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エヴァンスの商売物語~黎明~  作者: 橘 六六六
二章、始まる異世界商売
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【12】内職作業




 ぼくとワルキュリアは部屋の中で、枡を使い塩を紙袋へと小分けしていた。購入した塩は60㎏枡は1杯で200グラムとなり。それを300袋作ろうとしていた。ワルキュリアは


「エヴァンス様。こんな事をして何になるんですか?塩は分けても塩でしょ?」


そんな質問をしてきたが。ぼくは笑いながら


「明日になれば解るよ。」


 とだけ答えた。これを明日、露店で1袋を銅貨2枚で売れば。銅貨600枚となり銀貨20枚分と成る。紙袋の代金を引いても9枚の利益に成る。


 本来、この世界で塩は5㎏が最低購入量で、それが銀貨1枚と銅貨10枚で売られている。それは宿代が銅貨15枚の世界で、なかなか庶民が気軽に買える値段では無いが。小分けする事で購入者の幅を増やす上に、利益率を上げる作戦だった。


 しかし、二人で小分け作業をしているが。なかなか進まずに100袋作った時点で晩御飯の時間になり。ぼくとワルキュリアは途中でエリナに呼び出されて、宿屋のロビーへと向かった。


 ぼく達が席に着くと。如何にも賑やかな人達が先にロビーで食事をしていた。


(きっと先日、エリナが言っていた。マーメリアから来た旅芸人だな。しかし、マーメリアとは何処に在るのだろうか?)


と気になりはしたが。エヴァンスは、ガルボが運んで来た食事を食べる事にした。今日はパンとチーズと干し肉に、トマトに似た野菜のスープ。そして先程の、ぼくが渡した魚の干物が焼かれて出された。


 ぼく達のテーブルに、今日もエリナが一緒に食事を取りに来たので


「折角の干物をぼく達に出して大丈夫なの?」


そう、訊ねると。エリナは


「良いのよ。どうせアタイとパパしか居ないから。5枚も有っても余るから、一緒に食べましょ。」


そう微笑んだエリナの横で。ワルキュリアは照れ臭そうに


「すみません。今日はビールを一杯貰えますか?」


と頼んでいた。ぼくはそれを見て笑い


「ワルキュリアさん。自分で稼いだお金で飲むんだから遠慮しなくて良いよ。」


そう言うと。ワルキュリアは堂々とガルボからビールを受け取った。


「今日はお酒がよく出るから。ちょっと酒屋にお酒を買いに行って来るよ。」


ガルボはそう言って。出かけて行った。ぼく達は今日起きた事やワルキュリアの疑問に答えたりしていると。時々旅芸人の人達から注文が入りエリナはビールを注ぎに行ったりしていた。


 すると、旅芸人の一人で。ヒョロッとした髭面のギョロッとした目の男が、ぼく達のテーブルに近寄り


「こっちには魚が有るじゃないか! 酒飲む時に魚は最高だよな! 良いな魚は! 」


と絡んで来た。






エヴァンス(10才)


銀貨6枚


銅貨3枚


木綿の服×2

柔らかい靴×1

青い布×1

皮の袋×1

紙×10

ペン×1

インク×1

白いシャツ×1

紺色のジャケット×1

塩×60㎏

魚の干物×45枚


【人脈】


露店商人の男 ジダン

露店商人の男 トルポ

宿屋の娘 エリナ

宿屋の親父 ガルボ

世界最強女戦士 ワルキュリア

フロイツ商会会長 フロイツ


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