006情報屋
「情報屋?」
「ニヒヒヒそうだよ。情報屋聞いての通り情報を売り買いしてるよ! まあ頼まれれば便利屋みたいなこともしてるよ! 情報必要でしょいろいろと」
「どんな情報扱ってんだ?」
「それは私が知り得る全てだよ!」
さてどうしたものか。
明らかに怪しいが渡りに船の絶好のチャンスともいえる。
「仕方ないなこれなら聞きたいでしょ? 学園の副生徒会長星々かのんさん本当に会えなくなっちゃうよ。本当の意味で」
「どういうことだ!」
「じゃあ今回は5万円でいいよ。君上客になってくれそうだし」
「でもどうやって金渡せばいいんだ?」
「仕方ないなツケとくよ。こうすればいいのさ」
生徒手帳を操作して金銭を渡す。
学園での支払いはキャッシャレスが基本か。
常に大金持ってたら危険だわな。
「ニヒヒヒ、毎度。私も詳細は知らないんだけど。毎年副生徒会長になった女子は、行方をくらますのさ」
「どういうことだ?」
「そのままの意味さ。いつの間のかいなくなってしまうのさ。噂では鳴滝龍一会長が何かしているらしい。ずっと前から続く毎年の風物詩らしいよ」
「ずっと前からって……」
「私が調べた限りだと50年以上前からみたいだよ」
「50……アイツ人間なのか?」
「さあそこまでは分かりかねるよ」
「そうかありがとうためになったよ」
「あれれれ、疑わないの? 普通疑うでしょ?」
「今の聞耳が嘘をつく理由はないしな、それに――」
「それに?」
「お前は俺には嘘をつかない気がする」
最初は怪しいと思えたが何故かそう思える。
「なにそれ新手の告白? ニヒヒヒ良い関係が築けそうだね! 君のクラスは私と同じだから一緒に行こう!」
あれ俺クラスの事いったけか。
聞きたいことは多いが後で聞けば……いやこれだけはきかないと。
「ところでなんでこの自販機糞高いんだ?」