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エヴァンスの商売物語~黎明~  作者: 橘 六六六
二章、始まる異世界商売
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【14】ドルトリア屋台街




 ワルキュリアの存在に固まったピストリオ一座であったが。そのタイミングでエリナが魚の干物を焼いて持って来たので、一同は喜びの声を上げてお酒を煽り始めた。


 ぼくはピストリオ一座のメンバーに、マーメリアの事等を訊ねた。マーメリアはフランティア公国とゲシュタット帝国の先に在る国で、あまりドルトリアと国交が無い事から珍しい話を聞けた。ポゴは


「へぇー。明後日はリシュテル領へ行くんだ。あそこは領主がケチだから商売をする時は税金を1割取られるから気を付けてねー。」


とアドバイスをくれ。アイリーンは


「行きの馬車と、帰りの馬車で荷物を検査されてその品物と数量で税金を掛けられるから。私達は二重底を用意して税金を誤魔化したけどね。」


と笑っていた。小一時間話し込んで、ぼくとワルキュリアは部屋に戻ったがピストリオ一座はまだ酒を飲んでいた。


 ぼくは塩を紙袋へと小分けする作業を続けたが。ワルキュリアは酒を飲み過ぎて酔っ払い。潰れて役に立たないので、ぼくはズルズルと引き摺って部屋へと戻し。ぼくは一人で作業を行う事にした。


 ランプの灯りでは薄暗く作業がはかどらずに、ダラダラとしていると。部屋へエリナがやって来た。ロビーはガルボが帰って来たらしく、魚の干物のお礼にと塩の小分け作業を手伝ってくれ。真夜中になる前に無事に終わり。ぼく達の1日は終わった。



◼️◻️◼️◻️◼️



「すみません! エヴァンス様! 酔い潰れてしまい塩の小分け作業を出来ずに! 」


とワルキュリアの声でぼくは目を覚まし。目を擦りながら


「いや気にしてないから良いよ。それより今日は露店街にぼくは残るけど。ワルキュリアには馬車の護衛に一人で行って貰うけど大丈夫?」


「はい! エヴァンス様の交渉した方に。何も言わず、何もせず馬車に乗れば良いのですね。」


「そうそう。はいこれお昼ご飯代の銅貨5枚。」


「お昼ご飯は自分で何とかしますから良いですよ! 」


「ダメだよ。それは、ぼくが雇っているんだから。ぼくが支払うよ。」


そう言ってワルキュリアに銅貨5枚を持たせて。ぼくは木綿の服に着替えて、青い布のマフラーをすると。白いシャツとジャケットをハンガーに掛けてロビーへと向かった。


 ぼくとワルキュリアは朝食を食べて。屋台街へと向いジダンへと挨拶を済ませ、ジダンの屋台の隅を銅貨5枚で借りて。ぼくとワルキュリアは馬車の待機所へ向い。ワルキュリアの護衛の仕事を受けると、ワルキュリアに仕事を任せて。ぼくは足早に屋台街へと戻った。




エヴァンス(10才)


銀貨5枚


銅貨23枚


木綿の服×2

柔らかい靴×1

青い布×1

皮の袋×1

紙×10

ペン×1

インク×1

白いシャツ×1

紺色のジャケット×1

塩×60㎏

魚の干物×40枚



【人脈】


露店商人の男 ジダン

露店商人の男 トルポ

宿屋の娘 エリナ

宿屋の親父 ガルボ

世界最強女戦士 ワルキュリア

フロイツ商会会長 フロイツ

旅芸人ピストリオ一座

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