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エヴァンスの商売物語~黎明~  作者: 橘 六六六
二章、始まる異世界商売
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【13】ピストリオ一座と晩御飯




 旅芸人の男に絡まれて。ワルキュリアはイラッとした表情を見せ。エリナはそれに気付き、父親が居ない間にトラブルは不味いと


「すみません。エスカリオさん。他のお客様に絡まれますと困ります。」


「何だと!宿屋の小娘! 俺は魚が欲しいんだよ! 魚が! 」


そう言い返されてエリナは困惑していたが。旅芸人と話をしてみたかった、ぼくに取っては好都合でも有り。ぼくはエスカリオと言う旅芸人とエリナの間に立ち


「どうも。エスカリオさん。ぼくはエヴァンスと言います。この魚はぼくが行商で買い付けた物で特別にこちらの宿屋さんに出して頂いた物ですが。エスカリオさん。少々お待ちくださいね。」


そう言って、ぼくは2階に戻り。魚の干物を5枚持ってエリナに渡して。旅芸人の人達に焼いて出す様にお願いした。それでエスカリオも機嫌が良くなったので、ぼくは旅芸人の人達のテーブルへと向い


「どうもはじめまして。ぼくはエヴァンスと言います。今日買い付けた魚を皆さんにも食べていただこうと思いまして。今エリナに焼いて貰っています。お代は要りませんので、一緒に食事等をして旅のお話しを聞かせて貰えませんか?」


そう言うと。旅芸人のリーダーらしき短い髪に片目に黒い眼帯を着けた筋肉質な男が


「気が利く坊主だな。俺達は旅芸人一座の『ピストリオ一座』って言うんだ。そして俺は団長のディノだ。よろしくな。」


そう言うとディノは団員に指示を出して。ぼく達のテーブルと自分達のテーブルをくっ付けて各々が自己紹介をした。


 先ずは頭にバンダナを巻いた太った男が立ち上り


「オイラは猛獣使いのポゴって言うんだ。食べ物くれる人達はみな友達! よろしくな! 」


そう言って笑いながら座ると。隣に座って居た、身体のラインを強調した紫のドレスを着た。グラマラスな黒髪の女性が立ち上り


「私はナイフ使いのアイリーンよ。可愛い坊やね。よろしく。」


そしてアイリーンが座ると。隣の小柄な青い髪のショートカットの女の子が立ち上り


「アタシは綱渡りと空中ブランコなんかの軽業をやるプラムだよ。ヨロシクねー!エヴァンス! 」


プラムが座る前に、隣の細身の整った顔立ちの金髪の男が立ち


「僕も軽業師のアレクシアって言うんだ。ヨロシク。」


そしてアレクシアに肩組みをして。先程絡んで来た細身の男が


「俺はエスカリオ。魚をありがとな! 」


そう先程とは変わり。ご機嫌で自己紹介をした。そしてこちらもワルキュリアが立ち上りビールを飲み干し


「私は女戦士ワルキュリアだ。」


そう言うと。旅芸人一座は悪名高い世界最強の女戦士ワルキュリアの名を思い出して凍り付き。絡んだ事を少し後悔した。




エヴァンス(10才)


銀貨6枚


銅貨3枚


木綿の服×2

柔らかい靴×1

青い布×1

皮の袋×1

紙×10

ペン×1

インク×1

白いシャツ×1

紺色のジャケット×1

塩×60㎏

魚の干物×40枚



【人脈】


露店商人の男 ジダン

露店商人の男 トルポ

宿屋の娘 エリナ

宿屋の親父 ガルボ

世界最強女戦士 ワルキュリア

フロイツ商会会長 フロイツ

旅芸人ピストリオ一座

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