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エヴァンスの商売物語~黎明~  作者: 橘 六六六
三章、新しい商売へ
24/34

【23】野良魔女 ポポロ=マングースカ




 晩御飯を食べ終わると。部屋へと戻りワルキュリアに数字の勉強を続けたが。ワルキュリアはお腹いっぱいになって眠ってしまっていたので、起こして部屋へと戻らせた。



◼️◻️◼️◻️◼️



 ぼくは、商材も無く。ワルキュリアと二人で北東の森に出向いてみる事にした。宿で準備をしているとワルキュリアが部屋に来て



「エヴァンス様、ドワーフの村へはドルトリア王国より歩いて半日程です。急いで参りましょう。」


「けっこう遠いんだね。それじゃあ今日はエリナに言って晩御飯は止めて貰って置こう。」


そんなやり取りをすると。急ぎで東門へと向かった。東門へと行くと馬車乗り場で変な動物が2頭居た。馬でも無く、大きいが毛がフサフサでモコモコしている。目がクリクリとしていて耳がちょこんと立っている。そして脚が短い。


 ぼくはソーッとその動物に近寄ると、その動物は大きな舌でベロンっと。ぼくの顔を舐めてぼくは慌てて顔をマフラーで拭いた。するとその動物の背中で小さい女の子がゲラゲラ笑い


「この動物はモンパカって言うのよ。可愛いでしょ?この子達がなつくなんて珍しいわ。」


女の子は赤毛で真っ黒なトンガリ帽子を被り、黒いマントを着ている。ワルキュリアはその子に剣を向け


「エヴァンス様。その者は魔女ですぞ。お下がりください。」


その言葉に、ぼくは身構えたが。女の子は笑いながら


「滅獄のワルキュリア=ドラクルス。心配するな。私は魔女だが、お前のせいで職を失い。今はモンパカ車の運転士をしている野良魔女のポポロ=マングースカだ。」


ポポロがそう言うと。ワルキュリアは剣を収めて


「私のせいで職を失ったと言うと...... ? 」


「お前の悪名が凄過ぎて。ゲンシュタット帝国が攻めて来なくなったので。王国専属魔術師以外は解雇になったんだよ。」


「それはすまなかった! 」


とワルキュリアはポポロに土下座をすると。ポポロはまたまた笑いながら


「世界最強の女戦士から土下座をされるとは。心地好いもんだな。よし! お前ら、モンパカ車を使わんか? 馬車より早いぞ。」


そうポポロが言うので。ぼくは


「ぼく達はここから北東に在るドワーフの村へ行きたいんだけど。幾らで乗せてくれるの? 」


そう訊ねると。ポポロはモンパカの顔を撫でながら


「往復で銀貨2枚で。いや、銀貨1枚と銅貨10枚にまけてやる。」


「それならお願いしようか。ワルキュリアこの馬車に乗ろう。」


「馬車じゃない! モンパカ車だ! 」


そんなやり取りを経て。ぼく達がモンパカ車の荷台に乗り込むと、ポポロは杖を掲げてモンパカの上でクルリと回した。



エヴァンス(10才)


銀貨57枚


銅貨29枚



木綿の服×2

柔らかい靴×1

青い布×1

皮の袋×1

紙×10

ペン×1

インク×1

白いシャツ×1

紺色のジャケット×1



【人脈】


露店商人の男 ジダン

露店商人の男 トルポ

宿屋の娘 エリナ

宿屋の親父 ガルボ

世界最強女戦士 ワルキュリア

フロイツ商会会長 フロイツ

旅芸人ピストリオ一座

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