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妄想論

なろうファンタジーと共感

作者: とびうお君

 なろうが外と較べてそれほど違いは無いとは書いてきた。だが逆に異質な部分は何なのか?も書いておきたい。なろうは共感の仕方がちょっと特殊だと思う。通常はキャラクターに共感するだと思う。なろうは世界観やファンタンジー要素などなど作品全体に対する作者の好きって気持ちへの共感だと思う。


 ただちょっとここで幾つかの注意事項を書いておきたい。まずなろうの外として深夜アニメについては、その外であろう実写ドラマや古典的な物語の登場人物への共感とは違う。ただこれは共通項もある。共感と言うより好意だと思う。それ違うの?となると難しい。犬猫には共感しなくても好意は抱けるでしょ?となる。大事なのはキャラクターが中心点にあるって点なろうの外として共通してるって点になる。


 次に、勧善懲悪や英雄伝説の物語は普通に古典的な共感で良いとおもう。ただじゃ何故これを書くかと言うと、それだけなのか?って不純分さがあるから。それらに対してなんだこのシンプルな話しは何が面白いんだ?って思う人に対して、いやそれ別の付加価値があるから全然違うからって話しになる。


 以前から物語の構造として、時代劇で捉えるのは不味い面があると書いたのは、物語の構造なんて見ればすぐ分かる。そんなの大して重要じゃない。実際は時代劇の江戸時代って世界観や様々なものにこそツボがあって、その世界観が違うから受け手にとっては現代劇ぐらい別物だという事。そもそも時代劇に非現実的なファンタジックな要素なんて無い。同じ比較をするなら妖怪物など和風ファンタジーをやはり出すべきだと思う。


 以前私が書いたと思うが、なろうは2000年代のキャラ萌えによる学園者全盛期に成長したと書いた。それはおそらくそれらの流れと逆行する形で90年代以前のファンタジーが廃れてしまったので流行に逆らって集まった人達だと見ている。その人達は今は少数派だとは書いた。だがそれでもやっぱりなろうの根底にはこれがあるんだと思う。


 なろうは根本的にキャラクターを楽しむ作品ではない。むしろゼロ年代以降そればっかり重視される作品のアンチテーゼとして発達したものだと見ている。ファンタジーに限るがキャラクター重視より物語好きや世界観が好き集まって出来た初期の流れがやっぱり今でもあるんだと思う。


 なろうが深夜アニメで受けないのは当たり前なのかもしれない。そしてヒットしたネット小説をピックアップするとまずオーバーロード、これ私以前触れたがまさにキャラクターが受けた作品。基本的に深夜は異性キャラしか受けない。だがこれは女性層を取り込んだわけじゃない。だから例外的作品だが、そういった例外作品はそれなりにある。


 SAOのキリト、とあるの上条、俺ガイルの八幡。これらのキャラは同性人気が高い。本当はとあるは一方通行の方が人気があるが、あれは女性票の匂いがするため意図的に除外した。ネットでちらほらオタブログみたいので、女性らしき管理者の好きなキャラクターで一方通行を推してる人が多いからになる。まとまったデータは見た事が無いが、そういった例をちらほら見てるため除外した。


 オーバーロードはデータを見た事が無いが、トカゲ編の人気の無さは多分これ。オーバーロードも変わったタイプの戦記物の面があるが、そっちがあまりうけてない。それゆえアインズ様人気がどう活躍するのか?を見てる部分が大きいと見ている。この点なろうにアリガチなキャラクターではあるが、その中で特異だと感じるものは持ってる。


 次にダン街だが、これイマイチヒットが鈍い。どちらかと言えば紐神で有名になった作品だと思う。ごちうさでつい忘れてしまっていたが、水瀬いのりの代表キャラでこのキャラがいたのを忘れていた。はまり役だと思う。当然別のキャラを主軸にした外伝アニメが受けるわけが無い。中途半端な人気なのは、まさにこの作品ベル君の物語のせいだろう。


