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暁の思い出と守入島の空  作者: レイヤー
7/9

鬼ごっこ続編!!

体力を使い果たした美琴は思考が鈍っていたようで、絶望的な状況におかれていることやっと気づいたようだ。


美琴「えっ…………ホントに粛清委員?」


絵里「そうだよ!だって腕章つけてるでしょ!」


そうだ。彼女の腕には黄色い班長専用の腕章がついている。彼女は自分が鬼と呼ばれて恐れられていると言った。創を瞬殺したという人は金髪の美少女だったと………………………………


創カッコ悪いな


絵里「それにしても美琴、私たちの予想をことごとく覆す君は凄いね!変態と筋肉馬鹿の二人なんて馬鹿みたいに一緒のことしかしないから退屈してたんだよ~」


やっと今の話を聞いて彼女の名前を聞いた場所がわかった。俺が襲われているときに粛清委員の下っ端が班長に創と茂が絵里にやられたと言っていた。

それを聞いた班長はずっと愚痴を言っていたがもしかして粛清委員に嫌われてるのか?


美琴「さっき会った粛清委員は絵里の愚痴ばかりいってたんだけど。何かしたの?」


絵里「ああ、それは私が少し粛清委員たちに嫌われてるからよ。いつも自由に行動して班員たちを困らせてるから堅苦しいあの人たちからすれば厄介者なんだよー」


確かに絵里は他の粛清委員と違う。疲れきっていた俺を見つけたのに捕まえるどころか話をする始末。普通なら捕まえて尋問を受けさせるはずなのにな。

しかも俺がどうやって逃げたかだいたい把握してるみたいだし。


美琴「もしかして話す前から俺が逃げていること知ってた?」


絵里「もっちろん!班員から初めて見る顔の奴も逃げていて、たぶん転校生だとか言ってたからとりあえず馬鹿二人をシバいて、探したら案の定裏山にいたわ!」


今の話が本当なら馬鹿二人を倒して、他の粛清委員に見つかる前に俺を見つけたのか!さすが鬼と呼ばれるほどのハイスペック美少女だな。


しかしどうする?このまま逃げても創を瞬殺する子だ。おそらく捕まる。しかし、このまま捕まるくらいなら一矢報いたい……………………


絵里「いいねぇ、その目!私を前にしてそんな目をしたのは美琴が初めてだよ♪」


美琴「そりゃまだ諦めてないからね、捕まるにしても何かしてやるよ!」


何故か絵里は俺が諦めてないことに喜んでいる。まさか某戦闘アニメのような戦闘狂だったりするんだろうか?それは不味いよな~今後の展開的に。このままじゃ面白くないとか言いそうだ。


絵里「だけどこのまま捕まえるのは私的に面白くないわね。……………………………………ねぇ?私と一対一で勝負してみない?」


ほら見ろ。俺の勘は悪いほうだと当たる確率が高いんだ。俺の占いは三割当たる!!

…………………………………………………嘘だけどね


美琴「もしそれに勝ったら見逃してくれる?」


絵里「ええ、良いわよ。その方が盛り上がるしね!」


でもそんなことしたらまた愚痴を言われるのにいいのかな?そんなことを考えていると


絵里「今更こんなことしても変わりはないし、どうせ私が勝つんだもの」


そうか。舐められてるのか。ならその評価を覆してやるよ(゜Д゜)


絵里「ちなみに私、これまでいろんな人と勝負してきたけど負けたのは東海だけだから」


マジかよ。じゃあその東海って人は化物なのか?正直自信無くなったわー。って、ん?東海?まさかあの東海さん?


美琴「その東海って人はもしかして真希さんのこと?」


絵里「あれ?知り合い?あの女の居合、恐ろしく強くてまだ倒したことがないのよねー」


まさか勝てない相手があの天然お嬢様だったとは……………………………

真希さん、結構強かったのね…………………


絵里「まあいいわ。今は美琴との勝負を楽しみたいし。何をするかというと単純に鬼ごっこね。私が鬼で美琴が逃げる、どう?簡単でしょ♪期限は今から三十分ね」


まあそれなら勝てるかもしれないな。とにかく勝つしかない。負ければリスクが大き過ぎるからな。


絵里「じゃあ今から二十秒数えるからその後に出発するね!では、よーい、スタート!!」


よしやってやる。せめて少しでも離れて、山に入れれば見つかることもないだろう。


絵里「15、16、17、18、19、20!よし、楽しませてよ美琴!!」


もうそろそろ数え終わったろうが、俺は今、歩道を走っている。そろそろ山に登るかな。


美琴「絵里はいまどこらへんだろう?」


絵里「ここだよ♪」


え?………………………………………………………

うわぁァァァァァァァァァァァァァァ!!!!

