表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暁の思い出と守入島の空  作者: レイヤー
8/9

小さな小さな上級生

陽向「誰が中学生ですか!!」


今喋っているのは粛清委員と絵里に追いかけられてる途中で、窓から学校に入ったときに偶然会った女の子だ。


今は俺の失言のせいで機嫌が悪い。


美琴「ごめんね、陽向ちゃん。飴ちゃんあげるから機嫌直して~」


陽向「子供扱いしないで!!私は三年生で大人のレディーですよ!」


もし大人のレディーなら頬を膨らませて拗ねたりしないだろう。そんな仕草が年下だと思わせる原因の一部だと陽向ちゃんは気づいてない。


陽向「だいたい黒川くん、なんですかその態度は?私は生徒会長なんですよ!えっへん」(`・v・´)


だそうなんです。まさかの生徒会長ですよ(笑)

こんな自分から凄いでしょ!みたいなこといってくる少女が生徒会長なんて思いもつくわけが無い。


美琴「へー、陽向ちゃんは小さいのに偉いな~頑張ってる陽向ちゃんにはチョコレートをあげるよ」


陽向「ホント?いいの?ありがとう。じゃあ遠慮なく貰うよ!(パクっ)甘くておいしい♪」


よし餌付けが完了したみたいだな。陽向ちゃんってなんか思考も子供なんじゃないか?こんな少女が学校のトップなんてビックリだよ、つかホントに選挙したの?


陽向「というか黒川くんはどうして窓からこの生徒会室に入ってきたのです?」


美琴「へ?えっとですねーそれは……………………」


本当のことをいうべきか?この子のことだから驚いて粛清委員を呼んで、反省させようと思うかもな。仮にも生徒会長だし。ちょっと罪悪感があるけど誤魔化すかな。


美琴「え、えと、朱原さんと鬼ごっこで勝負をしていてですね。負けると過酷な罰がまっているので必死に逃げているとここが空いていたので入ってきた次第です」


嘘はいってないよ。


陽向「なにをしてるんですか…………………

ここは生徒会室ですよ!そんな私情が通じるわけ無いでしょう」


デス(´∀)ヨ(∀`)ネー


陽向「仕方ありません。一緒に遊んでいる朱原さん共々、粛清委員に渡し「このチョコ全部あげるんでチャラにしてくれない?陽向ちゃん」仕方ありませんね、今度から気をつけてくださいよ~」


軽っ!このお子ちゃま生徒会長、お菓子で買収出来たよ。どれだけ誘惑に弱いんだよ陽向ちゃん!お兄さん心配ですよ。


美琴「でもホントにチャラにしてくれるの陽向ちゃん?」


陽向「そうですねーそういえば黒川くんは東京から転校してきたんですよね?」


美琴「そうですよ?」


陽向「では今度、東京のお話しを聞かせてくれないですか?それで今回は完全にチャラにしてあげる!チョコも付けて」


美琴「そんなことでいいんですか?」


陽向「うん!私の家厳しくてねー他県はおろか、本州にもいったことがないの。しかも生徒会長って結構暇なのよ、だからこういう話が出来る人が周りにいると楽しいの!」


そうなのか。しかし本州にも行ったことがないってどんだけ厳しいんだろう?もしかして真希さんくらい偉い家なのかな?

今度話すときそこらへんも聞いてみよう。

というかさりげにチョコもつけましたよね陽向ちゃん!


外が騒がしくなってきたのでそろそろ粛清委員も回ってきそうだ。見つかる前に移動したいな。絵里も探し回ってそうだし…………………………………………


美琴「そろそろ時間なので帰らせてもらいますね。長い時間お邪魔してしまってごめんね陽向ちゃん」


陽向「またちゃんを付ける!もういいよそれで。あと今度、お話するときは連絡するのでよろしく!忘れないでくださいね」


そうして陽向ちゃんと別れた。今日は、ホントに女の子たちと遭遇する日だなーついてる、ついてる。


そういえばたしか絵里との勝負は三十分だったよな?じゃああと五分で俺の勝ちだな。さすがにもう見つからないよね←フラグ


ん?なんか校門から金色の髪の人が走ってきてる?

何かいってないか?「…………………わ…と!」

「見つ…………わみ…………と!!」


絵里「見つけたわ美琴ぉぉぉぉぉ!!」


うわーお!なんか凄い形相で俺の名前を言いながら走ってきてる女の子がいるなー…………………………………


やべぇぇぇぇぇぇぇ!!見つかった!?

だけどまだ校門あたりなはずまだ余裕は…………ねぇよ…もう生徒玄関にはいってきたよあの子。どうするか?このままでは最悪捕まる。捕まらないにしても後ろからついて来てる粛清委員に挟まれ、アウト。どうする!


1つ手はあるが…………………使いたくないな(´・_・`)


絵里「美琴ぉぉぉぉぉぁ!」


うん。怖いし仕方が無いな。使いたくないなんて行ってられなくなったよ。たぶん五分もあの状態の絵里から逃げ切れるほど強くはないし。


仕方ない。最後の一手にして、一部の人なら誰でも守ってくれる無敵の切り札を使う時が来たようだ。その名も


保健室である!!!!


保健室は学校内で唯一の武力干渉禁止区域で、しかも委員会活動もそこではしてはいけないので、捕まる危険性がないのだ。しかしね、うん。

来たくなかったんだけどなー


だけどもう入るしかない、もうあっちの廊下に絵里と粛清委員見えてるしね。吹っ切るしかない!!


絵里「負けたかも。あそこに入られると手が出せないのよね」

粛清委員「くそっ!厄介なところに逃げやがって!!」


ガラガラガラ「失礼します」


そこには俺が愛してやまない少女がいた。


桜「兄さん?どうかしたんですか?何にもしてないなら帰ってくださいよ、保健委員も忙しいんですからね」



だから来たくなかったんだよ(´・ω・`)







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