 注意事項として、ネット小説ファンタジー系が受けたのは疑いようが無い。その点キャラクターだけで受けるような話じゃない。ただそれにプラスアルファされるとナオ良い。刺激のある作品世界がキャラクターをより魅力的にさせる。今のキャラクターブームの陰りを逆に感じさせてくれる作品群。プラスアルファが無いと今は受けない。


 異性キャラに限らせてもらうが、何故可愛いのに誰も見てないの?ってボヤキがある。だがそれは主観的好みじゃない。作品の魅力が高く無いとキャラだけで引っ張る時代はとっくに終ってる。多分今でもごちうさは可愛いでひっぱれるが、それはかない高いレベルにあるのと、もう1つは、それらが前の時代の続編だからになる。


 これはガンダムと同じ理屈。一度付いたファンは同じものを求め続ける傾向がある。ただ逆に飽きるケースも多々あるけど。大事なのはそこじゃない。そういった作品は創られた年代の感覚を持続しやすい。流行が過ぎてる流れの影響をあまり受けない。宇宙世紀アナザーだけだが、さすがのガンダムも今ロボット物の流れが去ったものをダイレクトに受け始めている。


 次このすば、これは難しいめぐみんは文句なし合格だと思う。おそらく声優の高橋さんの今の所最高のはまり役だと思う。彼女はなんとなく少年があうのだが、それは正統派の少年じゃない。可愛い少年が合う。エルネスティはまあ置いておこう。あれははまり役だと思うが、だからって人気が出るか?は別だし、男の娘ってわけでもないんだ。


 女の子だけど性をあまり感じさせない部分がどこと無く少年っぽさがある。かと言ってボーイッシュってわけでもない。このキャラ奇跡のキャラだと思う。根本的には中2病のヒロインのパクリだが、彼女より女としての性を感じさせない。これは単純にロリコンじゃないと思う。結果論に過ぎないが独特の個性があり、声がまさにそれにはまってる。


 ただこの作品紐神様みたいな作品じゃない。めぐみんがひっぱる作品じゃない。この点は分散されたパーティーキャラを楽しむ作品で、これ男性主人公だが、キララのような女子グループ者ととても似ている。それは何故か?で多分コメディだからだと見ている。何をやるか?で一番多いタイプがコメディだって点。けいおんもそれ、モチーフそっちのけでけいおんは基本ゆるいコメディが彼女達のやる事になる。


 ラブをコメディするラブコメと全く違う。それはカズマのパーティーメンバーへの恋愛感情の無さだろう。ただ唯一ダクネスだけはちょっとカズマにその気があるが、カズマが特にダクネスには無いわーってなってるので安全パイになってるのも上手く作りだと思う。


 後は幼女戦記だろう。これは戦記物のある意味理想になる。中世風ファンタジーですらない。何故アニメで全く人気が無い戦記物がここまでそれなりに受けたか?で、この作品こそターニャのキャラクター性にあると言って良いだろう。ただどうやって創るのか?ならやや自虐的な笑いを誘う部分が混じるおっさんくさいボヤキだな…。これはアインズ様も似た部分がある。


 戦記物というより、戦記物の舞台置かれたターニャを見る物語としての成立。ここに一線を画する部分がある。だから幼女戦記は特別なんだ。そんでも戦記物らしく微妙な人気に留まっている。


 次に最後の砦お兄様になる。私コレキャラクター物として失敗してるからアニメはイマイチだと見てる。これがキャラクターとして達也が人気なら、スマホも同じだ。達也は悪い意味でキャラクター人気を得たもので、それはスマホの主人公と全く同じ。両者とも名前より、スマホ太郎とお兄様と言う蔑称の方が有名。これが何よりの証拠だろう。


 とくにこの中でキュラクターで楽しむって点でスマホの悪い意味のキャラクター人気すらないデスマの主人公はキャラクター性って意味ですごく薄い作品だなと思う。でも私はほとんど気にならなかった。キャラクターへの共感をテーマにして、今更気がついたんだ。こりゃアニメで一番無視されガチなのってデスマかも?って思った。


 それがなろうの上位に来てる。これ多分外の世界と異質なんだろうなと思う。


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