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暁の思い出と守入島の空  作者: レイヤー
9/9

隠されし最強の切り札(笑)

桜「兄さん、どうしたんですか?何もないのでしたら後ろのお友達とお帰り願います」


美琴「後ろのって粛清委員ですよ、桜さん。俺捕まってしまうんですが」


桜「私には関係ないですし。ていうか兄さん?何か問題を起こしたんですか?(怒)」


しまった!墓穴を掘ってしまった!!

このままだとただでさえ、このごろツンツンな態度の桜がもっと怒って無視してくるかもしれない。

そうなったら俺は終わりだな………………………………


桜「あれ?兄さん、腕から血が出でるじゃないですか!!どうしたんですか?粛清委員にやられたんですか?」


美琴「さ、さっきコケた時の怪我だよ。」


本当は違うけどね。たぶん山の中で追われてる時に1回転げ落ちたから、その時に怪我したんだと思う。しかし、逃げるのに必死で気がつかなかったな。


桜「その様子ではこんなに血が出でいるのに気がつかなかったみたいですね………………………こんな状態なのに消毒もしてないなんて。呆れてものも言えません。いまから消毒するのでじっとしていてくださいよ、兄さん」


いつものツンツンな態度が軟化しているが、それは怪我をしているからだろう。桜は保健委員なのでいつも保健室で先生の手伝いをしている。先生は島の中でも数少ない医者なので、いない時の方が多く、ほとんど学校での怪我人は保健委員が処理していると言っても過言ではない。だから保健委員の桜も自然と怪我の対処が上手い。


粛清委員「黒川ぁぁぁぁぁ!でで来いよ!!」


奴らは保健室の前で俺を呼んでいる。保健室は何かの用事がないと入れない、しかも委員の行動も制限されるのでなにも出来ないのだ。俺はたまたま怪我をしていたおかげで、中に入られるがもし怪我をしていなかったら追い返されていただろう。現にさっきされそうになったからな。


でもこんなことしてると桜が怒らないわけが無い。保健委員は粛清委員と同様に特別な権限を持っていて、しかも保健室は武力干渉禁止区域である。粛清委員といえど何もできない。


桜「さっきからうるさいですね………………………………兄さんちょっと待っててください」


美琴「へ?」


桜は何かするんだろうか?とってもイライラした顔をしていたからな~桜はうるさいの嫌いだし。


ガラガラガラ、バンッ(戸が空いた音)


桜「ここは怪我人を休めたり、応急処置をする場所です。貴方達がうるさすぎて怪我をしてる人達が休めないので早くここら立ち去ってください!!(怒)」


まあ今は俺だけなんだけど。

たぶんいつもはもっと人がいるんだろう。


粛清委員「それは俺たちも早く立ち去りたい。だがな、そこには黒川がいるだろう。俺たちはそいつに罰を与えなくてはいけない!」


桜「へぇー?もしそれでそのまま罰を与えて、怪我が悪化したり、病原菌が入ったらどうするんです?責任取れますか?学生なのに?」


粛清委員「ぐっ!だがな俺たちにもメンツがある、こればかりは通してもらう!」


桜「じゃあ私たちのメンツも守ってもらわなくては行けません。怪我人の安全を守るというメンツをです。なんなら貴方達の顧問に訴えてもいいんですよ?」


粛清委員「…………………………仕方ない、帰るぞ。あの変態と筋肉も釈放してやるしかない。」


桜「はやく行ってください。怪我の処置も終わってないんですから」


うわーこえぇー。我が妹ながら凄い迫力だ。

最上級生の三年生も混じっているのに粛清委員の奴ら帰っていったぞ。凄くすんなりいったようだな。


桜「さあ邪魔者もいなくなったので、再開しますよ。ホントに何をしたんですか?家で聞かせてもらいます」


美琴「いやいや、俺は悪くない。すべて茂のせいだ」


茂、悪く思うなよ。原因はお前なんだからな!


桜「まあ一旦信じるとしましょう。えっと、これで処置は完了しました。家にも包帯があるのでお風呂入ったら変えましょうね兄さん」


美琴「ありがとう、さすが桜だな。桜が保健室にいてくれて本当に良かったよ」


桜「そんなこと言ったって何もありませんよ、兄さん」(照)


桜がそっぽを向いてしまった。照れたみたいだな、可愛いすぎる。このままずっと褒めててあげたいくらいだ。


そして気がついたが今の桜の俺に対する態度は前より格段にいい。このまま、何もなかったらしっかりと打ち解けることができるかもしれない。


桜「では兄さん、次は服をぬいでください」


美琴「え、え?な、なんでですか?」


桜「兄さん気づいてないんですか?制服、泥だらけですよ。衛生面的に悪いし、まだ怪我があったらいけません。ぬいでください」


それは正論だ。しかしそれは

ヤ☆バ☆イ!

今、俺は背中に茂から預かった同人誌を隠している。そら走ったりするんだから手に持ったりできないからしね。しかし、服を脱いでしまうと桜に見つかる。今更、見つかっても問題ないが、今のいい雰囲気がこなごなに壊れるだろう。そして俺への態度も冷たくなるだろう。それだけは嫌だ!!!


美琴「え、えとね桜さん。俺、利き腕怪我してるのでボタンが外せなくて。悪いけど外してもらえません?」


桜「な、な、な、な、何言ってるんですか?バカなこと言わないでください兄さん!!」


桜が真っ赤になってアタフタしている姿は可愛いが、この時間稼ぎは長くは通じない。そろそろ次の手を打たないと。誰か助けてくれーー!!


ガラガラガラ


絵里「美琴いる?三十分たったからあなたの勝ちよ。悔しいけどね」


そうだ、絵里がいるじゃないか!!


絵里「へ?な、なに?」

なかなか書く時間がなくて困っています。

休みが一番恋しいです。

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