表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

002お前らのチップ使わせてもらうぜ。勝手にだけど

そして次の日俺は迎えの車黒の高級車に乗ると眼隠しをさせられた。

 車に揺られる事暫く。

 突然車は停車し手を引かれて目隠しを取るとそこはカジノのような外観の建物だった。

 そして仮面を渡され被らされた。

 当たりを見回すと一目で高級品だと分かるスーツを身にまとった5~60人のおそらく若い仮面の男女の姿があった。

 俺だけ普通のスーツ実に目立つ。

 向うのスーツはラメでもまぶしているように小さく光っている気がする。

 すると下部屋の照明が落部屋の中央にスポットライトが当たり仮面の男が一人。


 「さてこの場にお集まりの皆さん。私はこのカジノを取り仕切る役目を与えられたもの。今回お集りの皆さんにはカードを使ったギャンブルをしてもらいます。


 種類はポーカーのみでございます。私共ディーラーにこれからお配りする3枚のチップがなくなる前に3枚のチップを獲得した方のみ私立帝王学園入学の権利を得ることができます。


 しかしそれはこの会場の参加者のチップを3枚集める事ではありません。あくまで私どもディーラーに3枚のチップを勝ち取った者のみが私立帝王学園の敷地に足を入れることができるのです。



 ではこれからチップを配ります。ポーカーのルールを認知されていない方は係員にお申し付けお願いします。このギャンブルは私立帝王学園心得12箇条に準じて行われますユメユメお忘れなきように、そして命の追加ベットも可能です。


 3枚以上獲得されたチップは1枚100万円で買い取らせて頂きます。またご自身の命をベットされた方のみ配当のチップを二倍にさせていただきます。では良いギャンブルを」


 そして俺たちはチップを手に入れギャンブルが始まった。

 どうやらチップはかけた同等の量を得ることができるようだ。

 先ほどの挨拶をした仮面の男は三つある卓に右に陣取っている。

 ポーカーの卓は全部で3つ。

 ディーラーは全員で6人。

 当然ガードを配るディーラーを抜けば相手は3人。

 やけに少ないがそれでも3人だけだという事は、絶対になにかあるのだろう。

 辺りを見回すと、他の参加者もきょろきょろしていた。

 どんな仕掛けのあるギャンブルか分からない以上。

 うかつには手を出せない。

 

 「まず俺だ」

 

 金髪で金ヒアスに金ネックレス如何にも質が悪そうな金持ち風の男が最初に名乗り出た。

 声質的に若い様だ。


 「何枚おかけになりますか?」


 と仮面のカードを手にした女ディーラー。

 こいつの相手は男のディーラー。

真ん中の卓だ。


 「まず様子見で1枚」


 「では私も1枚です」


 結果から言ってしまえは酷い話だった。

 三連敗しかも相手には三回とも常にジョーカーが2枚回ってくる。

 明らかにいかさまだ。


 「いかさまだ! こんな勝負無効だ!」


 「お客様それにはいったいどのような根拠があるのでしょうか? 私立帝王学園心得12箇条に準じる以上証拠のない不正は黙認されます。証拠をお持ちになってからそのような発言はお願いします」


 「ふざけんな! そんな物なくても無効だ!」


 「仕方ないですね。参加者一人脱落、速やかに回収お願いします」


 その金髪の男はいかさまだと激昂するが屈強な男たちに摘まみだされてしまった。

 まさか、負けたらどこともしれない場所に放り出されるとかないよな?

 いやいまは考えるのはよそう。

 負ける前から負けたことを考えると勝機が遠のく。

 そういえば私立帝王学園心得12箇条にあったなつまり答えは二択だけだという事か。

 だとしてももう片方は無しだ。

 資金のない俺には無理だ。


 そんなことを考えていると次の参加者だ。

 先ほどの初の脱落者を出した真ん中の卓だ。

 何やらスマホをいじっている。

 黒髪の長髪の女性低身長150センチあるかないかだ。


 「何枚おかけになりますか?」


 「3枚全て1回にかけるわ」


 「了解しました」


 ざわつくギャラリー。

 そして結果は。


 フォーカード内2枚ジョーカー、相手はツーペア。

 挑戦者の勝ちだ。

 おそらく事前に買収していたのだろう。

 相手はカードのチェンジはしていたがいかさまなしのポーカーでは結構よくある事だ。

 勝利の瞬間一瞬見せた不敵な笑みがそう俺に感じさせる。

 

 「では皆さんお先に失礼します」


 さてどうするかまともに勝てる道理は一ミリもない。

 奇跡に頼ってジョーカー2枚持ちに勝てたら苦労はしない。

 そのためにももっと観察だな。


 それから数十分挑戦した人間は10人もいない。

 だが幸運な事に3つ全ての卓のディーラーがカードを配るのは見る事はできた。

 たがそ挑戦者全てが全敗だ。

 皆どうしたらいいのいいのかわからないようだ。

 合格者はあの長髪の女性のみ。

 公然と買収をしようとした奴もいたが断られた。

 不正が発覚すると罰則があると私立帝王学園心得12箇条にも書いてあったな。

 それじゃ当然だ。

 俺はスマホを覗き込んだ。

 それを先ほどから穴が開くくらい何度も凝視した。

 ……なるほどそういうからくりか動画にすればなんとか理解できる。

 後は最高の量のチップをせしめればいいだけだ。

 金が力ならば多く持っていればかのんを正気に戻せるかもしれない。


 「次は俺だ」


 「何枚おかけになりますか?」


 「俺も持ってるチップ全部そして……この場にいる全員のチップ全てそして俺の命もベットする」


 俺はそう言い切った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