反応まで二秒くらいかかった。それくらい驚いたということで、だってさっきまで少なくとも百メートルは差があったはずなのに……………


絵里 「びっくりした?山を使ってショートカットしたから追いつけたんだよ♪」


それにしたって速すぎる。ホントに人間なんだろうか?


絵里「さあ、逃げないの?捕まえちゃうよ?」


その言葉を聞いた瞬間、思いっきりにげだした。

さっき粛清委員を撒けた自信があったのでまだ逃げきれると思っていたからだ。





だが

甘かった……………………………………………(´・ω・`)


それから逆側の山の中、整備されてない獣道、学校の中、果ては倉庫にまで逃げたのだがその先には必ず絵里がいた。


「あちゃー残念、私の方が早かったね」「おー!また会ったね♪」「またまた会ったね、ほらほら頑張って~♪」「ご機嫌麗しゅう、お会いしとうございました」


こんなことを行く先々で言われ続け、二十分間であった回数は八回ほど。また、粛清委員たちも探しているので見つかったらアウト。相当、難易度が高いと今更気づいたが遅い!


そんなときに静佳を学校の裏側から見つけた。


静佳「あー!くろちゃん!やっといたよぅ。どこ言ってたの?」


美琴「いや色々と事情があるんだが、今は粛清委員と絵里に追いかけられてるんだよ。」


静佳「うわーあの絵里ちゃんに?何しでかしたの?」


ここで静佳にいってしまうとたぶん静佳はテンパって大騒ぎするだろう。「くろちゃんのハレンチ」とか言いそうだ。そんなことをすれば見つかる。誤魔化すしかない!


美琴「いやそれは色々あってだな。そうだ!静佳、お前にあることを頼みたい。してもらえたらホットケーキを休日に焼いてお前にあげるよ」


静佳「え?ホント?なになに?何でもするよ!」


キラキラした目で抱きついてくる静佳。餌付け完了!

しかし、食欲に弱すぎて心配になるぞ静佳!


美琴「今から絵里と粛清委員がここにくるだろう。その時にいきなり正門に向けて走り出してくれ。上手くいけばお好み焼きもつけてあげるよ」


静佳「わふーー!いいの?いいの?じゃあくろちゃんとホットケーキとお好み焼きのために頑張るね!!」


正直ホットケーキとお好み焼きのためだろうが。そんなキラキラした目しながら。犬っぽい仕草しやがって。可愛いじゃないか!!

まあこの分だと相当ホットケーキとお好み焼きを作らされるが期待はできる!

ほら、そういってるうちに来た!


粛清委員「そこの女生徒!何してる?不審な行動をすれば罰されることになるぞ!」


静佳「じゃあ行ってくるね♪くろちゃん!何もしてないですよぉぉ」ドタドタドタ


粛清委員「なっ!その行動があやしいだろ!あ、朱原いたのか。お前もついてこい!」


絵里「なに?まさか美琴、もうあっちにいったの?なかなか根性あるじゃない!はやく行くわよ!」


粛清委員「おう!いそげ」


静佳「わふぅぅぅぅぅぅ」ドタドタドタ


凄まじい勢いで逃げていったな。さすが静佳、黙っていれば美少女、喋ると残念の異名は伊達じゃない。もしかしたら逃げ切ってしまうかもな!


今のうちに俺は空いてる窓から入ろう。

くそっ!ここは空いてないか。次も空いてない。ここら辺は空いてないのか!?


あ!あそこの窓が空いてる!!誰かいるかもしれないけど仕方が無い。強行突破だ!


俺はそのまま窓から勢い良く、飛び込んで逃げよ「きゃあ!?」やっぱり人がいたか。取り敢えず謝って事情を話そう。と見てみると、ジトっとした目にショートカットの髪の女の子がいた。


?「泥棒さんですか?はじめてみました。」


あれっ?ひどい勘違いをしたようだなこの女の子。

一年だろうか?


?「失礼な!私は日向陽向!生徒会長です!!」


へ?嘘?ということはこの小さなジト目の女の子は俺の先輩?そんな驚きと共にまた新しい出会いが出来てしまったようだ。めんどそうだな、言い訳(´・ω・`)



いやはやもうなんにものヒロインを出してきましたが、出番は平等にしたいですねー

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