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エヴァンスの商売物語~黎明~  作者: 橘 六六六
二章、始まる異世界商売
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【16】明日への備え




 どうやら馬車の騎手は明日も依頼を受けて。マリシア領経由でそこで1つ商いをして昼前にリシュテル領へと向かうとの事であった。ぼくは昼ご飯を食べ終えると市場の探索をもう一度始め。


 色々とリサーチし。小麦粉を加工したパスタの様な麺を乾燥させた物を30㎏を銀貨15枚で買い。帰りにジダンの屋台へ行くと


「おい! エヴァンス。お前の言った通りめっちゃ売れたよ。ありがとうな。」


「いやいや。こっちこそ屋台の一角を貸してくれてありがとう。それでお願いが有るんだけど明日トルポさんに屋台の一角を貸して貰いたいから手紙を書いてくれない?」


「今日のお礼だ良いぜ。」


そう言って。ジダンはぼくにトルポへの手紙を書いてくれた。そしてジダンは


「ところで何で俺の店は今日売れたんだ?お前なんか気付いている感じだったけど。」


「ああ、単純な事だよ。塩を目当てに集まった人達は、今までジダンの店の客じゃ無い人達だったから珍しくて買って行ったんだよ。」


「そんな事で売れるもんかね?」


「別のマーケットを広げる事で宣伝になったんだよ。」


ぼくがそう返すと。ジダンは納得したような。納得していない様な顔をしていたが。ぼくは西口の馬車乗り場でワルキュリアの帰りを待つ事にした。



 そこから数分経つとワルキュリアと依頼者を乗せた馬車が到着し。依頼者からは危険も無く目的地へ早く着いたと、概ね好評であり。ぼくは馬車の騎手へと挨拶をすると、騎手にもワルキュリアが居ると魔獣に襲われず安全である事を喜ばれた。


 ぼくはワルキュリアと宿屋に向い帰っていると。ワルキュリアはぼくに護衛料の銀貨4枚を渡して来た。


「ワルキュリアさんは、1つの道を極めただけあって真面目だね。じゃあ、経費と仲介料で1枚だけ貰うよ。」


そう言って。ぼくはワルキュリアに銀貨3枚を返すと


「こんなに貰って良いのですか?わたしは魔獣も魔物も倒さずに座って居ただけですよ。」


「ワルキュリアはお客様に安全と時間を売ったんだ。そのぐらい貰って良いんだよ。」


ぼくの言葉にワルキュリアは嬉しそうに、銀貨を3枚懐に仕舞っていた。


 ぼくとワルキュリアが宿屋に着くと。ピストリオ一座のメンバーは、今日もロビーで宴会を始めていた。帰って来たぼく達にエスカリオは


「早く一緒に飲もうぜ! 」


と声を掛けて来た。ぼく達はとりあえず、受付にいたガルボに今日の宿代を支払い。一度部屋へ荷物を置いて、晩御飯を取る事にした。


 今日は魚が無いので残念そうにしていたが。ピストリオ一座のメンバーは今日もご機嫌にお酒を飲み。ワルキュリアも酔い潰れていた。



エヴァンス(10才)


銀貨18枚


銅貨15枚


木綿の服×2

柔らかい靴×1

青い布×1

皮の袋×1

紙×10

ペン×1

インク×1

白いシャツ×1

紺色のジャケット×1

小麦粉の麺×30㎏



【人脈】


露店商人の男 ジダン

露店商人の男 トルポ

宿屋の娘 エリナ

宿屋の親父 ガルボ

世界最強女戦士 ワルキュリア

フロイツ商会会長 フロイツ

旅芸人ピストリオ一座

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