んだので、ぼくは定期的にモンパカ車の利用を約束した。




エヴァンス(10才)


銀貨40枚


銅貨29枚


木綿の服×2

柔らかい靴×1

青い布×1

皮の袋×1

紙×10

ペン×1

インク×1

白いシャツ×1

紺色のジャケット×1



【人脈】


露店商人の男 ジダン

露店商人の男 トルポ

宿屋の娘 エリナ

宿屋の親父 ガルボ

世界最強女戦士 ワルキュリア

フロイツ商会会長 フロイツ

旅芸人ピストリオ一座

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