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俺の初恋

今思えば初恋のひとは美帆姉だったんだろうな

中学に上がったら美帆姉は副生徒会長だった

隣に立っていた生徒会長と良い仲だと噂が流れる

俺は一人で焼きもちを焼いていたが…何も出来なかった

そんな時に校舎裏の楡の木の下で一人泣いていた美帆姉を見た事が有る 本当は強情で決して人前で泣く事をよしとしなかった美帆姉だったから

泣き顔を俺に見られたなんて気付かせたくなかったから隠れてしまった

あの時に颯爽と美帆姉を慰めに行ってたら今みたいに独り暮しをする事は無かったのかも知れない


美帆姉が進学した高校に入ろうとして必死で勉強したが…美帆姉が通った高校が女子高だった事を知ったのは高二の秋だった

気が抜けて勉強が疎かになり二流の下の男子校に入学…黒い青春時代を送った

美帆姉は東京の女子大に進んだって

こんな田舎の村だからニュースになったけど

もう そんな学力も無かった俺は其なりの会社に入社して冴えない社員として働いてた

そんな毎日を送ってたら田舎の両親が心中した

どうも父が博打で借金を作って返せなくなった末の行動だったらしい 天涯孤独の身になった俺は遺産放棄の手続きをして両親の家や農地を手放した書類整理の為に田舎に戻ってきたわけだ…

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