第二話「現代っぽい異世界」
この世界について
あれから年が過ぎ、俺は4歳になった。
あの年明けの後、驚きすぎて騒いでいた俺の頭に、母親が手をかざして何かを唱えていた。
おまじないか何かな?
冷静になって来たと思っていたら突然手が光り出した。
第二次パニック勃発である。
しかし次第に睡魔が襲ってきて、俺は寝てしまった。
もしやあれは、魔法というものではないのだろうか?
それからというもの、母親にあれは何かと問い詰めるため必死に
「あおう? あおう? あほう?」
と、煽りにも聞こえるまほう連発攻撃を言い続けて情報を得た。
何でもアドレナリンやドーパミンを魔法で分解していたそうだ。
そんなことが可能なのか?と疑問に思っていたら
「ふふ…難しいお話ししちゃったね。沢山お勉強すれば覚えるよ」
といわれたので、当時しゃべれない俺としてはどうすることもできなかった。
だがしかし!
俺はもう4歳。しゃべれるし、走ることも可能なのだ!
なので今は書斎に来ている。
現代にいたころは一般家庭に書斎なんてなかったから、どれくらい広いのかはわからない。
けど、10畳ほどの広さの部屋に本棚がびっしりと敷き詰められていて、結構感動している。
ここなら魔導書があるだろう。
不安があるとすれば、邪神を呼ぶような魔導書がないことを祈る。
本を探していると、歴史書のような書かれた本があった。
「地球47億年物語~惑星の誕生から人類の繁栄まで~5000年出版」
「ふ~む。この世界について知ることも大事だな」
中を見てみると前世で読んだ惑星の誕生についてや、恐竜のような…てかドラゴンじゃねこれ。
祖竜ってなんだよかっけーなおい。
オークっぽいのやゴブリンっぽいのやらもいたみたいだな。
といっても4000年頃には絶滅したらしい。
女騎士は襲われなくなって安心だn…いや悔しいか。
読んでみたらまぁ面白い。
地球誕生から生き物誕生までは前世通り。
しかし、生き物が出始めた35億年前から変化している。
30億年前頃に生物が陸に上がってきて、進化を繰り返していった。
すでにここで、俺が前世で見たことのない生き物とかいる。
5億年前には恐竜よりも先に竜がいたそうだ。…おかしいね?
1億年までの間に、精霊が誕生して竜と争っていた。
ここから時代の流れが加速していく。
まず、オークやゴブリンの誕生やエルフの誕生。
これには諸説あるみたいだ。
有力説は精霊と竜が争った際の余波で出た、精霊の持つ正の魔素と負の魔素によって、エルフとオーク、ゴブリンなどの魔物が誕生したのでは?と説明されている。
で、でた~魔素奴~~~。後で調べつくしてやろう。
人間はいつだよ!って思っていたら普通に猿から進化してた。
何でも精霊は動物とともに暮らすことが多いみたいだ。
だから安全に生き残れたのかねぇ
そして俺が気になっている中世時代なんだが…。
2000年から3000年がそれに該当した。
武器は剣や杖で、国家間は常に領土戦争していた。
魔王もいたらしく、THEファンタジーって感じだ。
そんな魔物たちも3000年が過ぎたころからどんどん減っていった。
なぜなら人類にとって驚くべき技術が発明されたからだ。それは…
科学だ。
前世でのファンタジー作品は魔法が主体だったから科学は発展していない描写ばかりだったし、この世界でも2000年の頃は魔法に依存しきっていたらしい。
けれど、当時のお偉いさんが魔法を使った機械を発明したようで、これが人類に浸透していく。
これを皮切りに魔法科学という学問ができた。
そして4000年頃にもなると、昭和初期並の科学力が生まれた。
5000年にもなれば現代とあまり変わらない見た目になっているというわけさ。
なんでこんなにも発展が遅いんだよ!
って思ったけど、魔法に依存しすぎて科学主体で考えれない人ばかりだろうし進みが遅いんだろうな、と勝手に解釈しておく。
「ふぅ…つっかれたぁ」
今日はもうよそう。
明日だ。明日から本気出す。本気出して魔法の練習だ!
ありがとうございます。
本日の投稿は以上になります。
これから書き上げていくので、ふにゃふにゃな内容にならないように頑張りたいと思います。