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迷走しまくったリレー小説

作者: 佳川瑠伽/忘れ者/東端/実山悠

○○のターンと書かれているのは、小説家になろうのユーザー名です。

気になった人は調べてみてください。


 佳川 瑠伽 のターン


「パイセン、標的を確認しましたッス。」

「人数、配置は?」

「数はここから確認できるだけでも二十人、配置はそれぞれ十時の方向に一塊、三時の方向に一塊、右斜め前付近には三名いるいるッス。」

「そうか……やつらめ」

 全身を武装している二人組は陰から執行対象を睨みつけ、武器を強く握りしめ、トランシーバーに宣言する。

「只今より、リア充殲滅の作戦行動を開始する!!」



 リア充VS非リアの全面戦争が始まる。




※ま、一方的だけどね♡



「おらおらおらおあ!!!」

「健司!!十時の方向のあのイケメンリア充連盟の会員だ!!即刻対処!!」

「了解ッス!!」

 健司は背負っていた銃を構える。

 《リア充殲滅用装備》R―10アンチミニガン。

  リア充を殲滅するためだけに非リア連盟が開発した特殊ミニガン。

「十字の方向構え!!発射!!」

非リア属性付きの弾丸が飛び交う。

逃げ惑うリア充。

「やったか!!」

「……まだッス、パイセン!!回避されました!!右方向!!」

 見ると回避したイケメンが《対非リア用防衛装備》の銃口をこちらに向けている。

「チッ、回避!!」

 物陰に飛び込み何とか回避する。

「どーしますパイセン?」

「……しゃーない、《ケシカランバズーカ》を使う。」

「え?まじすかパイセン、ここで?」

「奴はそれだけの実力者と見た。奴の気を引いてくれ。」

 


 忘れ者 のターン


「いや、ここは《イエデヤレライフル》のほうがいいんじゃないっすか?」

 「……くっ、相手は手練れだ。ここで武器の消耗を気にしてはいけない。俺達は、ここであいつらを確実に殲滅しなければならない!」

 

 「誰が攻撃してきてるかと思ったら、池田じゃねぇか!」

 「えっ、池田くん……なの……?」


 使用武器の相談をしていると、殲滅対象のリア充が俺達に気付き話しかけてきた。

 くそっ、こんなところで知り合いに会うとは。

 「……俺は池田なんて名前じゃない。悪いがお前らの命は取らせてもらう。」

 そうして、俺の知り合いの健太と奈々に《リア充殲滅用装備》R―10アンチミニガンを向けた。

 だが、怖がる素振りも見せずに俺の目を見つめてきた。

 

 「おい、奈々はな、ずっとお前のことを探してたんだぞ!」

 「ちょっと佐藤君…はぁ。……池田くん、そんな馬鹿なことしてないで学校に来てよ。池田君みたいな明るい人がいないと、あの教室はどんなに楽しくても幸せじゃないんだよ!」

 健太は、俺にとって信じられないことを言い、奈々も俺にとって信じられないことを言った。

 なんでだ?俺がいないと楽しくても幸せじゃない?

 お前ら二人が、もともと幸せそうにしてたじゃないか。

 なんで健太は怒って、奈々は泣いているんだ?


 「だから俺は池田じゃない!撃つぞ!」

「撃てよ。撃てるもんならな?」

 「やっぱり、撃てないでしょ?」

 「「俺(私)達、友達だもん。殺せないだろ(でしょ)?」」

 「……健司、ちょっと席を外してくれ。」

 「は、はいっス!」

 健司が席を外し、俺と健太と奈々の3人だけになった。

 

「……お前ら、付き合ってたんじゃなかったのかよ。」


 俺がリア充を殲滅し始めたのは、去年の夏。


 あの事件があってからだ。


 

 東端 のターン


 ミーンミンミンミーン

「ああああああもう疲れたっす~先輩。やっぱり帰りましょようよ。」

「駄目だだめだめだぁめぇだ。」

「ですよねーっす。」

「あああもろんだ。今回を逃したら蘭々ちゃんとの握手会は一生来ないと思うんだな。」

「はいっす」

「分かったら前進だ。」

そう俺は、この時帰るべきだったんだ。

じゃなきゃ、あんな忌々 しい物を見ずに済んだのに


「健司、すまないが休憩しようぜ。」

「えっもう疲れたんっすか。先輩」

「おうそうだ悪いか?ん?」

「もう勝手にし過ぎっすよ。先輩。」

そんなふうに話していた時だ。

今でも覚えてるぞあの瞬間そう………あの二人が俺の前に現れた時だ。



「先輩。」

「何だ?健司。」

「あれって先輩のお友達じゃないっすか?」

健司がそんな事を言うもんだから俺は、健司が指さす方向を見ると……

健太といかにも乙女って感じの服装をした奈々がいた

何やら二人で話しているらしい

「何してんだあいつら?」

次の瞬間何かにつまずいたらしく健太が奈々の方向に倒れた。

驚きだ……ただただ俺は、それを呆然と見ていた。

しばらくすると二人が立ち上がり互いに顔を赤くさせていた。

二人とも気まずいのかチラチラ互いを見ていた。

そんな状況の中しびれを切らした奈々が健太に顔を赤くさせ何かを言った。

遠くの出来事なので声は聞こえなかったが俺は分かった。奈々は……好きと言ったんだ。

「健司……帰るぞ……」

俺は勝手に歩き始めた。後ろで騒ぐ健司を無視して歩いた。

もう何もかも嫌になった。死にたくなった。

それ以来俺は学校に行かなくなった。



 実山 悠 のターン

 

 

 だから、おれは。

「……お前らには…関係ないだろぉ!」

その時、池田を闇が包み込む。先が見えない闇。

「ちょ、せ、センパイ!これはまずくないっすか!?」

何かを感じ駆け付けた健司が言う。

「やめて!池田君!ねぇ、池田君!!」

―――残念だが、彼はもう彼ではないさ。

重く沈んだ、悪魔のような声が響く。

「だ、誰だよ!どこから話してやがる!出て来いよクソ野郎!」

健太の怒号が響く。それもつかの間返答はすぐ帰ってきた。

―――誰って、君たちの目の前にいるじゃないか。

気付くのが遅かった。俺達は気付くのが遅かった。

「申し遅れたな。だがあいにく名乗る名前が無いものでね。そうだな、親しみやすいよう

闇ちゃんとでもなのっておこうか。」

その不敵な笑みは今までにない恐怖を与える。

「さて、私は彼の意志だ。言いたいことは分かるな?君らとは分かり合えない。」

刹那、その暗黒の存在を残して、彼らは消えてなくなった。」

あ、ついでに健司もやっちゃった。


「ん……こ、こは………」

池田の意志が一つの空間で覚醒する。

「やぁ、お目覚めかい?」

見たことのない悪魔が目の前に現れる。

何だろうか。なぜか怖くない。

「ここは窮屈だ。この姿だと少々きびしいな。ちょっと失礼するよ。」

悪魔はすがたを変え、可憐な少女に変わってゆく。

まぁこんなところかな、と言うように笑いかける。

「あ、そうそう。さっきの子達だけど、お望みどおり消したよ。」

俺は一瞬戸惑ったが、自分が願ったことに違いが無いことを認識し、それこそ悪魔のような

笑いで答えた。

「そうか。そうかそうか。消えたか。」

この一言を残し、俺は、


――――――――人間をやめた。


皆さん如何でしたか?「続きが読みたい」という感想が一つでもあれば続き書きます。(ニヤリ)

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