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珈琲店

作者: 駄明神
掲載日:2016/03/03

私の楽しみがやってきた。


私の楽しみとは珈琲店巡り、店ごとに珈琲の味が違う。


朝早くからやっているこの店にいち早くやってきた。


この違いを楽しめるというのは、まさに人に生まれてきた特権なんだなと心から感謝して店に入る。


「いらっしゃいませー一名様でしょうか?」


そうですと答えると店員は席へと案内してくれた。


ここは純粋に珈琲の香りを楽しむことを信条としているために全席禁煙としている。


「なかなか細かい配慮じゃないか」


店主の拘りに私は感心する。タバコの臭いが珈琲の香りを邪魔してしまっては元も子もない。さすがである。


「ふむ・・・ではこの珈琲を貰おうかな。あとこのサンドイッチにしようかな」


野菜たっぷりのサンドイッチの真ん中にはベーコンが挟まれており、実に美味しそうだ。ヘルシーでもあるし何より味も期待できそうだ。


「おまたせしました。」


店員が頼んだメニューを持ってきて、私の前に並べられる。


「どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ」


丁寧に頭を下げると店員は厨房へ戻っていった。


「さて、味はどうかな?」


まずは珈琲の味そのもの、つまり無糖ブラックのままいただく。


うん。苦い。だがそれがいい。この苦味こそが最高なんだよ。


モーニングコーヒーとでもいうのだろうか?


朝早くの珈琲は頭に活力をもたらしてくれる。


だから珈琲は好きだ。頭の堅い奴はどぶ水だと抜かす奴もいるだろうが、私は頭が柔らかいから紅茶だろうと緑茶だろうと風味を楽しめる。


次にシロップとミルクを入れて飲む。


「うむ。マイルドになって美味しい。まろやかで舌触りもいい。これなら万人受けするだろうな」


平日は主に定年退職した老夫婦が多い店だが、休日になると若年層や中年層の家族などがこの店に訪れる。


評判がいいのだろう。実際に飲んで実感した。


「ありがとうございましたー」


珈琲店を出て朝日浴びる。


「ああ平和だ。」


背伸びをして顔が綻んだ。

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